【ランクル 250 タイヤサイズ完全ガイド】純正からカスタムまで徹底解説

2024年に待望の国内販売が開始された新型ランドクルーザー250。その原点回帰を思わせるデザインと、最新技術が融合した走破性に、世界中から熱い視線が注がれています。すでに納車され、充実したカーライフを満喫している方も、これから始まる愛車との生活に胸を膨らませている方も多いことでしょう。

ランドクルーザー250の持つ力強いスタイルを、さらに自分好みに昇華させるカスタムの中でも、特に人気が高く、そして奥が深いのが「タイヤ交換」です。タイヤは車の性能と見た目を決定づける重要なパーツであり、ここを変更するだけで愛車の印象は劇的に変わります。

しかし、いざタイヤを選ぼうとすると、「zx タイヤ サイズとvx タイヤ サイズはどう違うのか？」「自分のgx タイヤ サイズに最適なカスタムは？」「人気の17インチへのインチダウン、標準の18インチでのドレスアップ、迫力ある20インチへのインチアップ、それぞれのメリット・デメリットは？」など、専門的な知識が必要な場面に直面します。中には、jaos タイヤに代表されるようなカスタムブランドの動向や、オフローダーの憧れである35インチ タイヤが果たして装着できるのか、気になっている方もいるかもしれません。

この記事では、そうしたランドクルーザー250のタイヤサイズに関するあらゆる疑問に対し、専門的な視点から分かりやすくお答えします。あなたの理想のランクルライフを実現するため、最適な一本を見つけるための情報を網羅的に解説していきます。

グレード別ランクル 250 タイヤサイズ一覧

まずは、ランドクルーザー250の基本となるグレードごとの純正タイヤサイズについて見ていきましょう。グレードによって標準装備されるタイヤ・ホイールは異なり、それぞれのキャラクターを明確に反映しています。

zx タイヤ サイズは20インチが標準

ランドクルーザー250のラインナップにおける最上位グレード「ZX」。このグレードには、標準で20インチの大径タイヤと専用デザインのアルミホイールが装着されています。具体的な純正スペックは、タイヤが265/60R20、アルミホイールが20×7.5Jです。

この大径ホイールは、ラグジュアリー志向も感じさせるZXのキャラクターを象徴する装備と言えます。薄型のタイヤ（低扁平タイヤ）と組み合わさることで、オンロードでの走行安定性を高め、シャープなハンドリングを実現します。大きなボディでありながら、高速道路での巡航やワインディングロードでのコーナリングにおいても、ドライバーに安心感としっかりとした手応えをもたらしてくれるのは、この足回りの設定が一因と考えられます。

また、見た目の上でも、ホイールの存在感が際立ち、都会的で洗練されたスタイリングに大きく貢献しています。

オプションで18インチも選択可能

ただし、ZXグレードであっても、メーカーオプションとして265/65R18や265/70R18といった18インチサイズを選択することが可能です。オフロード走行の機会が多い方や、より柔らかく快適な乗り心地を優先したい場合には、タイヤの厚みが増す18インチを選択肢に入れるのが賢明でしょう。

vx タイヤ サイズは18インチが標準

ラインナップの中核を担う「VX」グレードでは、18インチが標準装備となります。純正タイヤサイズは265/65R18で、これに18×7.5Jのアルミホイールが組み合わされます。

この18インチというサイズは、ランドクルーザーシリーズが伝統的に培ってきた優れた悪路走破性と、現代の車に求められる日常的なオンロードでの快適性を、きわめて高い次元で両立させているのが特徴です。タイヤの厚み（扁平率）がZXの20インチ仕様よりも増すため、路面からの細かな凹凸や段差の衝撃をタイヤ自身がしなやかに吸収し、乗り心地がマイルドになる傾向があります。

さらに、265/65R18は世界中のタイヤメーカーが多種多様なオールテレーンタイヤを開発・販売しているゴールデンサイズでもあります。そのため、将来的にタイヤを交換する際に、自分のライフスタイルに合ったタイヤを見つけやすいという大きなメリットも持ち合わせています。オンロード性能を重視したものから、オフロード性能に特化したものまで、選択肢の多さはカスタムの楽しみを広げてくれます。

gx タイヤ サイズも18インチが基本

ディーゼルエンジン専用のエントリーグレード「GX」も、VXと同様に18インチのタイヤが標準です。しかし、スペックを詳しく見ると、VXとは異なる専用のセッティングが施されています。タイヤサイズは245/70R18、アルミホイールは18×7.0Jが採用されています。

VXと比較すると、タイヤの幅が20mm細く（265mm→245mm）、ホイールのリム幅も0.5インチ狭くなっているのが分かります。タイヤ幅がスリムになることで、路面との摩擦抵抗が減り、燃費性能の向上に貢献します。また、雪道や轍（わだち）のある道でハンドルが取られにくくなるというメリットも期待できます。

一方で、タイヤのハイト（高さ）を示す扁平率は70%となり、VXの65%よりも厚みが増します。これにより、シリーズ随一のソフトな乗り心地を提供する可能性があります。GXはナローフェンダー（※他のグレードよりフェンダー幅が狭い）が特徴のため、このタイヤサイズがエクステリアとの最適なバランスを考慮して設計されていると言えるでしょう。

カスタムの主流はインチダウン？

ランドクルーザーやジムニーといった本格的な四輪駆動車のカスタムカルチャーにおいて、ホイールのインチサイズを標準よりもあえて小さくする「インチダウン」は、定番かつ人気のスタイルとして長年確立されています。この流れはもちろん、新型ランドクルーザー250においても同様の傾向が見られます。

インチダウンの最大のメリットは、タイヤのサイドウォール（側面）の厚みを確保できる点にあります。オフロード走行では、岩場や木の根といった障害物にタイヤ側面をヒットさせてしまう場面が少なくありません。サイドウォールが厚ければ、タイヤ内部の空気がクッションとなり、ホイール自体を傷つけたり、タイヤが裂けてしまったりする（バースト）リスクを大幅に低減できます。

乗り心地と走破性の向上

また、タイヤ内の空気量（エアボリューム）が増えるため、乗り心地がよりソフトになり、悪路での衝撃吸収性が向上します。さらに、空気圧を一時的に下げる「エアダウン」というテクニックを使う際にも、エアボリュームが大きい方が微調整しやすく、砂地や泥濘地での接地面積を効果的に稼ぐことができ、走破性を高めることに繋がります。

特に、ZXの20インチやVXの18インチから17インチへインチダウンすることで、ゴツゴツとしたアグレッシブなブロックパターンのオフロードタイヤがより一層映え、ワイルドで力強いスタイリングを演出できます。「原点回帰」を謳うランクル250のコンセプトに立ち返り、昔ながらのランクルらしい武骨な雰囲気を追求するユーザーにとっては、非常に魅力的なカスタム手法です。

jaos タイヤなどカスタムブランド

ランドクルーザー250のタイヤをノーマルから交換する際には、国内外の多くのタイヤブランドから、自分の目的やスタイルに合った製品を選ぶことができます。JAOS（ジャオス）はサスペンションや外装パーツで有名なトップカスタムブランドですが、タイヤ選びにおいては、特に以下のようなブランドが不動の人気を集めています。

トーヨータイヤ (TOYO TIRES)

日本のメーカーとして、「オープンカントリー」シリーズが絶大な人気を誇ります。オンロードの快適性とオフロードの走破性を両立したA/T (オールテレーン)、両者の中間的な性能とアグレッシブな見た目を持つR/T (ラギッドテレーン)、そして本格的な泥濘地や悪路を走破するためのM/T (マッドテレーン)など、ユーザーの求めるレベルに応じた幅広いラインナップが最大の魅力です。

ヨコハマタイヤ (YOKOHAMA)

「ジオランダー」シリーズがSUV・クロスカントリー車ユーザーから長年支持されています。こちらもA/T、M/Tなど様々なタイプが用意されており、特にX-ATはオールテレーンでありながらマッドテレーンのようなワイルドなトレッドパターンを持ち、見た目の迫力と実際の走破性で高い人気を博しています。

BFグッドリッチ (BFGoodrich)

オフロードタイヤの代名詞ともいえるアメリカのブランドです。タイヤ側面のロゴが白く縁取られた「ホワイトレター」がデザイン上の大きな特徴で、「All-Terrain T/A KO2」は、そのアイコニックな見た目と、過酷なオフロードレースで鍛え上げられたタフネス性能で世界中のオフローダーに愛用されています。ランクル250の足元を、アメリカンテイストで力強く引き締めてくれます。

これらのブランドの中から、自身の主な使用用途（街乗りメインか、キャンプや林道走行かなど）や、好みのデザインに合ったタイヤを選ぶことが、満足のいくカスタムへの第一歩となります。

カスタムで選ぶランクル 250 タイヤサイズ

ここからは、より具体的にカスタムする際のタイヤサイズの選び方について解説します。インチダウン、インチキープ、インチアップ、それぞれの方向性でどのような選択肢があるのかを見ていきましょう。

オフロード走行向けの17インチ

林道ツーリングやキャンプ、さらには本格的なオフロードコース走行まで視野に入れるのであれば、17インチへのインチダウンは最も合理的で効果的な選択肢となります。前述の通り、タイヤの厚み（ハイト）が増すことで、悪路における様々なメリットが生まれます。

特に、空気圧を一時的に下げて路面への接地面積を増やす「エアダウン」は、オフロード走行における基本テクニックの一つです。17インチタイヤはエアボリュームが大きいため、空気圧を下げてもタイヤが潰れすぎず、砂地やぬかるんだ泥道、あるいは岩場など、滑りやすい路面で絶大なトラクション（駆動力）を発揮します。

豊富なタイヤ選択肢

また、17インチは世界的に見てもオフロードタイヤのバリエーションが最も豊富なサイズの一つです。これにより、一般的なオールテレーンタイヤだけでなく、より専門的で強力なマッドテレーンタイヤや、海外製の過酷な環境に対応するタイヤなど、自分の目指すスタイルや走りのステージに合わせた、こだわりの一品を選びやすくなります。

代表的なタイヤサイズとしては、265/70R17が純正の18インチ（VXグレード）とほぼ同じタイヤ外径となり、速度計の誤差も少なく、多くの17インチホイールに適合するためおすすめです。さらにリフトアップなどを施すのであれば、285/70R17といった、より外径が大きく迫力のあるサイズを装着することも可能になります。ただし、タイヤが大きくなるほどフェンダー内部への干渉リスクも高まるため、ショップとの相談や事前のマッチング確認が重要です。

バランス重視の18インチカスタム

「大掛かりなカスタムは避けたいけれど、ノーマルのままでは物足りない」と感じている方には、純正の18インチホイールを活かしたカスタムがおすすめです。VXやGXグレードの場合、ホイールはそのままでタイヤだけを交換する方法は、乗り心地や走行性能のバランスを大きく崩すことなく、見た目の印象を効果的に変えたり、特定の性能を向上させたりできるのが大きな利点です。

例えば、純正で装着されている比較的おとなしいデザインのタイヤから、よりブロックパターンが大きく凹凸の激しいオールテレーンタイヤやラギッドテレーンタイヤに変更するだけでも、車全体のオフロードテイストがぐっと増し、力強い印象に変わります。

タイヤサイズに関しても、純正の265/65R18（VX）や245/70R18（GX）から、少しだけ幅広で外径もわずかに大きくなる275/65R18や265/70R18などに変更することで、さらなる迫力と安定感を手に入れることができます。この場合、ノーマル車高でも装着可能なことが多いですが、タイヤの銘柄や個体差によってはハンドルを一杯に切った際にインナーフェンダーに僅かに干渉する可能性もゼロではありません。そのため、事前の確認が大切になります。

ドレスアップ効果が高い20インチ

日常の走行ステージがほとんど街乗りで、オフロードには行かないというユーザーにとって、スタイリッシュな見た目を重視した20インチカスタムは非常に魅力的です。最上位のZXグレードでは標準ですが、VXやGXからインチアップすることで、足元が引き締まり、よりモダンで高級感のある都会的な雰囲気を演出できます。

インチアップのメリットは、その優れたドレスアップ効果だけではありません。タイヤのサイドウォールが薄くなることで剛性が高まり、オンロードでの操縦安定性が向上します。ハンドル操作に対する車の応答がよりダイレクトでシャープになり、高速道路でのレーンチェンジやカーブの多い道で、スポーティーな走り心地を感じられるようになります。

インチアップの注意点

一方で、デメリットも存在します。まず、路面からの衝撃を吸収するタイヤのゴム部分が減るため、乗り心地が硬くなる傾向があります。また、一般的にタイヤの価格が高価になる点も考慮すべきでしょう。何より、薄いタイヤはオフロードでの石や段差によるダメージに弱く、パンクやホイール損傷のリスクも高まるため、走行するステージをよく考えて選択することが求められます。

人気のカスタムサイズとしては、純正よりも少し幅広な275/55R20などが挙げられます。

挑戦的な35インチ タイヤの装着

ランドクルーザーのカスタムカルチャーを語る上で欠かせないのが、「35インチタイヤ」と呼ばれる外径の非常に大きなタイヤを装着するスタイルです。これはタイヤの外径がインチ表記で35インチ（約890mm）にもなるタイヤで、これを装着すれば、ノーマルのランクル250とは比較にならないほどの圧倒的な迫力と、他の車を威圧するほどの強烈な存在感を手に入れることができます。

しかし、言うまでもなく、このような大径タイヤを装着するのは決して容易なことではありません。多くの場合、サスペンションキットやスペーサーを組み込んで車高を物理的に上げる「リフトアップ」が必須となります。一般的には最低でも2〜3インチ（約5〜7.5cm）以上のリフトアップが必要になることが考えられ、それでもなお、ハンドルを一杯に切った際にボディやフレーム、サスペンションアームなどにタイヤが干渉する可能性が非常に高いです。

干渉を避けるためには、フェンダー内部のプラスチックカバーを加工・切除したり、場合によってはボディの一部を切削したり、アッパーコントロールアームなどのサスペンションパーツを社外品に交換したりと、専門的な知識と高度な技術を要する作業が必要となるでしょう。また、車検の基準に適合させるための構造変更申請が必要になるケースも多く、信頼できる専門ショップと綿密に相談しながら、時間とコストをかけて進めるべき最上級者向けのカスタムと言えます。

純正ホイールサイズも要チェック

タイヤサイズを変更する際には、それがタイヤのみの交換であっても、ホイールごと交換する場合であっても、必ずホイールのサイズを正確に把握し、考慮に入れる必要があります。特に社外品のホイールに交換する場合には、以下のスペックを必ず確認することが、安全で確実なカスタムの絶対条件です。

グレード	タイヤサイズ	ホイールサイズ	インセット	P.C.D./穴数
ZX	265/60R20	20×7.5J	+60mm	139.7mm/6穴
VX	265/65R18	18×7.5J	+60mm	139.7mm/6穴
GX	245/70R18	18×7.0J	+70mm	139.7mm/6穴

リム幅

ホイールの幅を示す数値です。装着するタイヤにはそれぞれ適正なリム幅が設定されており、この範囲から外れたホイールに組むと、タイヤの性能を100%発揮できないばかりか、走行中にタイヤが外れるなどの危険も伴います。

インセット (オフセット)

ホイールの取り付け面が、ホイールの中心線からどれだけ外側（プラスインセット）または内側（マイナスインセット）にあるかを示す数値です。この数値が小さいほどホイールは外側に出っ張り（ツライチやフェンダーはみ出し）、大きすぎると内側のサスペンションアームなどに干渉する可能性があります。純正のインセット値を基準に、どの程度まで変更できるかを検討することが重要です。

P.C.D.と穴数

P.C.D.は「Pitch Circle Diameter」の略で、ホイールを車体ハブに固定するボルト穴の中心を結んでできる円の直径を指します。ランクル250はP.C.D.139.7mmの6穴で、これは多くの国産SUVやピックアップトラックで採用されている一般的な規格です。

これらの数値を一つでも無視してホイールを選ぶと、そもそも車体に取り付けられない、あるいは取り付けられても走行に深刻な危険を及ぼす可能性があります。必ず適合を慎重に確認してください。

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まとめ：最適なランクル 250 タイヤサイズ

• ランクル250の純正タイヤサイズはZX・VX・GXのグレードにより異なる
• 最上位のZXグレードは20インチが標準で都会的かつラグジュアリーなスタイル
• 中核のVXグレードは18インチでオン・オフのバランスが取れた万能仕様
• エントリーのGXグレードも18インチだがVXとはタイヤ幅やホイール幅が異なる
• 四駆カスタムの王道としてオフロード派にはインチダウンが人気
• 17インチへのインチダウンは悪路走破性と快適な乗り心地に優れる
• 18インチは純正ホイールを活かしたバランスの良いカスタムが可能
• 20インチへのインチアップは街乗りメインのドレスアップ効果が高い
• インチアップは見た目が向上する半面、乗り心地が硬くなる傾向がある
• 35インチなどの大径タイヤはリフトアップやボディ加工が必須の上級者向けカスタム
• タイヤ交換やホイール交換の際はホイールのスペック確認が不可欠
• リム幅・インセット・P.C.D.・穴数が車両に適合しているか必ずチェックする
• P.C.D.は139.7mm、穴数は6穴がランクル250の規格
• 最終的なタイヤ選びは、自身の使用目的と理想のスタイルを明確にすることが最も重要
• 迷った場合は信頼できるタイヤ専門店やカスタムショップに相談するのが確実</ul></div>