最近、街中で信号待ちをしていると、ゴツゴツしたワイルドなタイヤを履いたSUVと隣り合わせることが本当に増えましたよね。「おっ、あのタイヤかっこいいな」と思ってサイドウォールを見てみると、だいたい刻印されているのが「TOYO TIRES OPEN COUNTRY」の文字なんです。キャンプブームやアウトドア需要の高まりもあってか、愛車の足元をただの移動手段としてではなく、ひとつのファッションアイテムとしてカスタムしたいという方が急増しているのを肌で感じます。
ただ、いざ「自分もオープンカントリーを履きたい!」と思って調べてみると、多くの方が必ずと言っていいほど直面する大きな壁があります。それが、「OPEN COUNTRY R/T(アールティー)」にするか、それとも「OPEN COUNTRY A/T III(エーティースリー)」にするか、という選択の悩みです。
「見た目のゴツゴツ感は断然R/Tが好みだけど、毎日の通勤で使うには走行音がうるさいんじゃないか…」と不安になったり、「家族を乗せて雨の日も走るからA/T IIIの方が安全そうだけど、せっかく交換するのに見た目が地味で後悔しないかな…」と葛藤したり。決して安い買い物ではないだけに、失敗したくないという気持ち、痛いほど分かります。私自身も、ジムニーやデリカD:5に乗る友人からこの相談を受けることが一番多いんですが、実はそれぞれのライフスタイルや「車に何を求めるか」によって、おすすめすべき正解は全く変わってくるんです。
この記事では、カタログのスペック表を眺めているだけでは決して見えてこない、実際にアスファルトや泥道を走って初めて分かる「リアルな違い」を、タイヤ好きの視点から徹底的に掘り下げていきます。静粛性の感じ方から、燃費への具体的な影響、そして雨や雪道での挙動の違いまで、あなたが抱えているモヤモヤを一つずつ解消していきましょう。
- AT3とRTの決定的な性能差と乗り心地の違い
- 雨の日や雪道での安全性とリスクの比較
- 燃費やタイヤ寿命から見る経済性の違い
- 車種や目的別に適したモデルの選び方
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性能で比較するオープンカントリーATとRTの違い

まずは、タイヤとしての基本性能やエンジニアリングの違いについて深掘りしていきましょう。「なんとなくR/Tの方が強そう」といったイメージだけでなく、それぞれのタイヤがどのような設計思想で作られ、どのようなシーンで真価を発揮するのかを理解することが、後悔しない選び方の第一歩です。
迷うならどっち?性格とターゲット比較

結論から申し上げてしまうと、この2つのタイヤは「開発の出発点」が全く異なります。兄弟モデルのように見えて、実は目指しているゴールが違うんですね。
まず、OPEN COUNTRY R/T(Rugged Terrain:ラギッドテレイン)ですが、これはトーヨータイヤが市場に投じた「革命児」とも言える存在です。これまでタイヤの世界には、舗装路を快適に走るためのA/T(オールテレイン)と、道なき道を突き進むためのM/T(マッドテレイン)という二つの大きな派閥しかありませんでした。しかし、「M/Tのワイルドな見た目は欲しいけど、M/Tの騒音や乗り心地の悪さは我慢できない」というユーザーのわがままな(でも切実な)声に応える形で生まれたのが、このR/Tなんです。
オフロード性能とオンロード性能を高い次元でミックスさせた「ハイブリッドデザイン」を採用しており、ショルダー部分(タイヤの端っこ)にはM/T譲りの巨大なブロックを配置して泥掻き性能と見た目の迫力を確保しつつ、センター部分(タイヤの真ん中)には接地面積を確保したブロック配列を採用して、舗装路での安定性を狙っています。まさに「平日は涼しい顔して通勤に使い、週末は泥んこになって遊ぶ」という、現代のアクティブなライフスタイルを象徴するタイヤと言えます。
一方で、OPEN COUNTRY A/T III(All-Terrain:オールテレイン)は、その名の通り「全地形・全天候」をカバーするために磨き上げられた「優等生」です。A/Tシリーズの第三世代として登場したこのモデルは、先代までの弱点だったウェット性能や雪道性能を劇的に向上させています。
R/Tが「見た目のインパクトと実用性のバランス」を重視しているのに対し、A/T IIIは「いかなる気象条件でも安全に、かつ快適に目的地へたどり着くこと」を最優先に設計されています。最新のゴム配合技術(コンパウンド)や、コンピューターシミュレーションを駆使したトレッドパターンなど、目に見えない部分にコストが掛けられているのが特徴です。「家族を乗せる機会が多い」「高速道路を使った長距離移動が多い」という方には、間違いなくこちらがマッチします。
選び方の第一歩
・「見た目とロマン、カスタム感」優先なら → R/T
・「全天候での安心感、快適性」優先なら → A/T III
この2モデルのより詳細な技術スペックやサイズラインナップについては、メーカーの公式情報もあわせて確認しておくと理解が深まります。(出典:TOYO TIRES『OPEN COUNTRY A/T III 製品情報』)
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走行音はうるさい?静粛性のリアルな評価

タイヤ選びで多くの方が最も懸念されるのが「ロードノイズ(走行音)」の問題ではないでしょうか。「見た目がゴツいタイヤ=うるさい」という図式は、ある意味で物理的な宿命でもあります。では、R/TとA/T IIIでどれくらいの差があるのか、シビアに見ていきましょう。
正直にお伝えします。OPEN COUNTRY R/Tは、特定の速度域で「音」がします。具体的には、時速60kmから80kmあたりの中速域で走行している際に、「ゴーッ」とか「ヒューン」といった特有のパターンノイズ(唸り音)が発生しやすい傾向があります。これは、泥を排出するために広げられたブロックの隙間(ボイド)が空気を叩く音や、硬いブロックが路面を叩く音が原因です。
ただ、誤解していただきたくないのは、これが「不快な爆音」かというと、そうではないという点です。かつての本格的なM/Tタイヤのように、助手席の人と会話をするのに声を張り上げるようなレベルではありません。「オーディオのボリュームを1つか2つ上げれば気にならなくなるレベル」とか、「エアコンの風量最大の方がうるさいかも」といった感想を持つユーザーが多いのが現実です。私自身も乗ったことがありますが、「あ、タイヤが回ってるな」という存在感はあるものの、それが「ノイズ」というよりは「ワイルドな車に乗っている演出」として受け入れられる範囲だと感じました。
対して、OPEN COUNTRY A/T IIIの静粛性は驚くほど優秀です。こちらはブロックの配置を不規則にする(ピッチバリエーションを最適化する)ことで、特定の周波数の音が大きくならないような工夫が徹底されています。
目隠しをして乗せられたら、純正のノーマルタイヤ(H/Tタイヤ)と区別がつかない人が大半ではないでしょうか。ハイブリッドカーのような静かな車や、寝ているお子さんを乗せて走るミニバンであれば、迷わずA/T IIIを選ぶべきです。長距離ドライブの後で「なんか耳が疲れたな…」と感じる疲労感の少なさは、A/T IIIに圧倒的な軍配が上がります。
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燃費への影響と重量差の経済性チェック

ガソリン価格の高騰が続く昨今、タイヤ交換による燃費への影響は無視できない経済的な問題です。「たかがタイヤでそんなに変わるの?」と思われるかもしれませんが、実はここでR/TとA/T IIIの構造的な違いが大きく数字に表れてきます。
ここでキーワードとなるのが「タイヤの重量」です。OPEN COUNTRY R/Tは、岩場などでのサイドカット(側面が裂けること)を防ぐために、サイズによっては「3プライ・ポリエステル・サイドウォール」という非常に頑丈な補強構造を採用しています。これはタイヤの骨格を分厚くするようなもので、強度は抜群に上がるのですが、その代償としてタイヤ自体がかなり重くなってしまいます。
車好きの間では「バネ下(タイヤやホイール)の1kgの軽量化は、バネ上(ボディなど)の10kgの軽量化に相当する」なんて言われますが、逆に言えばタイヤが重くなると、発進や加速のたびに余計なエネルギーを大量に消費することになります。私の経験則やユーザーの声を総合すると、純正タイヤからLT規格(ライトトラック規格)のR/Tに履き替えた場合、実燃費でリッターあたり10%〜15%程度悪化するケースが珍しくありません。例えば、リッター10km走っていた車が8.5km〜9kmになるイメージですね。
一方で、OPEN COUNTRY A/T IIIは現代的な設計思想で作られており、「転がり抵抗」の低減に力が入れられています。必要な強度は確保しつつ、過剰な重りとなる部材を削ぎ落とし、ゴムの変形によるエネルギーロスを抑えるコンパウンドを採用しています。
その結果、A/T IIIへの交換による燃費悪化は、純正タイヤと比較しても0%〜-5%程度に収まることがほとんどです。年間で1万キロ走行する方であれば、ガソリン代の差額だけで数年後には数万円の違いが出てくる計算になります。
維持費をシビアに考えるなら
見た目のカッコよさに対する「追加コスト(燃費悪化分)」を許容できるかがR/T選びの分かれ道です。家計への優しさを最優先するなら、A/T IIIが賢明な選択と言えるでしょう。
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雨の日は滑る?ウェット性能の決定的な差

私がタイヤ選びのアドバイスをする際、最も声を大にして伝えたいのがこの「ウェット性能(雨天時のグリップ)」についてです。晴れた日のドライ路面ではどちらも普通に走れますが、雨が降った瞬間にこの2つのタイヤの性格はまるで別物になります。
結論から言います。雨の日の安全性と安心感は、OPEN COUNTRY A/T IIIの圧勝です。
なぜこれほど差が出るのか。それは「サイプ(細かい切り込み)」と「コンパウンド(ゴムの成分)」の違いにあります。A/T IIIのトレッド面をよく見ると、ブロックの中に波打つような細かい溝(3Dマルチウェーブサイプ)が無数に刻まれているのが分かります。この溝が、濡れた路面とタイヤの間にある水膜をワイパーのように切り裂き、タイヤを路面に密着させる役割を果たします。さらに、ゴムには「シリカ」という成分が高充填されており、低温時や濡れた状態でもゴムがしなやかさを保ち、路面に吸い付くようにグリップします。
これに対し、OPEN COUNTRY R/Tのブロックは大ぶりで、サイプの数はA/T IIIに比べて少なめです。大きな溝のおかげで大量の水を排水する能力(ハイドロプレーニング現象への耐性)は高いのですが、濡れたアスファルト表面を「掴む」力はそこまで強くありません。
通常の直進走行では問題ありませんが、雨の日の首都高の継ぎ目や、濡れたマンホール、白線の上などを通過する際、R/Tだと「ズルッ」と一瞬滑る感覚を覚えることがあります。また、急ブレーキ時の制動距離(止まるまでの距離)も、A/T IIIに比べて伸びる傾向にあります。「R/Tを履くなら、雨の日は普段より車間距離を空けて、カーブは手前でしっかり減速する」という、ドライバー側の慎重な操作が求められるタイヤだと思ってください。
雪道走行は危険?スノー性能の限界点

SUVに乗っていると、「このタイヤでスキー場に行ける?」とか「急な雪でも大丈夫?」という疑問も湧いてきますよね。ここでも、両者の対応能力には明確な線引きが必要です。
OPEN COUNTRY A/T IIIのサイドウォールには、山の中に雪の結晶が描かれた「スノーフレークマーク(3PMSF:スリーピーク・マウンテン・スノーフレーク)」が刻印されています。これは、ASTM(米国試験材料協会)の公的な試験において、「厳しい寒冷地でも十分なトラクション性能がある」と認められたタイヤにしか与えられない勲章です。
日本国内の高速道路で実施される「冬用タイヤ規制」においても、このマークがあれば(チェーン規制時を除き)通行が認められるケースがほとんどです。圧雪路(踏み固められた雪道)やシャーベット状の雪道において、A/T IIIはスタッドレスタイヤに近い感覚でしっかりとグリップしてくれます(もちろん氷の上ではスタッドレスには敵いませんが)。
一方、OPEN COUNTRY R/Tの多くのサイズには「M+S(マッド&スノー)」という表記しかありません。これはメーカーの自主基準で「泥と雪も走れますよ」と言っているレベルのもので、3PMSFのような厳しいテストをクリアした証ではありません。
R/Tの深い溝は、新雪のようなフカフカした雪には強い(排雪性が良い)のですが、都市部でよくある「踏み固められてツルツルになった雪道」や「凍結路面」では、サイプが少ないためエッジが効かず、滑りやすい傾向があります。「止まらない」「曲がらない」というリスクがA/T IIIよりも格段に高くなります。
冬の運用の鉄則
・A/T III:非降雪地帯に住んでいて、年に数回の雪に備えたいならこれ一本でOK(過信は禁物)。
・R/T:冬は迷わずスタッドレスタイヤへの履き替えを強く推奨します。雪道での無理は禁物です。
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タイヤ寿命と摩耗保証から見る耐久性

タイヤは決して安い買い物ではありませんから、一度交換したらなるべく長く使いたいというのが本音ですよね。「どれくらい長持ちするのか?」という耐久性の面でも、設計思想の違いが表れています。
OPEN COUNTRY A/T IIIは、ロングライフ性能が非常に高いタイヤです。北米市場では最大65,000マイル(約10万キロ!)の摩耗保証が付けられているほど、その耐久性にはメーカーも絶対の自信を持っています(※日本の保証制度とは異なりますが、性能の目安になります)。
耐摩耗性に優れた特殊なポリマーを配合しており、さらにブロックの剛性を均一にすることで偏摩耗(タイヤの一部だけが異常に減ること)を防ぐ設計になっています。普通に乗っていれば、R/Tと比較して約1.2倍〜1.4倍ほどの走行距離を稼げるポテンシャルを持っています。
一方、R/Tもオフロード走行での「ブロックの欠け(チッピング)」や「カット」に対する耐性は非常に強いのですが、舗装路を走り続けることに関してはA/T IIIほど得意ではありません。特に、ブロックが独立して配置されているため、走行距離が伸びてくるとブロックの角が丸まりやすく(ヒール&トゥ摩耗)、それが原因で走行音が大きくなってくる時期が早めに訪れることがあります。
「初期性能を長く維持したい」「交換サイクルを長くしてトータルコストを抑えたい」と考えるのであれば、A/T IIIの耐久性は非常に魅力的な選択肢となるはずです。
目的別に見るオープンカントリーATとRTの違い

ここまではタイヤの「性能」という客観的なデータに基づいて比較をしてきましたが、ここからは少し視点を変えて、「あなたの愛車や使い方には、結局どっちが似合うのか?」という、より主観的で情熱的な部分にお話しを移しましょう。車好きとしての本音も交えて、車種別のトレンドや選び方を解説します。
見た目で選ぶホワイトレターとデザイン

正直なところ、多くのユーザーがOPEN COUNTRY R/Tを選んでいる最大の理由、それは「理屈抜きのカッコよさ」にあると言っても過言ではありません。特に注目すべきは、タイヤの側面のメーカーロゴなどが白く浮き出る「ホワイトレター」の存在です。
このホワイトレター、実は単に白いペンキで塗っているわけではないのをご存知でしたか?製造工程で白いゴムの層をサンドイッチしておき、最後に表面の黒いゴムを薄く削り取って白い文字を露出させるという、非常に手間のかかる作りになっているんです。だからこそ、洗車しても剥げることがなく、独特の立体感と高級感が生まれます。
R/Tは、ジムニー、デリカD:5、ハイエースといった「カスタム人気車種」向けのサイズにおいて、このホワイトレター設定を積極的に採用しています。足元に白い文字が入るだけで、まるでレーシングカーや本格的なオフローダーのような雰囲気が漂い、愛車のグレードがワンランク上がったような満足感を得られます。
また、R/TやA/T III(一部サイズ)には、タイヤの左右でサイドウォールのデザインが異なる「デュアルサイドウォール」が採用されています。片側はゴツゴツしたアグレッシブなデザイン、もう片側は少し落ち着いたデザインになっており、ホイールに組む際に好きな方を選べるのも嬉しいポイントです。「とにかく愛車をカッコよくしたい!」「駐車場で振り返るような車にしたい!」という直感に従うなら、R/Tの持つビジュアルパワーは何物にも代えがたい魅力です。
ジムニー定番サイズの車検と適合

もしあなたがスズキ・ジムニー(JB64/JB74)のオーナーなら、この話は避けて通れません。ジムニー界隈で「制服」と呼ばれるほど圧倒的なシェアを誇るのが、OPEN COUNTRY R/Tの「185/85R16」というサイズです。
純正タイヤのサイズ(175/80R16)よりも外径がひと回り大きく作られており、これを履くだけで車高が約10mm〜15mmほど自然にリフトアップします。しかも、サスペンションなどをいじらないノーマル車高のままでも、フェンダーに干渉することなくギリギリ収まる「神サイズ」なんですね(※個体差によってはバンパーの裏を少しカットする必要があります)。
さらに嬉しいことに、このサイズは車検についても、多くの地域やディーラーで「問題なし」と判断されるケースが大半です(最終的には検査員の判断になりますが)。手軽に、安価に、そして確実にジムニーをカッコよくできる魔法のアイテムとして、このR/Tの185/85R16は絶大な支持を得ています。
一方で、A/T IIIにも同等のサイズ設定はありますが、ホワイトレターの設定が無かったり、トレッドパターンの迫力がR/Tに比べて大人しかったりするため、ジムニーオーナーの9割以上がR/Tを選んでいるのが実情です。「ジムニーらしさ」を追求するなら、ここはR/Tで決まりと言っても良いでしょう。
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デリカD:5のカスタムと実用性のバランス

「オールラウンドミニバン」という唯一無二のキャラクターを持つ三菱・デリカD:5。この車のタイヤ選びは、オーナーの「車との付き合い方」がモロに反映される面白いポイントです。
もしあなたが、週末は家族全員を乗せてキャンプ場やスキー場へ行き、高速道路での移動も多いという「アクティブファミリー派」なら、性能的には間違いなくA/T IIIがベストマッチです。後席で寝ている子供を起こさない静粛性、雨の日の高速道路での安心感、そして突然の雪にも対応できる万能さは、ファミリーカーとしてのデリカの資質を完璧に引き出してくれます。
しかし、デリカという車は不思議なもので、リフトアップしたり、マッドフラップ(泥除け)を付けたりして「オフロード感」を強調したくなる魔力がありますよね。そんな「カスタム派」のオーナーにとっては、A/T IIIの見た目は少し「優等生すぎる」と感じてしまうかもしれません。
多少のロードノイズや燃費の悪化には目をつぶり、リフトアップしたボディに負けない迫力を求めてR/T(特に235/70R16などのサイズ)を選ぶ。これもまた、デリカを楽しむ一つの正解です。実際、デリカのオフ会などに行くとR/T装着率は非常に高いです。ここでは「家族の快適性(A/T III)」を取るか、「お父さんのロマンと所有欲(R/T)」を取るか、という究極の選択を迫られることになります。奥様とよく相談して決めることをおすすめします(笑)。
RAV4などSUVでの街乗り快適性とスタイル

RAV4、ランドクルーザープラド、ハイラックスといった、ボディサイズが大きく車重もあるミドル〜ラージサイズSUVの場合、タイヤ選びには「乗り心地」と「パワー感」への配慮が必要です。
これらの車種で、見た目重視でR/T(特にLT規格のもの)を選ぶと、思わぬデメリットに直面することがあります。LT規格のR/Tは非常に頑丈で重いため、街乗りの段差やマンホールを乗り越えるたびに「ドシン!」「ガツン!」という硬い衝撃が車内に伝わりやすくなります。また、タイヤの重さが足枷となって、信号待ちからの発進で車が重く感じたり(出足がモッサリする)、ブレーキの効き始めが遅く感じたりすることもあります。
「Adventure」グレードのようにオフロードテイストを楽しみたいけれど、基本は街乗りやショッピングモールへの買い物がメインという方には、A/T IIIを強くおすすめします。A/T IIIなら、純正タイヤに近い軽快なハンドリングとしなやかな乗り心地をキープしたまま、サイドウォールのデザインで適度なワイルドさを演出できます。
特にRAV4などは、北米スタイルのカスタム(タコマ風など)を目指すならR/Tもアリですが、日常の快適性を犠牲にする覚悟が必要です。都会的なSUVとしてスマートに乗りこなすなら、A/T IIIの方がトータルバランスに優れ、長く乗っても疲れにくい選択になるはずです。
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結論:オープンカントリーATとRTの違い総括


長くなりましたが、ここまで読んでいただいたあなたなら、もう自分に必要なタイヤが見えてきたのではないでしょうか。最後に、これまでの比較を整理して、それぞれのタイヤがどんな人にマッチするのかをまとめます。
| 比較項目 | オープンカントリー R/T | オープンカントリー A/T III |
|---|---|---|
| おすすめな人 | ・見た目のカッコよさ最優先 ・泥道や岩場など荒地も走りたい ・カスタム感を強く出したい ・ジムニーで車高を上げたい | ・雨や雪道の安心感最優先 ・家族のために静かに走りたい ・長く使える経済性が大事 ・街乗りSUVとしてスマートに乗りたい |
| 最大の魅力 | 圧倒的なワイルドさと存在感。 M/TとA/Tのいいとこ取り。 | 全天候対応の万能さと快適性。 スノーフレークマーク付の安心感。 |
| 注意点 | 雨の日のグリップと燃費悪化。 静粛性はそこそこ。 | 深い泥道での走破性はR/Tに劣る。 見た目はR/Tより大人しめ。 |
私なりの結論として、読者の皆様に最後のアドバイスを送るとすればこうです。
「迷ったらA/T IIIを選べば、性能面での失敗や後悔はまずありません。非常に完成度の高い、現代のSUVに最適なタイヤです。でも…もしあなたがR/Tのデザインに一目惚れしてしまって、どうしてもあのゴツゴツ感が頭から離れないなら、雨の日の運転に気をつける覚悟を決めてR/Tを買うべきです!」
タイヤは車と地面をつなぐ唯一の部品であり、安全性に関わる重要なパーツです。しかし同時に、愛車の表情を決定づける最高のファッションアイテムでもあります。駐車場に停まった自分の車を振り返って見たとき、「やっぱりカッコいいな」とニヤリとできるか。この「心の満足度」も、スペック表には載っていない大切な性能の一つだと私は思います。
あなたのカーライフスタイルに合わせて、最高の一本を選んでくださいね。この記事が、その納得のいく選択の一助になれば本当に嬉しいです。






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