ヴェルファイアにオフロードタイヤを履かせて、流行りのアーバンオフロードスタイルにカスタムしたいと考えている方は非常に多いですね。特に、キャンプやアウトドア人気が高まる中で、街乗りでの快適性を維持しつつも、見た目はワイルドに仕上げたいというニーズは年々強まっています。
しかし、いざタイヤやホイールを選ぼうとすると、20系や30系、そして新型の40系でそれぞれ規格が全く異なるため、どのサイズが適合するのか、車検は大丈夫なのかといった不安が尽きないのも事実です。
この記事では、それぞれの世代に合わせた最適なタイヤサイズの選び方や、失敗しないための注意点について詳しく解説していきます。
- 20系・30系・40系それぞれの限界タイヤサイズと適合規格
- 新型40系で注意すべきPCD変更とホイール選びの落とし穴
- 乗り心地と見た目を両立するおすすめのタイヤ銘柄と特徴
- 車検をクリアするための法規制とリフトアップの注意点
ヴェルファイアのオフロードタイヤと世代別の適合

まず最初に押さえておきたいのが、ヴェルファイアは世代によって「履けるタイヤとホイール」が全く違うということです。特に新型の40系は、フルモデルチェンジによって足回りの規格がガラリと変わってしまいました。「前の車で使っていたスタッドレスを流用したい」「30系用のカッコいいホイールを見つけた」と思っても、そのままでは装着できないケースが多発しています。ここでは、世代ごとの具体的な違いと、物理的に装着可能なタイヤサイズの限界について、私の経験も交えながら詳しく見ていきましょう。
40系のPCD変更とホイール規格の断絶

2023年に登場した40系ヴェルファイアオーナーの皆さんが、一番最初に直面する壁にして、最も深刻な問題がこの「規格の断絶」です。結論から申し上げますと、40系のホイール取り付け規格は、従来の国産車(トヨタ車含む)の標準であった「PCD114.3mm/5穴」から、「PCD120mm/5穴」へと完全に変更されました。
PCD120mm化の背景にある意図
なぜ、これほど普及している規格を捨ててまで変更する必要があったのでしょうか。主な理由は、車両重量の増加とエンジンの高トルク化、そして将来的な電動化を見据えた「足回りの剛性強化」にあります。PCD(ボルト穴の中心を結んだ円の直径)を114.3mmから120mmに広げることで、ハブ周りの設計自由度が増し、より太くて頑丈なボルトを使用したり、締結面圧を高めたりすることが可能になります。
実はこのPCD120という規格、以前からレクサスLS(先代の40系・中期以降)やホンダのレジェンド、そしてBMWなどの輸入車や重量級SUVでは採用実績がありました。つまり、40系ヴェルファイアはミニバンという枠を超え、高級サルーンや欧州SUV並みの強靭な足回りを手に入れたと言えるのです。
ハブボルト締結式への移行
さらに重要な変更点が、ホイールの固定方法が「ナット締結式」から「ハブボルト締結式」に変わったことです。従来は車体側からスタッドボルトが生えていて、そこにホイールを通してナットで締めていました。しかし40系からは、輸入車のように「ボルト」を使ってホイールを車体にねじ込む方式になっています。
ハブボルト式のメリット
- 締結力が高まり、ステアリングフィールや直進安定性が向上する。
- ハブベアリング周りの剛性が上がり、静粛性が良くなる。
ハブボルト式のデメリット(カスタム視点)
- タイヤ交換が大変:ボルト穴の位置を合わせながら重いタイヤを持ち続ける必要があり、専用の「ガイドピン」がないと腰を痛めるレベルです。
- スペーサー装着の難易度増:従来の「挟み込みスペーサー」を使う場合、ボルトの長さが足りなくなるため、ロングボルトへの打ち替えが必要になるケースが多いです。
このように、車の性能としては間違いなく進化しているのですが、カスタムを楽しむユーザーにとっては「30系のパーツが使えない」「社外ホイールの選択肢がまだ少ない」という高いハードルとなっています。特にオフロード系のホイールは開発に時間がかかる傾向があり、PCD120対応モデルはまだ数えるほどしかありません。中古パーツを探す際も、「アルファード・ヴェルファイア用」と書いてあっても、それが30系用なのか40系用なのかをPCDの数値で必ず見極める必要があります。
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20系や30系で狙えるタイヤサイズの限界値

カスタムパーツが市場に溢れかえっている20系や30系は、オフロードスタイルのベース車両として現在でも非常に人気が高いですね。しかし、同じヴェルファイアでも、20系と30系では足回りの構造が異なるため、履けるタイヤのサイズ限界(キャパシティ)には明確な差があります。ここでは、ノーマル車高およびライトなリフトアップを前提とした場合の、現実的な限界サイズについて深掘りします。
20系ヴェルファイア(2008年〜2015年)の場合
20系は、リアサスペンションにトーションビーム式(FF車)を採用していることが多く、ホイールハウスの形状も現代の車に比べるとややタイトに設計されています。純正タイヤの外径は約690mm(235/50R18等)ですが、ここからどこまで大きくできるかが勝負です。
私の経験上、20系でノーマル車高のまま干渉せずに履ける限界は、外径710mm前後だと考えています。具体的には「215/65R16」や「225/60R17」といったサイズです。これらは純正比で約20mmの外径アップとなりますが、ハンドルを全切りした際にインナーフェンダーの前方部分とのクリアランスが指1本分程度になります。
もし、これ以上のサイズ(例えば225/65R17など)を履かせたい場合は、物理的にリフトアップをして車体とタイヤの距離を離すか、インナーフェンダーをヒートガンで炙って変形させるなどの加工が必須となります。特に20系は、リフトアップするとリアの車軸が左右にズレる(ラテラルロッドの影響)特性があるため、太いタイヤを履くと片方だけフェンダーからはみ出すというトラブルも起きやすいので注意が必要です。
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30系ヴェルファイア(2015年〜2023年)の場合
30系になると、リアサスペンションがダブルウィッシュボーン式に進化し、ホイールハウスの設計も「大径タイヤありき」の広大なものになりました。これにより、オフロードカスタムの自由度は飛躍的に向上しています。
30系における「鉄板」かつ「限界ギリギリ」のサイズとして知られているのが、外径724mm前後の「225/65R17」です。このサイズは、BFGoodrichなどの人気オフロードタイヤが多く設定されているサイズであり、30系オーナーの間では「神サイズ」とも呼ばれています。ノーマル車高でも装着可能ですが、個体差によってはハンドル全切り時にインナーライナーに薄く擦れることがあります。
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さらに上を目指す猛者へ
一部のユーザーは、さらに巨大な「235/70R16(外径約736mm)」などに挑戦していますが、これは完全に加工前提のサイズです。インナーフェンダーのカットはもちろん、リフトアップをしてもストローク時にボディに干渉するリスクがあるため、初心者は手を出さない方が無難です。
このように、30系は20系に比べてプラス10mm〜15mmほど大きなタイヤを飲み込むポテンシャルを持っています。これが、30系がオフロードカスタムのベースとして圧倒的な支持を得ている理由の一つと言えるでしょう。
16インチへのインチダウンと干渉リスクの回避

オフロード感を最大限に演出するためのテクニックとして、ホイールの直径を小さくし、その分タイヤのゴム部分を分厚く見せる「インチダウン」があります。ラグジュアリー志向なら20インチや21インチへのインチアップが正義ですが、オフロード志向ならあえて16インチまで下げるのが「通」のスタイルです。
なぜ16インチがカッコいいのか
16インチにすると、タイヤの扁平率(サイドウォールの厚み)を70%程度まで上げることができます。この分厚いゴムの塊感が、四駆らしいタフネスさを強調してくれるのです。また、タイヤ内の空気量(エアボリューム)が増えるため、街中の段差や砂利道での衝撃吸収性が良くなり、乗り心地がマイルドになるという副次的なメリットもあります。
ブレーキキャリパーとの仁義なき戦い
しかし、ヴェルファイアで16インチを履くには、非常にシビアな問題をクリアしなければなりません。それが「ブレーキキャリパーへの干渉」です。ヴェルファイアは車重が重いため、制動力を確保するために巨大なブレーキディスクとキャリパーが装備されています。ここに16インチホイールを被せると、ホイールの内側とキャリパーの隙間は数ミリしか残りません。
バランスウェイトの位置に注意!
ホイール単体では干渉しなくても、ホイールバランスを取るために内側に貼り付けた「バランスウェイト(重り)」が、回転した瞬間にキャリパーに激突して削れ落ちる、という事故が多発しています。ショップで取り付ける際は、「ウェイトの貼り付け位置をキャリパーに当たらない場所にずらしてください」と必ず指定しましょう。
EPB(電動パーキングブレーキ)への配慮
特に30系の後期モデルからは、リアブレーキにEPB(電動パーキングブレーキ)が採用されています。ブレーキキャリパーにモーターユニットが付いているため、物理的にキャリパー周りが大きくなっています。これにより、前期モデルでは履けた16インチホイールが、後期モデルではモーター部分に干渉して履けないというケースも報告されています。
失敗しないためには、「30系アルファード・ヴェルファイア対応」「EPB対応」と明記された専用設計のホイールを選ぶことが鉄則です。代表的なものとしては、DELTA FORCE OVAL(デルタフォース オーバル)や、MLJ XTREME-J(エクストリームJ)シリーズなどが挙げられます。これらはキャリパーの逃げを計算して設計されているため、安心して装着することができます。
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ロードインデックス不足によるバーストの危険性

デザインやサイズばかりに気を取られていると、命に関わる重大な落とし穴にハマる可能性があります。それが「ロードインデックス(荷重指数)」の問題です。これはタイヤが支えることができる重さの能力を示す数値で、車検証やタイヤの側面に記載されています。
ヴェルファイアの重量とタイヤへの負荷
ヴェルファイアの車両重量は2.0トン〜2.2トンほどあり、さらに定員乗車(7〜8人)+キャンプ道具などの荷物を満載にすると、車両総重量は2.7トン近くに達します。純正タイヤ(例:235/50R18 97Vなど)は、この重量を支えるのに十分なロードインデックス(この場合は「97」)を持っています。
しかし、ドレスアップ用のオフロードタイヤや、海外製の格安タイヤの中には、同じサイズ表記でもロードインデックスが低いもの(例:96や95など)が存在します。また、インチダウンをしてタイヤ内の空気容量が減ると、支えられる荷重も減ってしまうことがあります。
XL規格・LT規格の落とし穴
オフロードタイヤを選ぶ際によく目にするのが、「XL(エクストラロード)規格」や「LT(ライトトラック)規格」です。これらは内部構造を強化して高い負荷能力を持たせたタイヤですが、「空気圧を高く設定しないと、その能力を発揮しない」という特性があります。
- JATMA規格(一般的な国産タイヤ): 指定空気圧(例:240kPa)で能力発揮。
- XL規格・ETRTO規格: 290kPa〜300kPa程度まで入れないと、純正タイヤと同等の負荷能力が得られない場合がある。
もし、XL規格のタイヤを履いているのに、純正と同じ240kPaしか入れていないと、タイヤは「ペチャンコ」に近い状態で走っていることになります。この状態で高速道路を走行すると、タイヤが激しく波打つ「スタンディングウェーブ現象」が発生し、異常発熱を起こしてバースト(破裂)に至る危険性が極めて高くなります。
ご自身のタイヤがどの規格で、適正空気圧がいくつなのかを知ることは、ドライバーとしての義務です。詳しくは、以下の日本自動車タイヤ協会のデータなどを参照し、必ず適正な空気圧管理を行ってください。
(出典:一般社団法人 日本自動車タイヤ協会(JATMA)『空気圧別負荷能力対応表』)
純正タイヤの外径差とスピードメーターの誤差

タイヤの外径を大きくすることは、見た目の迫力を増すために欠かせない要素ですが、やりすぎると車検に通らなくなる最大の要因となります。その壁となるのが「スピードメーターの誤差」です。
車検における速度判定の厳しさ
車検場の検査ラインでは、ローラーの上で車を走らせ、メーターが40km/hを指した瞬間にパッシングをして、その時の「実速度」を計測します。平成19年以降に製造された車の場合、その許容範囲は以下の計算式で定められています。
スピードメーター誤差の許容範囲
10(V1-6)/11 ≦ V2 ≦ (100V1)/94
(V1:メーター表示速度 40km/h、V2:実速度)
簡単に言うと、「実速度が 30.9km/h 〜 42.55km/h の間」でなければなりません。
ここで重要なのは、「メーターよりも実際の速度が速くなる(プラス誤差)」に対しては、法規上の許容範囲が非常に狭いということです。タイヤの外径が大きくなると、タイヤが1回転する間に進む距離が長くなります。つまり、メーター読みでは40km/hでも、実際にはもっと速く走っていることになります。
外径アップの許容ライン
純正タイヤに対して外径が大きくなりすぎると、この「実速度の上限(42.55km/h)」を超えてしまい、車検不適合となります。一般的に、純正比で外径+5%〜6%程度がデッドラインと言われています。例えば、純正外径702mmの30系に対し、730mmを超えるタイヤを履かせると、この検査で引っかかる可能性が非常に高くなります。
また、最近のディーラーはコンプライアンス遵守が徹底されているため、たとえ計算上はギリギリOKであっても、「タイヤがフェンダーから少しでも出ている」「メーター誤差のリスクがある」と判断された時点で、ピットへの入庫自体を拒否されるケースが増えています。「車検用タイヤ」として純正セットを残しておくのが賢明ですが、普段のメンテナンスをディーラーに任せている方は、事前にサービス担当者に相談しておくことを強くおすすめします。
ヴェルファイアに合うオフロードタイヤの選び方

規格やサイズのことが分かったら、次はいよいよタイヤ選びです。「ゴツゴツした見た目がいいけど、うるさいのは嫌だ」「家族からクレームが来ない乗り心地がいい」など、わがままな要望を叶えてくれるタイヤはあるのでしょうか? ここでは、ヴェルファイア乗りに支持されている主要ブランドと、カスタムの仕上げ方について解説します。
オープンカントリーやBFグッドリッチの比較

ヴェルファイアのオフロードカスタムにおいて、選択肢は実質的に数種類の人気ブランドに絞られます。その中でも圧倒的なシェアを誇るのが、TOYO TIRESの「OPEN COUNTRY(オープンカントリー)」シリーズと、BFGoodrichの「All-Terrain T/A KO2(または新型のKO3)」です。これらは性格が全く異なるタイヤですので、自分のスタイルに合った方を選ばないと後悔することになります。
TOYO OPEN COUNTRY R/T:街乗り派の救世主
「R/T」とはラギッドテレーンの略で、オフロード性能(M/T)とオンロード性能(A/T)をミックスした、日本独自のニーズに合わせて開発されたカテゴリーです。 最大の特徴は、「見た目はゴツいのに、走ると意外なほど静か」という点です。トレッドパターン(溝の形状)を工夫し、タイヤの中央部分は舗装路での接地性を重視した配置に、側面に近い部分は泥を掻き出すための大きなブロック配置にしています。
ヴェルファイアは車内の静粛性が高い車なので、タイヤからのロードノイズは意外と気になります。しかし、オープンカントリーR/Tであれば、純正タイヤに少し毛が生えた程度のノイズで済むため、家族とのドライブでも「うるさい」と文句を言われることはまずありません。また、タイヤ自体が比較的軽量であるため、燃費の悪化も最小限に抑えられます。
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BFGoodrich All-Terrain T/A KO2:本物のオーラと代償
一方、アメリカ生まれのBFグッドリッチは、オフロードタイヤの代名詞とも言える存在です。サイドウォールまで回り込んだ強靭なブロックデザインは、他のタイヤにはない圧倒的な「本物感」と「重厚感」を演出します。耐久性も凄まじく、岩場などの過酷な環境でもパンクしにくいタフな構造を持っています。
しかし、その頑丈さの代償として、タイヤ単体の重量が非常に重いというデメリットがあります。純正タイヤに比べて1本あたり数キログラム重くなることも珍しくなく、バネ下重量の増加により、加速が鈍くなったり、燃費が悪化したり、ブレーキの効き始めが甘く感じたりすることがあります。また、ロードノイズも「ゴーッ」という特有の音が車内に入ってきます。これらのネガティブ要素を「味」として楽しめるかどうかが、BFグッドリッチを選ぶ分かれ道となります。
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| 特徴 | TOYO OPEN COUNTRY R/T | BFGoodrich KO2 | YOKOHAMA GEOLANDAR X-AT |
|---|---|---|---|
| 見た目の迫力 | ★★★★☆ (スマートなゴツさ) | ★★★★★ (圧倒的な存在感) | ★★★★☆ (サイドのデザインが選べる) |
| 静粛性 | ★★★★☆ (かなり静か) | ★★☆☆☆ (それなりに音は出る) | ★★★☆☆ (中間的な性能) |
| 乗り心地 | ★★★★☆ (マイルド) | ★★☆☆☆ (硬めで跳ねる感覚あり) | ★★★☆☆ (しっかり感がある) |
| おすすめ層 | 街乗り9割・見た目重視 | 本気のアウトドア・カスタム魂 | 人とは違う個性を出したい |
最近では、YOKOHAMAの「GEOLANDAR X-AT」も人気急上昇中です。こちらは左右でサイドウォールのデザインが異なる「デュアルサイドブロック」を採用しており、組み込む際に好きなデザインを表側にできるという遊び心があります。性能的にもTOYOとBFGの中間的な立ち位置で、バランスの良さが評価されています。
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ホワイトレターが映えるおすすめ銘柄の選び方

オフロードタイヤの象徴とも言える「ホワイトレター(タイヤのメーカー名や型番が白く塗られている仕様)」。黒一色の足元に白い文字が入るだけで、スポーティーかつクラシカルな雰囲気が生まれ、カスタムの満足度は格段に上がります。
サイズごとの設定有無を確認せよ
しかし、ここで注意が必要なのは、「同じ銘柄のタイヤでも、サイズによってホワイトレターの設定がない場合がある」ということです。例えば、TOYOオープンカントリーR/Tの場合、16インチや17インチの主要サイズにはホワイトレター設定がありますが、一部のサイズや扁平率によっては「ブラックレター(黒文字)」しかないことがあります。
また、BFGoodrichやYOKOHAMA X-ATの一部のサイズでは、「片側がホワイトレター、反対側がブラックレター」という仕様になっていることが多く、組み替え時に指定すれば、あえて黒文字側を表に出す「裏履き」という渋いカスタムも可能です。ネット通販で購入する際は、商品名に「WL(ホワイトレター)」や「RWL(レイズドホワイトレター)」という表記があるかを必ず確認してください。
青い保護剤の落とし方
新品のホワイトレタータイヤが届いたとき、「文字が青い!」と驚く方がいます。これは輸送中に白い文字が汚れないようにするための保護剤です。装着後、中性洗剤とタワシやスポンジを使って水洗いすれば、鮮やかな白色が現れます。熱めのお湯を使うとより簡単に落とせますよ。
リフトアップ時の直前直左の死角と対策

「タイヤを大きくしたら、もう少し車高も上げたいな」という欲が出てくるのがカスタムの常です。スプリング交換などで車高を上げる(リフトアップする)と、車全体が一回り大きく見え、迫力が倍増します。しかし、ここには日本の厳しい保安基準である「直前直左(ちょくぜんちょくさ)」の視界基準が立ちはだかります。
高さ1mの円柱が見えますか?
この基準は、運転席に座った状態で、車の直前および左側面にある「高さ1m、直径30cmの円柱(6歳児程度の平均身長を想定)」を鏡やカメラ等を用いて視認できなければならないというものです。ヴェルファイアのようなボンネットのある背の高い車は、もともと死角が多いのですが、リフトアップをするとこの死角がさらに拡大します。
純正状態では、助手席側のフェンダーに付いている「補助ミラー(通称:ガッツミラー、きのこミラー)」や、ドアミラー下部の補助鏡によってこの基準をクリアしています。しかし、カスタムでこれらのミラーを取り外したり、リフトアップによって死角がミラーの範囲を超えてしまったりすると、車検に通りません。
カメラとモニターによる現代的な解決策
スマートに解決する方法は、「カメラとモニターの増設」です。フロントグリルのエンブレム下や、助手席側ドアミラーの下部に小型の広角カメラを埋め込み、その映像をナビ画面や追加モニターに常時映せるようにすることで、死角がないことを証明します。
特に最近の40系や30系後期の上位グレードには、メーカーオプションで「パノラミックビューモニター(全周囲カメラ)」が装備されています。これがあれば基本的にはOKですが、極端なリフトアップを行うとカメラの映像合成がズレてしまい、地面が歪んで見えることがあります。その場合は、ディーラーや専門店でカメラの「エーミング(校正作業)」が必要になるほか、Toyota Safety Senseなどの先進安全装備の誤作動リスクも考慮しなければなりません。現代のリフトアップは、単にバネを変えるだけでなく、センサー類の調整まで含めたトータルチューニングが必要な時代になっているのです。
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タイヤのはみ出し規制とフェンダーの法解釈

オフロードタイヤ特有の悩みとして、「ハミタイ(タイヤのはみ出し)」問題があります。オフロードタイヤは、泥濘地でのトラクションを稼ぐために、サイドウォールに大きなブロック(サイドバイター)が配置されています。これにより、タイヤの「総幅」がカタログスペック以上に広くなっていることが多いのです。
「回転部分の突出禁止規定」の緩和と誤解
かつては「タイヤがフェンダーから少しでもはみ出したら違法」でしたが、平成29年6月の保安基準改正により、ルールが少し緩和されました。具体的には、「タイヤの側面のゴム部分(ラベリングやリムガード含む)であれば、フェンダーの最外側から片側10mm未満のはみ出しなら許容される」ようになりました。
ここが最大の落とし穴!
許容されるのはあくまで「ゴム部分」だけです。ホイールのリム、スポークの突出、そしてセンターキャップやナットが1mmでもフェンダーより外に出ていたら、即刻アウトです。また、タイヤのゴム部分であっても、10mmを超えてはみ出せば当然NGとなります。
フェンダーモールによる対策
タイヤを装着してみて「微妙にはみ出しているかも…」という場合は、フェンダーアーチに貼り付けるタイプの「フェンダーモール」や「オーバーフェンダー」を装着して対策します。ここで重要なのは、「片側9mm以内」のモールであれば、車幅の変更手続き(構造変更)なしで車検に通るという点です(両側合わせて20mm以内の変化であれば記載変更不要)。
しかし、車検検査員の判断は現場によって異なります。「モールは粘着テープで貼っただけだから恒久的な部品とは認めない(=指定部品ではない)」としてNGを出されるケースも稀にあります。確実を期すなら、ビス留めなどでしっかり固定するか、構造変更検査を受けて堂々と公認を取るのが一番の近道です。
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40系のスタッドレス事情と17インチの活用

最後に、40系オーナーの方から冬の時期に最も多く相談される「スタッドレスタイヤ」について解説します。40系の上位グレード(Z PremierやExecutive Lounge)は、純正で19インチの大径タイヤを履いています。しかし、このサイズのスタッドレスタイヤを購入しようとすると、ホイールとセットで30万円〜40万円という驚愕の見積もりが提示されることがあります。
コストを抑える「インチダウン」という選択肢
賢い40系オーナーが選んでいるのは、「17インチへのインチダウン」です。実は40系ヴェルファイアは、ブレーキキャリパーとの干渉さえクリアすれば、17インチまでホイールサイズを落とすことが可能です。純正のエントリーグレードや40系アルファードの一部では「225/65R17」が標準採用されており、このサイズであればスタッドレスタイヤの流通量も多く、価格も非常にリーズナブルです。
17インチにすることで、タイヤのエアボリュームが増え、雪道の轍(わだち)や凍結路面のデコボコに対するクッション性が向上します。また、細めのタイヤを選ぶことで面圧(タイヤが地面を押す力)が上がり、滑りやすい路面でのグリップ力が安定するというメリットもあります。
40系専用ホイールを選ぶ重要性
ただし、ここで絶対に間違えてはいけないのがホイール選びです。前述の通り、40系は「PCD120」かつ「ボルト締結」です。BMW用のホイールもPCD120ですが、ハブ径(車体側の突起の太さ)やボルトの座面形状(テーパー座か球面座か)が異なる場合が多く、安易な流用はハンドルぶれやボルト緩みの原因となり大変危険です。
冬用ホイールを探す際は、必ず「40系アルファード・ヴェルファイア専用設計」「車種専用ハブ設計」「純正ボルト対応」と明記されたものを選んでください。最近ではタイヤショップやカー用品店でも、40系専用の安価な17インチホイールセットが出回るようになってきましたので、これらを活用して賢く冬支度を整えましょう。
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ヴェルファイアのオフロードタイヤカスタムまとめ


今回は、ヴェルファイアのオフロードタイヤについて、技術的な側面や法規制も含めて解説しました。ラグジュアリーなミニバンだからこそ、あえて足元を無骨なタイヤでハズす「アーバンオフロードスタイル」は、他と被らない個性を出すのに最高のカスタムです。
40系の方はホイール選びに少し苦労するかもしれませんが、これから各メーカーから対応品が出てくるはずです。30系・20系の方は、豊富なパーツから自分だけの組み合わせを見つけて楽しんでください。ただし、ロードインデックスや車検対応といった安全に関わる部分は、しっかりと知識を持って選ぶことが大切です。カッコよくて安全なヴェルファイアで、家族とのアウトドアライフを思いっきり楽しんでくださいね!







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