ヤリスクロスに乗っている方やこれから購入を検討している方の中で、もしものパンクに備えてスペアタイヤをどうするか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。最近の車は環境性能や燃費向上を目的とした軽量化、そして居住スペース確保のために、かつては当たり前だったスペアタイヤを廃止し、パンク修理キットを標準装備とする流れが加速しています。ヤリスクロスもその例に漏れず、標準状態ではパンク修理キットが搭載されています。
しかし、インターネット上の口コミやオーナーさんの声を見ていると、「パンク修理キットだけで本当に大丈夫なのか?」という不安の声や、スペアタイヤに関する情報を詳しく調べている方が非常に多いことに気づきます。サイズや空気圧はどうなっているのか、新車時に選び忘れてしまったけれど後付けできるのか、といった疑問です。
私自身もこの件について徹底的に調べていくうちに、新車時にオプションで選ばなかった場合に後悔する具体的なポイントや、逆に「自分の使い方ならいらない」と判断できる明確な基準が見えてきました。純正オプションの価格はいくらなのか、中古で探すときの注意点は何かなど、知っておくべき情報は山ほどあります。この記事では、そんなスペアタイヤにまつわる疑問を、タイヤのプロではないけれど「クルマ好き」の視点から分かりやすく整理してみました。
- パンク修理キットでは対応できない具体的なリスクとスペアタイヤの強み
- 2WDと4WDで大きく異なる荷室への影響と積載性の変化
- 新車オプションと後付けにかかる費用の大きな差と節約のポイント
- 中古品を購入する際に絶対に間違えてはいけないホイールサイズの規格
ヤリスクロスのスペアタイヤ事情と必要性

まずは、ヤリスクロスにおいてスペアタイヤを持つことの意味や、標準装備されているパンク修理キットとの違いについて、私なりに整理した情報をお伝えします。特にアウトドアや長距離ドライブが多い方にとっては、この違いを知っておくことが安心に繋がるはずです。
パンク修理キットとスペアの決定的な違い

最近の車は、軽量化やスペース確保のためにスペアタイヤではなく「パンク修理キット」が標準装備されていることがほとんどですよね。ヤリスクロスも例外ではありません。カタログスペック上の燃費を少しでも良くするため、約15kg〜20kgもあるスペアタイヤを降ろすというのはメーカーとしては合理的な判断なのでしょう。ただ、ユーザー側からすると、この修理キットには見過ごせない明確な弱点があることを知っておく必要があります。
パンク修理キットは、基本的に「タイヤの接地面(トレッド面)に釘などが刺さった軽微な穴(直径4mm程度まで)」を一時的に塞ぐためのものです。付属のエアコンプレッサーで白い液状の補修剤(シーラント)をタイヤ内部に送り込み、遠心力で穴を埋めるという仕組みですね。しかし、これは万能ではありません。
例えば、ヤリスクロスのようなSUVに乗っていると、キャンプ場の砂利道や河原など、未舗装路を走る機会もあるかもしれません。そういった場所で尖った岩にタイヤの側面(サイドウォール)を擦ってしまったり、段差に強く乗り上げて「ガツン!」と衝撃を受けた際にタイヤ内部の構造が壊れてしまったりするケースがあります。こういった「サイドウォールの損傷」や「ホイールのリム変形を伴う空気漏れ」には、パンク修理キットは全くの無力なんです。
修理キットが使えない主なケース
- サイドウォールの損傷: タイヤ側面は構造上薄く、ここが切れると修理不可能です。
- 大きな切り傷や裂け傷: 4mmを超える穴や、カッターで切ったような裂け傷は塞げません。
- バースト(破裂): 高速道路などで一気にバーストした場合、タイヤ自体が原型を留めていないため不可能です。
- ホイールの変形: リムから空気が漏れている場合、タイヤをいくら補修しても意味がありません。
さらに厄介なのが、一度修理キットの補修剤(シーラント)を注入してしまうと、そのタイヤは内部がベタベタのゴム液でコーティングされてしまいます。これがタイヤショップや整備工場で非常に嫌がられるんです。補修剤を洗い流すのは大変な手間がかかるため、多くのケースで「内面修理(本格的なパンク修理)」を断られ、そのまま「タイヤ交換」を余儀なくされてしまいます。つまり、修理キットを使った時点で、そのタイヤの寿命は終わったも同然となってしまう可能性が高いのです。
また、意外と知られていないのが補修剤の「有効期限」です。使わなくても4年程度で期限切れとなり、買い替える必要があります。このボトルだけでも数千円のコストがかかるため、長期的に見るとランニングコストも馬鹿になりません。そう考えると、どんなパンクでも物理的に交換してしまえば「とりあえず走れる状態」に復帰できるスペアタイヤの安心感は、やはり別格だなと感じます。
実際、ロードサービスの出動理由を見ても、「タイヤのパンク」は常に上位に入っています。
\ もしものパンクに備えるなら /
(出典:JAF『ロードサービス救援データ(2024年度)』)
T135/80D16のタイヤサイズと空気圧

もしヤリスクロスにスペアタイヤを積むなら、どのサイズを選べばいいのでしょうか。調べてみたところ、純正採用されている応急用タイヤ(テンパータイヤ)のサイズはT135/80D16 101Mという規格でした。この英数字の羅列、普段タイヤを見慣れていない方には呪文のように見えるかもしれませんが、一つ一つ解読していくと、このタイヤの特殊性が見えてきます。
| 表記 | 意味・解説 |
|---|---|
| T | Temporary Use(一時使用)の略。通常走行用タイヤとは構造が全く異なります。 |
| 135 | タイヤの幅が135mm。軽自動車のタイヤよりもさらに細く、接地面はハガキ1枚分程度しかありません。 |
| 80 | 扁平率80%。断面の高さが幅の80%あり、ある程度の衝撃吸収性を確保しています。 |
| D | バイアス構造(Diagonal)。現在の乗用車で主流のラジアル構造ではなく、旧来のバイアス構造です。サイドが硬く高荷重に耐えられますが、放熱性が悪く高速走行には向きません。 |
| 16 | 16インチホイール用。ヤリスクロスの標準タイヤは18インチや16インチですが、外径を合わせるためにスペアは16インチが採用されています。 |
このタイヤはあくまで「応急用」なので、幅が狭く、グリップ力も大幅に低く設定されています。雨の日などは特に滑りやすいので注意が必要です。そして、運用する上で一番注意したいのが空気圧です。
通常のタイヤ(ラジアルタイヤ)の適正空気圧が220〜240kPa程度なのに対し、このスペアタイヤは420kPa(60PSI)という、約2倍の非常に高い空気圧を入れる必要があります。これはタイヤの容積が小さいため、高圧で支えないと車重に耐えられないからです。
盲点なのが、「いざ使おうと思ったら空気が抜けていた」というトラブルです。トランクの下に眠っているスペアタイヤは、日常点検の目から外れがちです。ゴム製品である以上、使わなくても空気は自然に少しずつ抜けていきます。もし数年間放置していたスペアタイヤを取り出して装着し、いざジャッキを下ろしたら、空気圧不足でペチャンコになってしまった…なんてことになったら目も当てられません。
ここがポイント!
年に1回、例えば車検や12ヶ月点検のタイミング、あるいは冬タイヤへの交換時期などに、必ずガソリンスタンドやディーラーで「スペアタイヤの空気も4.2キロ(420kPa)に合わせて入れておいてください」と依頼するのが鉄則です。セルフスタンドの空気入れでは設定圧力が足りない場合もあるので、店員さんに声をかけるのが確実ですよ。
\ いざという時に慌てないために /
4WDと2WDで異なる荷室の積載性

ヤリスクロスのオーナーさんが最も気にするポイントの一つが、「スペアタイヤを積むと荷室が狭くなるのか?」という問題かと思います。せっかくのSUVですから、荷物はたくさん積みたいですよね。これ、実は2WD(FF)と4WD(E-Four含む)で事情が全く異なるんです。
まず、影響が大きい2WDモデルの場合からお話しします。ヤリスクロスの2WD車は、リアサスペンションにトーションビーム式というシンプルな構造を採用しているため、床下のスペースを深く確保できるのが特徴です。そのため、標準状態では「アジャスタブルデッキボード」という床板を低い位置(下段)にセットすることで、荷室の高さを稼げるようになっています。背の高い観葉植物や、畳んだベビーカーなどを積むときに重宝する機能です。
しかし、ここにスペアタイヤを搭載すると状況が一変します。タイヤの厚みで床下の深いスペースが完全に埋まってしまうため、デッキボードを「下段」にセットすることが物理的に不可能になります。常に「上段」の位置で使うことになるため、荷室の容量が実質的に減ってしまうのです。普段からデッキボードを下げてフル活用している方にとっては、これは無視できないデメリットになるでしょう。
一方で、4WDモデルやハイブリッドE-Fourモデルの場合は話が別です。こちらはリアサスペンションにダブルウィッシュボーン式を採用していたり、リアモーターやデファレンシャルギアが床下に配置されていたりするため、もともと荷室の床面位置が高く設定されています。床下収納(アンダーボックス)は最初から浅く、容量も限定的です。
そのため、4WDモデルにおいては、その浅いアンダーボックスがスペアタイヤで埋まるだけであり、「普段使いの荷室の広さ(デッキボード上の空間)」にはほとんど影響しません。もともとデッドスペースになりがちな場所を、スペアタイヤという「安心」で埋めることができるわけですから、4WD乗りの方にとってはデメリットが極めて少なく、非常に合理的な選択肢と言えます。雪道や悪路を走るために4WDを選んだ方なら、スタックやパンクのリスクも高いはずですので、なおさら相性が良いですね。
\ 狭い荷室を有効活用するなら /
スペアタイヤがいらない人の特徴とは

ここまで「スペアタイヤはあった方がいい」という論調で書いてきましたが、全員に必須かと言うとそうでもないかな、とも思います。現代の日本の道路事情やサービスの充実度を考えれば、ご自身のライフスタイルによっては「いらない」という判断も十分に合理的です。では、どういう人ならスペアタイヤ無しでも大丈夫なのでしょうか。
まず挙げられるのが、「普段の運転エリアが都市部や市街地に限定されている方」です。携帯電話の電波がどこでも入り、近くにガソリンスタンドや整備工場がたくさんある環境であれば、万が一パンクしてもJAFや自動車保険付帯のロードサービスを呼べば事足ります。平均到着時間は30分〜40分程度でしょう。その時間を待てる余裕があるなら、わざわざ重いタイヤを積んで燃費を悪化させる必要はありません。
また、「自分でタイヤ交換をする自信がない、あるいは絶対にやりたくない方」も、スペアタイヤを持つ意味は薄いです。スペアタイヤは積んでいるだけでは意味がなく、パンクしたその場でジャッキアップし、重いタイヤを脱着する必要があります。雨の中や夜間の路肩でその作業を行うのは、慣れていない人にとっては危険すら伴います。「パンクしたら迷わずプロを呼ぶ」と決めているなら、スペアタイヤはただの重りになってしまいます。
ロードサービス待ち時間のリスク
ただし、都市部でも注意が必要な時期があります。ゴールデンウィークやお盆、大雪の日などはロードサービスへの要請が殺到し、到着まで「3時間待ち」「4時間待ち」なんてこともザラにあります。真夏の炎天下や真冬の寒空の下で数時間待機できるか、あるいは小さなお子様や高齢者が同乗しているかどうかも、判断の分かれ目になりそうです。
逆に言えば、携帯の電波が届かないような山間部の林道へ釣りに行く方、人里離れたキャンプ場を頻繁に利用する方、そして冬場にスキー場へ行く方は、ロードサービスが来るまでに命に関わるリスクが生じる可能性があります。そういった「待てない環境」を走る機会があるなら、たとえ年に数回であってもスペアタイヤを積んでおくべきでしょう。
\ プロに任せるのが一番安心 /
中古選びで注意すべきPCDとホイール

「新車で買い忘れたから、安く済ませるためにヤフオクやメルカリで中古を買おう」と考えている方は、ここだけは絶対に熟読してください。中古市場には大きな罠があります。一番やってはいけないミスが、ホイールのPCD(ピッチ・サークル・ダイアメーター=ボルト穴の間隔)違いを買ってしまうことです。
ヤリスクロスのホイール規格は「5穴、PCD114.3」です。しかし、中古市場を「スペアタイヤ トヨタ 16インチ」などのキーワードで検索すると、大量に出てくるのが「プリウス(30系・50系)」や「カローラ(一部)」用のスペアタイヤです。これらのタイヤサイズ表記を見ると、ヤリスクロスと同じ「T135/80D16」であることが非常に多いんです。
「お、サイズも同じだしトヨタ純正だから大丈夫だろう」と思ってポチると大惨事になります。なぜなら、プリウスなどのPCDは「100」だからです。PCD100のホイールを、PCD114.3のヤリスクロスに装着することは物理的に不可能です。ボルトの位置が全く合いません。無理やり押し込もうとすれば、ハブボルトをへし折る重大な故障に繋がります。
出品者によっては「トヨタ用スペアタイヤ」としか書いていない場合もあり、写真だけでPCDを判別するのはプロでも困難です。必ず商品説明文で「PCD114.3」であること、あるいは「ノア・ヴォクシー用」「エスティマ用」など、PCD114.3を採用している車種からの取り外し品であることを確認する必要があります。
購入前の絶対チェックリスト
- タイヤサイズは「T135/80D16」になっているか?
- ホイールの穴数は「5穴」か?
- PCDは「114.3」と明記されているか?(※最重要!)
- ハブ径は「60mm」か?(日産用などは66mmで入るが、ブレの原因になる)
- ナット座面は「トヨタ純正平面座」か?(社外アルミ用テーパーナットは使用不可の場合あり)
安物買いの銭失いにならないよう、「トヨタ用だから大丈夫」という思い込みは捨てて、数字でスペックを確認する癖をつけてください。
\ 失敗しない適合品だけを探す /
ヤリスクロスにスペアタイヤを積む方法

ここからは、実際にスペアタイヤを導入するための具体的な方法について解説します。新車注文時ならチェックを入れるだけで済みますが、後から手に入れようとすると、部品の調達から固定まで意外とハードルが高いことが分かってきました。
スペアタイヤを後付けする手順と注意点

「納車された後にやっぱりスペアタイヤが欲しくなった」という場合、ディーラーに行って「オプションのスペアタイヤを付けてください」と頼めば済むと思いきや、実はそう簡単ではありません。スペアタイヤは基本的に「メーカーオプション(工場での組み立て時に装着される装備)」であり、フロアマットのような「ディーラーオプション(販売店で付ける装備)」とは扱いが違うのです。
そのため、カタログに載っている「スペアタイヤセット」という形では部品供給されていないケースがほとんどです。後付けをする場合、ディーラーのサービスマンにお願いして、構成部品を一つ一つバラバラに「補修部品」として発注してもらう必要があります。
具体的には、以下のような部品を個別に揃えることになります。
- ディスクホイール: スペアタイヤ用の黒や黄色の鉄ホイールです。
- タイヤ本体: T135/80D16サイズのゴム部分。ホイールに組み込む作業賃も発生します。
- スペアタイヤクランプ: タイヤを床下に固定するためのボルトと受け皿。
- ジャッキ&ジャッキハンドル: 車を持ち上げる工具。標準で搭載されていない場合は必要です。
- デッキアンダートレイ: タイヤの周囲を埋める発泡スチロール製の内装材。
特に厄介なのが、5番目の「デッキアンダートレイ(発泡スチロール)」です。ヤリスクロスの標準仕様(パンク修理キット搭載車)の発泡スチロールは、修理キットやエアコンプレッサーが収まる形に成形されており、大きなスペアタイヤを入れるスペースがありません。
純正のように綺麗に収めるには、スペアタイヤ用の発泡スチロールを数千円〜1万円程度で購入して総入れ替えする必要があります。コストを抑えるために、既存の発泡スチロールをカッターナイフで切って加工する「DIY」に挑戦する方もいますが、これがまた大変です。発泡スチロールは分厚くて硬いですし、切ると静電気を帯びた白い粒々が車内や服にまとわりついて、掃除が地獄のようになります。見栄えも悪くなりがちなので、個人的には部品注文をおすすめしたいところですが、コストとの相談になりますね。
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オプション価格と後から揃える値段の差

では、お金の話をしましょう。新車注文時にメーカーオプションで選ぶ場合と、後から部品を集めて揃える場合、どれくらいの価格差があるのでしょうか。結論から言うと、後付けは圧倒的に割高になります。「迷ったら付けておけ」と言われる最大の理由がこれです。
| 調達方法 | 概算費用 | 特徴・メリット/デメリット |
|---|---|---|
| 新車メーカーオプション | 約14,300円(税込) | 最も安く、確実です。タイヤ、ホイール、固定具、ジャッキ、専用発泡スチロール全て込みの価格。製造ラインで最適に組み込まれます。 |
| ディーラーで部品発注(後付け) | 約40,000円〜50,000円 | 部品を単体で買うと割高になります。ホイールとタイヤの組み込み工賃や、発泡スチロールの部品代が高くつきます。新品なので信頼性は高いですが、新車時の3倍以上の出費です。 |
| 中古市場でセット購入 | 約15,000円〜20,000円 | 本体価格は安くても、タイヤホイールは大きく重いため送料が2,000円〜4,000円かかります。ジャッキや固定ボルトが欠品していることが多く、それらを買い足すと結局高くなります。 |
ご覧の通り、新車時なら約1万4千円で済むものが、後から新品で揃えようとすると4万円、5万円とかかってしまう可能性があります。中古品で安く上げようとしても、送料や不足部品の購入、そしてPCD違いのリスクなどを考えると、労力に見合うかは微妙なラインです。これからヤリスクロスを契約される方は、後悔しないためにも、この14,300円のオプションには迷わずチェックを入れることを強くおすすめします。
\ 乗り換え前に愛車の価値を知る /
トランク下への収納と固定キットの役割

苦労してスペアタイヤを手に入れたら、いよいよトランクの下(ラゲージアンダーボックス)に収納するわけですが、ここで絶対に手を抜いてはいけないのが「固定」です。たまに「ただ穴に置いただけ」で走っている方を見かけますが、これは非常に危険です。
スペアタイヤは15kg〜20kgほどの重量がある鉄の塊です。もし固定されていない状態で走行すると、カーブやブレーキのたびにトランク内で「ゴトゴト」「ドスン」と暴れ回り、不快な異音の原因になります。それだけならまだしも、内装のプラスチックを破壊したり、リアゲートを内側から凹ませたりすることもあります。
さらに恐ろしいのは、万が一の衝突事故や横転事故の際です。固定されていないスペアタイヤは、慣性の法則でミサイルのように車内を飛び回る凶器と化します。後部座席の乗員に激突すれば、致命傷になりかねません。
ヤリスクロスの床下には、スペアタイヤを固定するためのネジ穴(ウェルナット)があらかじめ車体側に溶接されていることが多いようです(一部グレードや年式で異なる可能性があるので要確認)。ここに純正のクランプボルト(固定ネジ)を使って、タイヤを車体のフロアにがっちりと締め付けて固定します。もし中古で購入してクランプボルトが付属していない場合は、ホームセンターで適当なネジを買うのではなく、必ずディーラーで数百円の純正部品を取り寄せてください。安全に関わる部品には、純正の強度が必要です。
固定は安全の要
車検の際も、スペアタイヤが積んであるのに固定されていないと、検査官によっては指摘を受ける可能性があります。安全のためにも、法規対応のためにも、必ず正規の方法でボルト固定してください。
交換後の走行距離と速度の制限について

いざパンクして、汗だくになりながらスペアタイヤへの交換が完了したとします。しかし、それで安心してはいけません。装着した応急用タイヤ(テンパータイヤ)は、あくまで「最寄りの修理工場やタイヤショップまで移動するため」だけの緊急避難的な装備です。
メーカーの取扱説明書やタイヤのサイドウォールにも記載されていますが、走行時は以下の制限を厳守する必要があります。
- 最高速度:80km/h以下(高速道路でもこれ以上出すとバーストの危険があります)
- 走行距離:100km以内を目安(長距離の連続走行は想定されていません)
特にヤリスクロスの2WD(FF車)の場合、駆動輪である前輪がパンクしても、スペアタイヤを前輪にそのまま装着するのは避けたほうが良いという鉄則があります。前輪はエンジンの動力を路面に伝え、ハンドル操作で曲がり、ブレーキ時には車重の大半を受け止めるという重要な役割を担っています。そこに、幅が細くグリップの低いスペアタイヤを付けるとどうなるでしょうか?
急ブレーキで止まれない、ハンドルを切っても曲がらない、発進時に空転するなど、操縦安定性が著しく低下して非常に危険です。また、左右のタイヤ外径が微妙に異なることで、デファレンシャルギア(差動装置)が常に作動し続ける状態になり、過熱や摩耗を引き起こすリスクもあります。
安全な交換手順(FF車の前輪パンク時)
非常に面倒ではありますが、以下の「玉突き交換」を行うのがベストです。
1. まず、パンクしていない「後輪」をジャッキアップして外す。
2. 外した正常な後輪を、パンクした「前輪」の位置に装着する。
3. 空いた「後輪」の位置に、スペアタイヤを装着する。
こうすることで、重要な前輪には左右とも正常なタイヤが付くことになり、安全に工場まで走ることができます。
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