日産のプレミアムコンパクトカーとして爆発的な人気を誇るノートオーラ。その洗練されたデザインと、e-POWERによる電気自動車さながらの力強い走りに魅了されている方も多いのではないでしょうか。しかし、いざスタッドレスタイヤを購入しようとしたり、自分好みのホイールに交換しようと考えたりしたときに、ふと疑問に思うのが「タイヤサイズ」や「ホイールの適合」についてです。
「普通のノート(E13)用のスタッドレスは使えるの?」「インチダウンして安く済ませたいけど、どこまでサイズを落とせるの?」「NISMOだけど普通のオーラと同じタイヤでいいの?」といった悩みは、実はオーラオーナー様から最も多く寄せられる相談の一つなんです。実はオーラは、見た目こそノートに似ていますが、足回りの設計に関しては完全に別物の車と言っても過言ではありません。安易にサイズを選ぶと、ブレーキに干渉して装着できなかったり、フェンダーからはみ出して車検に通らなかったりと、痛い出費になりかねないのです。

そこで今回は、タイヤ業界に長く携わってきた私sakuが、ノートオーラのタイヤサイズに関する基礎知識から、プロも実践する選び方のコツ、そして絶対にやってはいけないNG例まで、どこめよりも詳しく、そして分かりやすく解説していきます。この記事を読めば、あなたのオーラにぴったりのタイヤ選びが必ず見つかるはずです。
- 全グレードの純正タイヤサイズとホイール仕様が完全に分かる
- 冬用タイヤ購入時に失敗しないインチダウンの正解を知ることができる
- 5ナンバーのノート用ホイールがオーラに流用できない理由を理解できる
- 空気圧センサーのリセット方法やナットサイズなど維持管理のコツを学べる
ノートオーラのタイヤサイズと純正仕様
まずは、ノートオーラの足元を支える基本的なスペックについて、深掘りしていきましょう。「プレミアムコンパクト」というコンセプトは伊達ではなく、一般的なコンパクトカーとは一線を画すこだわりが、タイヤやホイールのサイズ選定にも色濃く反映されています。ここではグレードごとの違いや、数字の意味について、カタログスペックだけでは見えてこない「開発者の意図」まで読み解きながら詳しく解説しますね。
全グレードの純正タイヤとホイール設定
ノートオーラの標準グレード(G、G Leather Edition、90周年記念車など)に採用されているタイヤサイズは、205/50R17 89Vです。このサイズ設定、実はコンパクトカーとしてはかなり贅沢で特殊なスペックなんです。
まず注目したいのが「205mm」というタイヤ幅です。ベースとなっている5ナンバーのノート(E13)が「185/60R16」であるのに対し、オーラは一気に20mmも拡幅されています。これは単に見た目の迫力を出すためだけではありません。オーラは全幅1735mmのワイドボディを持っており、トレッド(左右のタイヤの中心間距離)も拡大されています。さらに、第2世代e-POWERがもたらす最大トルク300N・m(4WDリアモーター含む)という強烈な駆動力を、余すことなく路面に伝えるためには、これだけの接地面積が必要だったのです。Cセグメントの輸入車(フォルクスワーゲン・ゴルフなど)に匹敵するタイヤ幅を与えることで、高速道路でのレーンチェンジや、ワインディングロードでのコーナリング安定性を飛躍的に高めています。
そして「50%」という偏平率も見逃せません。最近の車はデザイン重視で薄いタイヤ(40%や45%)を履く傾向にありますが、オーラはあえて50%を選択しています。これは、プレミアムカーに求められる「上質な乗り心地」と「キビキビとしたハンドリング」のバランスを突き詰めた結果、導き出された黄金比だと言えます。サイドウォールに適度な厚みを持たせることで路面からの衝撃をマイルドにいなしつつ、剛性も確保できる絶妙な数値なんですね。

ホイールサイズに関しても、以下のスペックが基本となります。
| 項目 | 標準スペック | 技術的備考 |
|---|---|---|
| リム径 | 17インチ | フェンダーアーチを隙間なく埋める大径サイズ |
| リム幅 | 6.5J | タイヤ幅205mmに対して標準的なリム幅 |
| インセット | +40mm | ノート(+50mm)とは異なる専用設計 |
| P.C.D | 100mm | 日産コンパクト伝統の4穴規格 |
ここがポイント!
特に重要なのがインセットの「+40mm」です。一般的な日産コンパクトカー(マーチやノートなど)は+50mm前後が主流ですが、オーラはワイドフェンダーに合わせてホイールを外側に出す設計になっています。これにより、踏ん張り感のあるスタイリングと、ロール剛性の向上を両立しているのです。
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NISMO専用のタイヤ規格と特徴
モータースポーツ直系のDNAを持つ「NISMO」グレードにお乗りの方は、さらに注意深くタイヤを選ぶ必要があります。一見すると標準車と同じ「205/50R17」に見えるかもしれませんが、実はその中身は全くの別物。レーシングテクノロジーが注入された専用スペックなのです。
NISMOのタイヤサイズ表記をよく見てみてください。205/50ZR17 93W XLとなっています。「ZR」や「XL」という文字が追加されていることに気づくはずです。
- ZR(速度カテゴリー): これは時速240kmを超える速度域にも対応する設計であることを示しています。もちろん日本の公道でそんな速度は出しませんが、それだけの負荷に耐えられる強靭な構造を持っているという証です。
- XL(エクストラロード規格): これが最も重要です。タイヤ内部の構造を強化し、通常よりも高い空気圧を充填することで、より大きな負荷に耐えられるようにした規格です。コーナリング時にタイヤが横にヨレるのを防ぎ、ハンドルを切った瞬間にスッと車が反応するリニアな操縦性を実現しています。
さらにホイールも、標準車の6.5Jから7.0Jへと、0.5インチ(約12.7mm)ワイド化されており、インセットも+42mmに変更されています。同じ205幅のタイヤを、あえて少し太いホイールに履かせることでタイヤのサイドウォールを垂直に近づけ(いわゆる「引っ張り気味」にし)、剛性を高めるチューニングが施されているのです。この0.5インチの差が、NISMO特有の鋭いハンドリングを生み出しています。

注意点
NISMOのタイヤ交換時は、必ず「XL規格」に対応したタイヤを選んでください。もし安いからといってスタンダード規格(LI 89)のタイヤを履かせてしまうと、負荷能力不足で高速走行時にフラついたり、タイヤが異常発熱してバーストのリスクが高まったりします。NISMOの性能を維持するためには、ミシュランのパイロットスポーツシリーズなど、ハイパフォーマンスタイヤの装着を強く推奨します。
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5ナンバーのノートとオーラの互換性
これは本当によく聞かれる質問で、ヤフー知恵袋などでも頻繁に見かけるトピックです。「前の車(E13ノート)で使っていたスタッドレスタイヤとホイールのセットは、オーラにも使えますか?」という疑問ですね。結論からハッキリ申し上げますと、5ナンバーノート(E13)用のホイールは、オーラには原則として使用できません。
「同じノートシリーズだし、穴の数も4穴で一緒だから付くでしょ?」と思われるかもしれませんが、問題はホイールの「インセット(オフセット)」にあります。
- ノート純正:インセット +50mm
- オーラ純正:インセット +40mm
この数値の違いは決定りです。もしノート用のホイール(+50mm)をオーラに装着すると、計算上、タイヤが純正位置よりも10mm以上も車体の内側に引っ込んでしまいます。
タイヤが奥に入りすぎると、見た目が「電車」のようになって格好悪いだけでなく、ハンドルをいっぱいに切った時に、タイヤの内側がサスペンションアームやインナーフェンダー、あるいはブレーキホースなどに接触するリスクが極めて高くなります。これは走行安全上、非常に危険な状態です。

逆に、オーラ用のホイール(+40mm)を5ナンバーのノートに装着しようとすると、今度はタイヤがフェンダーから約10mmはみ出してしまいます。これは道路運送車両法の保安基準違反(不正改造)となり、車検に通らないばかりか、警察の取り締まり対象にもなります。また、スクラブ半径(タイヤの接地中心とキングピン軸の距離)が大きく変わってしまうため、ハンドルが取られやすくなったり、直進安定性が損なわれたりと、車の挙動がおかしくなる原因にもなります。
結論
ノートとオーラは、タイヤ・ホイールに関しては「全く別の車種」として認識してください。安易な流用は事故の元です。
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指定空気圧とTPMSリセット方法
最近の日産車は安全装備が充実していますが、オーラにも全車に「タイヤ空気圧警報システム(TPMS)」が標準装備されています。これはタイヤの回転数を常に監視し、パンクなどで空気圧が低下した際に、回転半径が変わる(タイヤが潰れて小さくなる)ことを検知して、メーター内の警告灯を点灯させる仕組みです。
このシステムを正しく作動させるためには、タイヤ交換や空気圧調整を行った後に、必ず車両側で「リセット(初期化)」を行う必要があります。これを忘れると、空気圧は正常なのに警告灯が点きっぱなしになったり、逆に本当にパンクした時に警告が出なかったりと、トラブルの原因になります。
まずは、運転席ドアの開口部に貼られているラベルで、指定空気圧を確認しましょう。
指定空気圧(標準・NISMO共通)
- 前輪:230 kPa (2.3 kgf/cm²)
- 後輪:210 kPa (2.1 kgf/cm²)

空気圧調整とリセット作業は、以下の手順で行います。ガソリンスタンドで空気を入れた後など、自分で簡単にできますのでぜひ覚えておいてください。
TPMSリセット手順完全ガイド
1. 空気圧調整: 走行前のタイヤが冷えている状態(冷間時)に、エアゲージを使って4輪すべてを規定値に合わせます。
2. システム起動: ブレーキを踏まずにパワースイッチを1回押し、イグニッションONの状態にします(Readyランプが点灯しない状態)。
3. メニュー呼び出し: ステアリング左側のスイッチにある「< >」ボタンを操作して、メーター内のディスプレイに「設定(歯車アイコン)」を表示させます。
4. 項目選択: 上下ボタンでスクロールし、「TPMS設定」を選んでOKボタン(スクロールダイヤル押し込み)を押します。
5. リセット実行: 「TPMSリセット」を選んでOKを押します。画面に「リセットしました」等のメッセージが出れば設定完了です。
6. 学習走行: その後、時速40km以上で数分間走行することで、システムが新しいタイヤの状態を学習し、監視を開始します。
タイヤの空気圧は、自然に少しずつ抜けていくものです。JATMA(日本自動車タイヤ協会)でも、月に一度の空気圧点検を推奨しています。燃費の悪化や偏摩耗を防ぐためにも、こまめなチェックとリセットを習慣にしましょう。
(出典:JATMA(日本自動車タイヤ協会)『タイヤの空気圧管理』)
ホイールナットサイズと締め付けトルク
ご自身でスタッドレスタイヤへの交換(脱着作業)をされる方は、ホイールナットの規格についてもしっかり理解しておく必要があります。実は、日産車は他メーカーと「ネジの規格」が異なるため、ここを間違えると取り返しのつかない故障に繋がります。
注意すべきはネジのピッチ(山の感覚)です。
| 項目 | 日産オーラの仕様 | 他社の仕様(参考) |
|---|---|---|
| ネジ径 | M12 | M12 |
| ネジピッチ | P1.25 | P1.5 (トヨタ・ホンダ・マツダ・三菱など) |
| 二面幅 | 21HEX (21mm) | 21HEX または 19HEX |
| 締め付けトルク | 108 N·m (約11 kgf·m) | 103 N·m ~ 120 N·m |
【危険】絶対に間違えないでください!
トヨタやホンダ、マツダなどで一般的な「P1.5」のナットを、日産車のハブボルト(P1.25)に手で回すと、最初は少し入りますが、すぐに固くなります。ここで「硬いな?」と思って工具で無理やりねじ込むと、ボルト側のネジ山が完全に破壊され、ナットが奥まで入らなくなります。
こうなるとハブボルトの打ち替え交換が必要になり、数万円単位の修理費がかかります。ホームセンターやカー用品店でナットを買う際は、必ずパッケージに「日産用」または「P1.25」と書かれていることを3回確認してください。

また、ナットを締め付ける力(トルク)も重要です。締め付けが弱すぎれば走行中にタイヤが外れる脱輪事故に繋がりますし、強すぎればボルトが引きちぎれる「破断」の原因になります。プロの整備士は必ず「トルクレンチ」を使用します。オーラの規定トルクは108 N·mです。DIY派の方も、安全のためにトルクレンチを一本持っておくことを強くおすすめします。
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ノートオーラのタイヤサイズ変更の注意点
さて、ここからは少し応用編です。純正サイズを維持するのが一番安全ではありますが、スタッドレスタイヤのコストを抑えたい場合や、社外アルミホイールで個性を出したい場合など、サイズ変更(インチダウン・インチアップ)を検討するシーンもあるでしょう。しかし、オーラには独特の制約があり、ここを無視すると失敗します。プロも実践している「サイズ変更のルール」を詳しく解説します。
スタッドレスは16インチへインチダウン
冬用タイヤはゴムの寿命があるため、3〜4年ごとに買い替えが必要になる消耗品です。しかし、オーラ純正の17インチスタッドレスタイヤは、ブリヂストンやヨコハマなどの有名メーカー品で揃えると、ホイールセットで20万円近くすることも珍しくありません。「冬の間だけしか履かないのに、そこまでお金はかけられない…」というのが本音ではないでしょうか。
そこで推奨されるのが、ホイールの直径を小さくする「インチダウン」です。オーラの場合、最もバランスが良く、コストパフォーマンスに優れているのが16インチへの変更です。
推奨スペック(スタッドレス用)
- タイヤサイズ:195/60R16 89Q
- ホイールサイズ:16×6.0J (または6.5J) インセット+40前後
この「195/60R16」というサイズは、日産セレナ(C27型など)や、旧型のラフェスタなどでも使われていた非常にメジャーなサイズです。流通量が多いため、タイヤメーカー各社も価格競争をしており、17インチに比べて大幅に安く購入できるケースが多いのです。実際にショップで見積もりを取ると、ホイールセットで数万円単位の差が出ることもあります。

また、乗り心地の面でもメリットがあります。17インチよりもタイヤのゴム部分(サイドウォール)が厚くなるため、路面の凸凹や凍った雪道のガタガタを吸収しやすくなり、当たりが柔らかくなります。見た目の迫力は少し減りますが、実用性と経済性を考えれば、スタッドレスにおける16インチ化は「賢い選択」と言えるでしょう。
\ 純正より数万円安く揃える /
15インチホイール装着が不可な理由
「16インチで安くなるなら、もっと小さい15インチにすればさらに安くなるのでは?」と考える方もいらっしゃるでしょう。実際、ベース車のノート(E13)は15インチや16インチが標準ですし、コンパクトカーのスタッドレスといえば15インチ(185/65R15など)が定番です。
しかし、残念なお知らせです。ノートオーラには、15インチホイールは物理的に装着できません。
その最大の理由は「ブレーキシステム」にあります。オーラは車両重量が重く、かつe-POWERによる強力な駆動力と回生ブレーキを受け止める必要があるため、フロントのブレーキキャリパーやローターの直径が、通常のノートよりも大きく設計されています。15インチのホイールを履かせようとすると、ホイールの内側の筒(リム)が、ブレーキキャリパーの本体に「ガツン」と当たってしまい、奥まで入らないのです。

また、リアに関しても問題があります。オーラは全車に「電動パーキングブレーキ(EPB)」が標準装備されています。リアブレーキのキャリパーにはパーキング用のモーターユニットが付随しており、これが結構な大きさで外側に張り出しています。小径のホイールだと、このモーターユニットとホイール内面が干渉するリスクが極めて高いのです。
警告:ネット購入の罠
ヤフオクやメルカリなどで「ノート・オーラ対応!15インチスタッドレスセット」といった商品を見かけることがありますが、これは出品者が適合を勘違いしている可能性が高いです。たとえボルトの穴位置が合っても、ブレーキに干渉してタイヤが回らなければ走行不能です。安物買いの銭失いにならないよう、15インチは選択肢から除外してください。
冬用タイヤの推奨サイズと外径比較
インチダウンをする際に最も気にしなければならないのが「タイヤの外径(直径)」です。外径が大きく変わってしまうと、スピードメーターの表示に誤差が生じたり、走行距離計が狂ったり、最悪の場合は自動ブレーキなどの安全装備が正常に作動しなくなったりします。
では、先ほど推奨した「195/60R16」が、純正サイズと比べてどれくらい外径が変わるのか、計算してみましょう。
| 仕様 | タイヤサイズ | タイヤ外径(計算値) | 純正との差 |
|---|---|---|---|
| 純正標準 | 205/50R17 | 約637mm | 基準 |
| 推奨16インチ | 195/60R16 | 約640mm | +3mm |
| 参考(NG例) | 185/60R16 (ノート用) | 約628mm | -9mm |
ご覧の通り、純正の205/50R17に対し、195/60R16の外径差はわずか「+3mm」です。タイヤの溝の深さや空気圧で変わるレベルの誤差であり、スピードメーターの許容範囲内に完全に収まりますので、車検も全く問題ありません。
さらに注目すべきは「タイヤの幅」です。純正の205mmから195mmへと、あえて10mm細くしています。実は雪道や凍結路面においては、タイヤの幅が広すぎると接地圧(面圧)が分散してしまい、滑りやすくなる傾向があります。逆に少し細くすることで、タイヤ一本にかかる荷重を集中させ、雪をしっかりと踏み固めたり、氷の表面にゴムを密着させたりする効果が高まります。
「16インチへのインチダウン」と「少し細めのタイヤ幅」。この組み合わせこそが、オーラの冬道走行における最適解なのです。
社外ホイール交換時のツライチ計算
スタッドレスの話とは逆に、春から秋にかけて履くサマータイヤ用に、かっこいい社外アルミホイールを入れたい!という方も多いはず。特にタイヤをフェンダーのギリギリまで外側に出す「ツライチ」マッチングは、車の塊感を強調し、スタイリッシュに見せるための定番カスタムです。
しかし、オーラでツライチを狙うのは意外と難しいのです。なぜなら、純正の時点ですでにフェンダーとの余裕があまりなく、結構攻めた設定になっているからです。純正ホイール(17×6.5J +40)を基準に、どれくらい外に出せるかを計算してみましょう。
- 17×7.0J +45: リム幅が広がり、インセットが引っ込みます。差し引きすると、純正とほぼ同じ出面(外側位置)になります。最も安全で車検トラブルの少ないサイズです。
- 17×7.0J +40: リム幅が0.5インチ広がり、インセットはそのまま。計算上、純正より約6.35mm外側に出ます。これはNISMO純正に近いサイズ感であり、ノーマル車高でもギリギリ収まるか、個体差によっては厳しいラインです。
- 17×7.5J +45: リム幅が1インチ広がり、インセットは+5mm。計算上、純正より約7.7mm外側に出ます。ここまで来るとかなり際どいです。タイヤの銘柄(サイドウォールが膨らんでいるデザインなど)によっては、フェンダーからはみ出す可能性があります。
さらに注意が必要なのが、オーラのフェンダーアーチに装着されている「樹脂製の加飾パーツ(フェンダーモール)」です。金属のフェンダーとは違い、樹脂パーツには厚みがあり、裏側に爪などの突起もあります。もし無理なサイズのタイヤを履かせて、走行中の段差などでサスペンションが沈み込んだ際にタイヤと接触すると、この樹脂パーツがバキッと割れたり、脱落したりする恐れがあります。
「見た目重視で攻めたい!」という気持ちは分かりますが、ディーラーへの入庫(点検・車検)を断られないためにも、フェンダーから数ミリ内側に入る余裕を持ったサイズ選び(例えば7.0J +48〜+45あたり)を強くおすすめします。
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社外品装着にはハブリングが必須
最後に、社外ホイールを装着する際に絶対に忘れてはいけない、しかし多くの人が見落としがちな重要パーツについてお話しします。それが「ハブリング」です。
ホイールの中心には「ハブ穴」という穴が開いています。一方、車体側の中心には「センターハブ」という突起があります。純正ホイールは、この車体側の突起(ハブ径)にピッタリ合うように穴が開けられており、これによってホイールの中心がビシッと決まる「ハブセントリック」という構造になっています。
しかし、社外ホイールは様々なメーカーの車に装着できるように、ハブ穴を大きめに作ってあります(汎用サイズ)。
- 日産オーラの車体側ハブ径:60mm
- 一般的な社外ホイールのハブ穴径:73mm (または67mm)
このまま装着すると、60mmの突起に73mmの穴を通すことになり、「13mmもの隙間」ができてしまいます。この状態でナットを締め付けても、タイヤの重みでホイールが微妙に中心からズレて固定されてしまうことがあります。
その結果何が起きるかというと、高速道路で時速80km〜100kmくらいを出した時に、ハンドルが「ガタガタガタ!」と小刻みに震える「シミー現象」が発生します。これは非常に不快なだけでなく、4本のハブボルトだけに全荷重と衝撃がかかり続けることになるため、最悪の場合はボルトが金属疲労で折れてしまいます。
必須アイテム:ハブリング
この隙間を埋めるためのアルミ製または樹脂製のリングが「ハブリング」です。
社外ホイールを購入する際は、必ず「外径73mm(ホイール側)→内径60mm(車体側)」に変換するハブリングを別途購入し、ホイールの裏側に嵌めてから装着してください。これ一つでハンドルのブレが収まり、安全性が劇的に向上します。
ノートオーラのタイヤサイズ選びの結論
長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。今回はノートオーラのタイヤサイズとホイール選びについて、かなりマニアックな部分まで踏み込んで解説しました。
オーラは単なるコンパクトカーではなく、日産が技術の粋を集めて作ったプレミアムカーです。その走行性能、静粛性、そして安全性を100%発揮させるためには、足元の選択が何よりも重要です。最後に、今回の記事の要点をまとめておきましょう。

まとめ:オーラのタイヤ選びの鉄則
- 純正サイズは「205/50R17」、インセットは「+40」が基本。5ナンバーノートとは別物!
- ノート(E13)用のホイール流用は危険。絶対にやめよう。
- スタッドレスは「195/60R16」へのインチダウンがコスパ最強かつ雪道に強い。
- 15インチはブレーキに干渉するため装着不可。
- NISMOオーナーは「XL規格」のタイヤを選び、空気圧管理を徹底すること。
- 社外ホイール装着時は、日産用ハブリング(60mm)と正しいナット(P1.25)を必ず使う。
タイヤは命を乗せて走る唯一の部品です。見た目のカッコよさや価格の安さも大切ですが、まずは「安全に走れること」を最優先に選んでいただければと思います。この記事が、あなたのオーラライフをより安全で楽しいものにする手助けになれば幸いです。
※本記事の情報は2026年2月時点での一般的な目安です。車両の年式やグレード、個体差により適合が異なる場合がありますので、最終的な購入の判断は、必ずディーラーやタイヤ専門店のプロスタッフにご相談ください。
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