2026年もまたタイヤの値上げがあるのかと不安を感じている方は多いのではないでしょうか。毎年のように繰り返される価格改定のニュースを聞くと、いつから上がるのか、またどのメーカーが対象になるのか気になってしまいますよね。
特に春の履き替えシーズンや冬のスタッドレスタイヤ購入を控えている場合、家計への負担は無視できない問題です。タイヤの値上げに関する2026年の最新情報を正しく理解し、少しでも安く購入するための対策を練っておくことが大切です。
- 2026年の主要タイヤメーカーによる値上げ実施時期と予測スケジュール
- 原材料の高騰や円安など価格改定が続く構造的な原因
- 夏タイヤやスタッドレスタイヤを一番安く買うための最適なタイミング
- 値上げに負けないための賢い店舗選びと予約のコツ
タイヤ値上げ2026年の実施時期と予測

まずは皆さんが一番気になっているであろう、具体的なスケジュールの話から始めていきましょう。2026年も残念ながら「値上げ」の波は避けられそうにありません。すでに一部のメーカーからは公式なアナウンスが出ており、業界全体がそれに追随する動きを見せています。
ここでは、確定している情報と過去のデータに基づいた予測を整理して、私たちがいつ動くべきかを解説します。
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タイヤ値上げはいつから始まるのか

結論から言うと、2026年のタイヤ値上げの第一波は「春の履き替えシーズン直前」である3月頃から始まります。
タイヤの価格改定というのは、メーカーが思いつきで決めているわけではありません。実は、季節ごとの需要の波や、原材料を調達してから製品になるまでのタイムラグなどを計算し尽くした「厳密なサイクル」に従って行われているんです。特に2026年の市場は、コスト上昇圧力が一時的なものではなく、構造的に固定化してしまう「インフレ定着フェーズ」に入っていると言われています。
なぜ「3月」が狙われるのか?
春の3月といえば、スタッドレスタイヤから夏タイヤへの履き替え需要がピークを迎える時期ですよね。メーカーとしては、この一番タイヤが売れる時期の直前に価格を改定することで、流通在庫を一気に回転させつつ、スムーズに新価格へ移行したいという狙いがあります。
これまでの傾向を見ると、夏タイヤは春(3月~4月)、冬タイヤは秋(7月~9月)に価格改定が設定されるケースが非常に多いです。
「もう少し待てば下がるかも」という淡い期待は、今の経済状況では少し危険かもしれません。むしろ、需要期には価格が強気に設定されやすい傾向があるため、情報を先読みして動くことが、家計防衛の第一歩になります。
コンチネンタルの改定スケジュール

2026年の市場動向を占う上で、非常に重要な先行指標となっているのがコンチネンタルタイヤの動きです。実は、同社は他社に先駆けて2026年の価格改定スケジュールを明確に発表しており、これが業界全体のベンチマーク(基準)となる可能性が極めて高いのです。
| メーカー | 対象商品 | 改定実施日 | 改定率(平均) |
|---|---|---|---|
| コンチネンタル | 夏用・オールシーズン | 2026年3月1日 | 5% |
| コンチネンタル | 冬用タイヤ | 2026年7月1日 | 5% |
戦略的な日付設定の裏側
表を見ていただくと分かる通り、夏タイヤは3月1日から、冬タイヤは7月1日からそれぞれ約5%の値上げが予定されています。この「3月1日」という日付設定は非常に戦略的です。日本のタイヤ商戦において、夏タイヤへの交換需要が爆発的に増える直前のタイミングだからです。
また、冬用タイヤの改定を7月1日に設定している点にも注目してください。これは、9月から本格化するスタッドレスタイヤの「早期予約商戦」に新価格を適用するためです。つまり、「今年の冬タイヤは早めに買っても安くない(すでに値上げ済み)」という状況を作り出しているわけですね。これは非常に合理的なスケジューリングであり、他メーカーもこの流れを無視することはできないでしょう。
コンチネンタルなどの主要海外メーカーが値上げを発表すると、それが「業界の標準」となり、国内メーカーも追随して価格改定を行う可能性が極めて高くなります。
ブリヂストンなど主要メーカーの動向

では、国内最大手のブリヂストンやその他のメーカーはどう動くのでしょうか。「まだ公式発表がないから大丈夫」と安心している方は要注意です。現時点(2026年初頭)では発表待ちの段階であっても、これまでのパターンや海外での動きを見れば、ある程度の予測が可能だからです。
北米市場からの波及
ブリヂストンは業界のリーダーとして、コスト上昇に対する価格転嫁を恐れない姿勢を示しています。実際、北米市場ではすでにトラック・バス用タイヤに対して最大10%~15%という大幅な値上げを実施しています。タイヤの原材料であるゴムや原油は国際商品ですから、海外でコストが上がっていれば、日本国内だけ無傷でいられるはずがありません。
過去の例を見ても、ブリヂストンや横浜ゴムは2025年に6月や9月に値上げを実施しており、そのコスト高の波は2026年も継続しています。私の見立てでは、コンチネンタルの3月値上げ発表が呼び水となり、国内メーカーも第1四半期(1月~3月)中に何らかの価格改定を発表する可能性が極めて高いと考えています。
「断トツ」戦略と価格維持
特にブリヂストンは、「断トツ」の商品力を背景に、安売り競争には巻き込まれない戦略をとっています。ENLITEN(エンライトン)技術などの高付加価値商品を投入し、価格が高くても選ばれるブランド作りを徹底しているため、原材料高を理由とした値上げには躊躇なく踏み切るでしょう。「いつ発表されてもおかしくない」と構えておくのが正解です。
横浜ゴムやダンロップの価格推移

タイヤメーカー各社の経営戦略を紐解くと、2026年の価格動向がさらによく見えてきます。特に注目したいのが横浜ゴムと住友ゴム(ダンロップ)の動きです。
横浜ゴムの「高収益化」への執念
横浜ゴムは、中期経営計画「YX2026」において、非常に高い利益率目標を掲げています。同社はこれを「Hockey Stick Growth(ホッケースティック曲線のような急成長)」と呼んでおり、達成のためには低価格な汎用品を薄利多売するビジネスモデルからの脱却が不可欠です。
具体的には、「ADVAN」や「GEOLANDAR」といった高付加価値ブランドの販売比率を高め、価格を維持・上昇させる戦略をとるでしょう。つまり、2026年は「お得なタイヤ」が減り、「高性能で高価なタイヤ」が市場の中心になっていく可能性があります。
ダンロップの歴史的なブランド再編
また、2025年から2026年にかけての業界最大のトピックとして、グッドイヤーによるダンロップブランドの住友ゴム工業への譲渡完了があります。これにより、住友ゴムが欧米を含むグローバル市場でダンロップブランドの主導権を握ることになります。
ブランド統合の影響で、これまで安価に入手できたモデルが廃盤になったり、開発リソースの統合によって後継モデルが高機能化して価格が上がったりすることも考えられます。
これまでは地域によってバラバラだったブランド戦略が統一されることで、将来的には価格体系の抜本的な見直しが行われるかもしれません。私たち消費者にとっては、長年親しんだブランドの価格感が変わる転換点になるかもしれないのです。
トラック用タイヤも値上がりの対象

ここまでは乗用車用タイヤの話を中心にしてきましたが、物流を支えるトラック・バス用タイヤ(TB用タイヤ)も値上げの大きな波に飲み込まれています。お仕事でトラックやバスを運用されている方にとっては、死活問題になりかねません。
天然ゴム相場の直撃
TB用タイヤは、乗用車用に比べて「天然ゴム」の使用比率が圧倒的に高いという特徴があります。そのため、後述する天然ゴム相場の高騰の影響をダイレクトに受けてしまうのです。北米でブリヂストンがTB用タイヤを先行して値上げしたのも、この天然ゴム価格の上昇が主な要因です。
物流「2024年問題」の余波
さらに日本国内特有の事情として、物流業界の「2024年問題」に伴う輸送コスト増があります。タイヤ自体が重量物であり、配送コストがかさむ商材です。メーカーから販売店への配送コスト、そして廃タイヤの回収コストなどが上昇しており、これらが2026年も断続的に価格に転嫁されていくでしょう。
事業者の方は、タイヤ経費の予算組みを例年より10%程度多めに見積もっておくなど、早めの対策が必要になります。
タイヤ値上げ2026年の原因と購入対策

「なぜ毎年こんなに値上げが続くの?」「もういい加減にしてほしい」と嘆きたくなる気持ち、痛いほど分かります。しかし、敵(値上げ)を知るには、まずその背景を知ることが大切です。ここでは、値上げを引き起こしている構造的な原因と、それを踏まえた上で私たちが実践できる具体的な「自己防衛策」について深掘りしていきます。
原材料高騰や円安など値上げの原因

2026年のタイヤ値上げは、一企業の経営努力でどうにかなるレベルを超え、世界経済の構造的なインフレ圧力によって引き起こされています。主な原因は以下の4つの複合要因です。
1. 天然ゴム市場の逼迫(ひっぱく)
タイヤの主原料である天然ゴムは、東南アジアの農産物です。しかし近年、主要生産国であるタイやインドネシアでは、エルニーニョ・ラニーニャ現象による天候不順や、パラゴムノキの病害が深刻化しています。さらに労働力不足も重なり、供給量が伸び悩んでいるのです。
これに対し、天然ゴム生産国協会(ANRPC)などの国際機関も生産量の伸び悩みを指摘しており、需給バランスの崩れが相場を高止まりさせています。
(出典:天然ゴム生産国協会(ANRPC)『Monthly NR Statistical Report』)
2. 円安による「輸入インフレ」
私たち日本人にとって最も痛手なのが為替レートです。天然ゴムや原油といった原材料は、国際市場ではすべて「米ドル」で取引されます。つまり、円安が進めば進むほど、自動的に調達コストが跳ね上がる仕組みになっているのです。
1ドル140円~150円台での推移が常態化してしまうと、メーカーは為替差損を埋めるために、製品価格を上げざるを得ません。これは「輸入インフレ」とも呼ばれる現象で、国内メーカーであっても避けては通れない道なのです。
3. 原油価格と合成ゴムの連動
タイヤの黒い色のもとである「カーボンブラック」や「合成ゴム」は、石油化学製品です。これらは原油価格やナフサ価格に連動します。中東情勢などの地政学的リスクで原油価格が上がれば、タイヤの製造原価も即座に上昇します。
4. 物流費の高騰と人手不足
最後に忘れてはならないのが物流費です。タイヤは「重くて嵩張る」ため、運ぶのが大変な商品です。トラックドライバー不足や燃料費の高騰分は、メーカーの出荷価格に転嫁されるだけでなく、私たちが店頭で支払う「タイヤ交換工賃」や「廃タイヤ処理料」の値上げという形でも跳ね返ってきています。
夏タイヤの賢い買い時と交換時期

原因が分かったところで、では具体的にいつ買うのが正解なのでしょうか。夏タイヤに関しては、ズバリ「値上げ発表直後の1月~2月」がベストな買い時です。
「3月の壁」を避ける
3月に入ると、春の陽気と共に多くのドライバーがタイヤ交換に動き出します。オートバックスなどの大手カー用品店では、毎年3月はピット(作業場)がフル稼働状態になります。ここに「3月1日からの値上げ」というニュースが加わるとどうなるでしょうか?
「値上げ前の駆け込み需要」と「通常の履き替え需要」が重なり、店舗は大混雑。最悪の場合、「タイヤの在庫はあるけれど、取り付け作業の予約が4月まで取れない」という事態になりかねません。これを私は「タイヤ交換難民」と呼んでいます。
2月下旬に滑り込みで購入しようとしても手遅れになるケースが多いです。1月~2月中旬までの、まだ世間が動き出していない時期に購入と予約を済ませておくのが、最も賢い防衛策です。
▶混雑回避!購入と同時に近くのお店で「交換予約」まで完了させる
スタッドレスの購入タイミング

次にスタッドレスタイヤです。こちらは、夏のうち(6月~7月)、遅くとも9月の値上げ前までに動くのが鉄則です。「夏に冬タイヤ?」と思うかもしれませんが、これには明確な理由があります。
ボーナス商戦と在庫処分を狙う
多くのタイヤメーカーは、7月頃にその年の新作スタッドレスタイヤを発表します。すると販売店は、倉庫を空けるために前年モデルの在庫を一掃しようとします。ここが狙い目です。性能的に大きく劣らない「型落ちモデル」が、破格の値段で売り出されるのがこの6月~7月のボーナス商戦時期なのです。
また、冬用タイヤの価格改定(値上げ)は、シーズン直前の9月に行われることが通例です。10月や11月に寒くなってから慌てて買おうとすると、「新価格」かつ「定価に近い価格」で買うことになり、数万円の損をしてしまうことも珍しくありません。
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スタッドレスタイヤの寿命や買い替えサインについては、以下の記事でも詳しく解説していますので、手持ちのタイヤがまだ使えるか心配な方はぜひチェックしてみてください。
スタッドレスタイヤの寿命は?溝とゴムの硬さで判断する交換時期の目安
安く買うための店舗選びと予約

最後に、どこで買うかという「場所選び」についてです。タイヤを安く買うためには、実店舗だけでなくネット通販も積極的に活用しましょう。
ネット通販×直送サービスの活用
最近では、ネットで安くタイヤを購入して、取り付けは近所の提携ガソリンスタンドや整備工場に「直送」して予約できるサービス(タイヤフッドやオートウェイなど)が非常に充実しています。これを使えば、重いタイヤを自分で運ぶ手間もなく、ネット価格の恩恵を受けることができます。
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アジアンタイヤという選択肢
また、予算を抑えたい場合は「アジアンタイヤ」を選択肢に入れるのも一つの手です。かつては「安かろう悪かろう」と言われたこともありましたが、現在は技術力が飛躍的に向上しています。ナンカン(台湾)やハンコック(韓国)などは、世界の自動車メーカーに純正採用されるほどの実力を持っています。
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アジアンタイヤの性能や評判については、実際に使用したユーザーの声を集めたこちらの記事が参考になるはずです。
【2026年版】アジアンタイヤは危険?おすすめメーカーとメリット・デメリットを徹底比較
ネット通販を利用する場合は、送料や取り付け工賃、廃タイヤ処理料まで含めた「トータルコスト」で比較することを忘れずに。タイヤ本体が安くても、持ち込み工賃が高額だと意味がありません。
タイヤ値上げ2026年を乗り切るまとめ

2026年のタイヤ市場は、残念ながら原材料高や円安、物流費の高騰といった複合的な要因で、価格上昇圧力が継続する一年となりそうです。コンチネンタルタイヤの3月値上げを皮切りに、他メーカーも追随する可能性が高いでしょう。
しかし、悲観することはありません。「いつ上がるか」「なぜ上がるか」を知っていれば、適切なタイミングで行動することができます。
- 夏タイヤは1月~2月の早めの時期に確保し、作業予約まで済ませる
- スタッドレスは夏場の早期予約や、型落ちモデルを狙ってコストを抑える
- ネット通販やアジアンタイヤなど、選択肢を広げてトータルコストを下げる
値上げの波にのまれないよう、早めの行動と賢い選択で、愛車の足元をしっかりと守っていきましょう。この記事が皆さんのカーライフの助けになれば嬉しいです。
※本記事の情報は2026年1月時点の公開情報および予測に基づいています。実際の価格改定時期や率は各メーカーや販売店の決定により変動する可能性があります。正確な情報は各公式サイトや販売店でご確認ください。





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