【決定版】ハイゼット カーゴ タイヤ サイズ｜型式別・カスタム

「ハイゼット カーゴのタイヤ サイズ」をお探しですね。愛車のタイヤ交換やインチアップを検討する際、どのサイズを選べばよいか迷うことは多いです。特にハイゼットカーゴは、s700vのような現行モデルや、s321v、s331vといった旧モデルで純正のタイヤサイズが異なる場合があります。また、クルーズターボなどのグレードや4wdモデルによっても適合が変わることがあります。

さらに、カスタムを考えている場合、13インチや14インチ、あるいは15インチへのインチアップはどこまで可能なのか、リフトアップした場合のサイズ限界はどうなるのか、気になる点は多いでしょう。適切なホイールセット選びも重要です。この記事では、ハイゼットカーゴのタイヤサイズに関する疑問を、純正適合からカスタム情報まで網羅的に解説していきます。

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ハイゼット カーゴ タイヤ サイズの基本

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s700vとクルーズターボの純正サイズ

2021年12月にフルモデルチェンジを果たした現行モデル、それがS700V系のハイゼットカーゴです。このモデルは、ダイハツの新世代プラットフォーム「DNGA (Daihatsu New Global Architecture)」を採用したことで、走行性能や安全性が大幅に向上しました。

これに伴い、タイヤサイズも先代から変更されています。現行型（S700V/S710V）の標準タイヤサイズは「145/80R12 80/78N LT」です。

このサイズは、ターボエンジンを搭載する最上位グレードのクルーズターボから、デラックス、スペシャル、さらには荷台が露出しているデッキバンG、デッキバンLに至るまで、現行型の全グレードで共通のサイズとして採用されています（2025年現在の情報）。詳細はダイハツ公式サイトの主要諸元表でも確認できます。

重要なのは、これが商用車としての耐久性と積載能力を確保するための「LT（ライトトラック）」規格のタイヤであるという点です。

ダイハツ公式サイトでの確認
車の詳細なスペックは、予告なく変更される場合があります。最新の正確な情報は、ダイハツ工業株式会社のハイゼットカーゴ公式サイトにて、WEBカタログや主要諸元表をご確認ください。

項目	スペック	解説
タイヤサイズ	145/80R12 80/78N LT	全グレード共通のLT（ライトトラック）規格タイヤです。
ホイールサイズ	12インチ × 4.0J	「4.0J」はホイールの幅（リム幅）を示します。
PCD	100mm	ホイールのボルト穴間の距離（直径）です。
穴数	4穴	ボルト穴の数です。
インセット	+40mm	ホイールの取り付け面が中心からどれだけ外側にあるかを示します。

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s321vとs331vのタイヤサイズ

現行S700V系の前に、約14年間（2007年～2021年）という非常に長い期間にわたって販売されていたのが、S321V（2WD）およびS331V（4WD）系のモデルです。中古車市場でも圧倒的な流通量を誇ります。

このS321V/S331V系の主な純正サイズは「145R12 6PR」です。

現行型の「145/80R12 80/78N」とは表記方法が異なりますが、これらは実質的に互換性のあるサイズとして扱われます。タイヤの外径や幅がほぼ同じであるため、S321V系に現行型の145/80R12を装着しても、その逆でも、基本的には問題ありません。タイヤ交換の際は、どちらの表記のタイヤでも装着可能です。

PR表記とロードインデックス表記の違い

タイヤの強度（耐荷重能力）を示す規格には、古い表記と現在の国際基準の表記があります。

• 6PR (6プライレーティング): タイヤの強度を、かつて強度部材として使われていた綿の層（プライ）が何枚分に相当するかで換算して示す古い表記方法です。数値が大きいほど高強度です。
• 80/78N (ロードインデックス): タイヤ1本が支えることができる最大負荷能力（kg）を指数（80や78）で示す、より具体的で世界共通の表記方法です。

補足: 互換性の詳細
「145R12 6PR」と「145/80R12 80/78N」は、タイヤの外径や幅がほぼ同じで、どちらもハイゼットカーゴに必要な負荷能力を満たしています。そのため、S321V/S331V系に現行の145/80R12を装着しても、走行性能や車検において問題が生じることはありません。

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4wdモデルのタイヤサイズ注意点

ハイゼットカーゴには、雪道や悪路での走破性に優れる4WDモデル（S710V系やS331V系）がラインナップされていますが、純正状態でのタイヤサイズは2WDモデルと全く同じです。

例えば、現行型であれば2WD (S700V) も 4WD (S710V) も、どちらも「145/80R12 80/78N LTT」が標準装備されています。旧型（S321V/S331V）も同様に、駆動方式の違いによって標準タイヤサイズが変わることはありません。

ただし、これはあくまで「純正状態」での話です。インチアップやリフトアップといったカスタムを行う際には、2WDモデル以上に慎重な確認が必要になります。

4WDカスタム時の特有の注意点
4WDモデルは、車体のフロント部分に、前輪を駆動させるためのドライブシャフトやデファレンシャルギアといった駆動系部品が追加されています。

そのため、タイヤを大きくしたり太くしたりすると、2WDモデルでは問題なかったタイヤハウス内の隙間（クリアランス）でも、4WDモデルではこれらの駆動系部品（特にドライブシャフトブーツやサスペンションアーム）に干渉するリスクが2WDモデルより高くなります。カスタムの際は、タイヤハウス内のクリアランス確認をより一層慎重に行う必要があります。

＼ 4WDの走破性を活かす ／

純正タイヤサイズの見方と確認方法

ご自身のハイゼットカーゴの正確なタイヤサイズを知ることは、安全なタイヤ交換の第一歩です。年式やグレード、あるいは中古車の場合は前オーナーによる仕様変更などにより、適合サイズが異なっている可能性があります。

タイヤ交換で失敗しないために、ご自身の車の正確なサイズを確認する方法を知っておきましょう。

正確なサイズの確認方法 3選

1. 運転席ドア開口部のステッカー（推奨）: 最も確実な方法です。運転席のドアを開けた車体側（センターピラー）に、「タイヤ空気圧ラベル」が貼られています。ここには、その車が出荷された時に指定された標準のタイヤサイズと、積載時に合わせた適正空気圧が明記されています。
2. 車両の取扱説明書: 車に備え付けの取扱説明書（メンテナンスデータのページなど）にも、標準のタイヤサイズやホイールサイズが記載されています。
3. 現在装着中のタイヤ側面（サイドウォール）: 今まさに履いているタイヤの側面（サイドウォール）を見れば、そのタイヤのサイズが直接刻印されています。ただし、この方法は注意が必要です。なぜなら、そのタイヤが純正サイズとは限らず、インチアップなど、既に交換されている可能性があるためです。

タイヤ側面の表記例

例えば「145/80R12 80/78N LT」という表記には、タイヤの性能を示す多くの情報が含まれています。

表記	意味	解説
145	タイヤの幅 (mm)	地面に接するトレッド面の幅を示します。
80	扁平率 (%)	タイヤの厚み（高さ）÷ 幅 × 100 の値。数値が小さいほど薄いタイヤです。
R	ラジアル構造	現在の自動車タイヤで最も一般的な構造を示します。
12	ホイールの直径 (インチ)	装着するホイールの大きさ（リム径）です。
80/78	ロードインデックス (負荷能力)	タイヤ1本が支えられる最大負荷能力を示す指数。80は単輪（450kg）、78は複輪（425kg）装着時を示します。
N	速度記号	そのタイヤが安全に走行できる最高速度（Nは140km/hまで）を示します。
LT	ライトトラック規格	小型トラック・バン用タイヤであることを示す記号です。

ハイゼットカーゴは「貨物車（4ナンバー）」です。そのため、車検（自動車検査）を通すには、LT規格のタイヤ、またはそれに準じた負荷能力を持つタイヤを装着することが「道路運送車両の保安基準」によって定められています。

デザイン性だけで乗用車用タイヤを選ぶと、荷物を積んだ際にタイヤが重さに耐えられず、最悪の場合バースト（破裂）する可能性があり非常に危険です。もちろん、負荷能力不足は車検にも通りません。（参考：国土交通省 自動車「道路運送車両の保安基準」）

＼ 車検も安心！LT規格品 ／

おすすめのホイールセット選び

タイヤの寿命に合わせてホイールも一緒に新調する「ホイールセット」での交換は、車の印象をガラリと変えるカスタムの醍醐味です。デザイン豊富なアルミホイールが人気ですが、選ぶ際にはタイヤサイズとの適合だけでなく、以下のホイール側の規格がハイゼットカーゴに適合するかを厳密に確認する必要があります。

ホイール選びの必須確認項目

• PCD (Pitch Circle Diameter): ホイールを固定するボルト穴の中心を結んだ円の直径です。ハイゼットカーゴは100mmが採用されています。
• 穴数: ボルト穴の数です。ハイゼットカーゴは4穴（4Hとも表記されます）です。
• リム幅 (J数): ホイール自体の幅を示します。純正は4.0J（または4J）ですが、装着するタイヤ幅に合わせて選びます。
• インセット (OFFSET): ホイールの中心線から車体への取り付け面までの距離（mm）です。純正は+40mmが基準となります。

これらの数値が一つでも異なると、車体に装着できない（PCDや穴数が違う）、あるいは装着できても重大な問題が発生します。例えば、インセット値が小さすぎる（+30など）とタイヤがフェンダーからはみ出し、法律違反（突起物）となるだけでなく車検にも通りません。逆にインセット値が大きすぎる（+45など）と、タイヤが車体の内側に引っ込みすぎて、サスペンションやブレーキ部品に干渉する恐れがあります。

また、前述の通りハイゼットカーゴには高い負荷能力が求められます。ホイールにも「JWL-T」という、国土交通省が定めるトラック・バン用の強度基準を満たした製品を選ぶことが、車検時にも安心できる最良の選択です。市販のアルミホイールには、この「JWL-T」規格適合品かどうかが明記されていることが多いです。

＼ 足元を変えるJWL-T対応 ／

ハイゼット カーゴ タイヤ サイズ変更ガイド

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13インチへのインチアップ

純正の12インチからホイール径を1インチ大きくする「13インチへのインチアップ」は、比較的安価で手軽に外観のイメージチェンジを図れるため、カスタムの第一歩として人気があります。

代表的な適合サイズとしては「155/70R13」や「165/65R13」などが挙げられます。これらのサイズは、純正の「145/80R12」と比較してタイヤの外径（直径）に大きな差がなく、スピードメーターの誤差や車体への干渉リスクを最小限に抑えられるというメリットがあります。

ただし、13インチ化には最大の注意点が存在します。

最重要: ロードインデックス（負荷能力）不足に注意
13インチのタイヤ市場は、軽乗用車向けの製品（例: 155/70R13 75S）が非常に多く流通しています。しかし、ハイゼットカーゴの純正タイヤ（LI: 80/78）が要求する負荷能力（単輪で450kg）に対して、乗用車用のLI: 75（387kg）では全く足りません。

この状態で重い荷物を積載すると、タイヤが重さに耐えられず過度にたわみ、異常発熱してバースト（破裂）に至る危険性があります。13インチを選ぶ場合でも、必ず「LT規格」のタイヤか、必要なロードインデックス（LI: 80以上）を満たしたタイヤ（例: 165/65R13 83/81S LTなど）を選んでください。

しかし、現状では13インチのLT規格タイヤは選択肢が非常に少ないというデメリットもあります。

＼ 希少な13インチLT規格／

14インチの適合タイヤ

14インチへのインチアップは、見た目のカスタム感と走行性能のバランスが良く、現在ハイゼットカーゴのカスタムにおいて最も人気の高い選択肢の一つです。選べるアルミホイールのデザインの幅も、12インチや13インチとは比較にならないほど格段に広がります。

適合するタイヤサイズとしては「155/65R14」や「165/60R14」、「165/65R14」などが挙げられます。

特に「165/60R14」は、ハイゼットカーゴの乗用モデルにあたる「アトレー」（S700V系）で純正採用されているサイズでもあり、タイヤの外径が純正（約537mm）より少し大きく（約570mm）なります。この外径アップが、車高を上げたリフトアップスタイルとの相性が非常に良いとされています。

干渉リスクの発生

14インチにインチアップする場合、タイヤの幅（145mm）も同時に広げ（155mmや165mm）、扁平率（80）を下げて（65や60）外径を合わせるのが一般的です。

タイヤ幅を広げると、ハンドルをいっぱいに切った際に、タイヤハウスの内側（インナーフェンダーと呼ばれる樹脂カバー）にタイヤが擦れる「干渉」という現象が起きやすくなります。特に「165/65R14」のように外径も幅も増えるサイズでは、個体差や組み合わせるホイールのインセット次第で干渉する可能性が高まります。

＼ 一番人気の14インチ！／

15インチ装着時の注意点

15インチの装着は、ハイゼットカーゴのカスタムとしては上級者向けの領域に入ります。装着できれば非常にスタイリッシュになりますが、多くのハードルが存在します。

適合サイズは「165/50R15」や「165/55R15」などになりますが、これらを車高ノーマルのハイゼットカーゴに装着すると、干渉リスクが非常に高くなります。多くの場合、サスペンションの交換によるリフトアップでタイヤと車体のスペースを稼ぐか、タイヤハウス内を加工するなどの対策が前提となります。

15インチ化のデメリットとリスク

• 乗り心地の悪化: タイヤの側面（ゴム部分）が薄くなる（低扁平になる）ため、路面からの細かな振動や衝撃を吸収しにくくなります。ロードノイズ（走行音）が増大する可能性もあります。
• 高い干渉リスク: ハンドル操作時や大きな段差を乗り越えた際に、タイヤが車体（インナーフェンダーやバンパー）に接触する可能性が14インチよりも格段に高いです。
• 車検非対応のリスク: タイヤ外径が純正から大きく変わることで、スピードメーターに車検の許容範囲（実速度に対し+6%〜-22%）を超える誤差が出たり、タイヤがフェンダーからはみ出したりすると車検に通りません。
• 負荷能力（LI）の確認: 15インチも乗用車用タイヤが主流です。LT規格品はほぼ無いため、必要な負荷能力（LI: 80）を満たすタイヤ（エクストラロード規格など）を探す必要があります。

15インチ化は、これらのリスクを深く理解し、対策を講じることができる専門知識を持ったショップと相談の上で進めることを強く推奨します。

＼ 上級者向け15インチ ／

リフトアップとタイヤサイズの関係

最近のカスタムトレンドとして、ハイゼットカーゴの車高を数センチ上げる「リフトアップ」（通称：アゲバン）が非常に人気です。リフトアップを行う最大のメリットの一つが、より大きな外径のタイヤを装着できるスペースが確保できることです。

純正のスプリングをリフトアップスプリングに交換したり、スペーサー（ブロック）をかませたりして車高を上げることで、車体（フェンダー）とタイヤの隙間（クリアランス）が物理的に広がります。これにより、ノーマル車高では干渉してしまったタイヤサイズも装着可能になります。

例えば、1〜2インチ（約2.5〜5cm）程度のリフトアップを行うことで、14インチや15インチのオールテレーンタイヤ（A/T）やマッドテレーンタイヤ（M/T）といった、ゴツゴツとしたトレッドパターンが特徴のオフロード風タイヤも選択肢に入ってきます。これらは純正サイズより外径が大きい製品が多いため、リフトアップが前提となることが多いのです。

リフトアップと大径のオフロードタイヤの組み合わせは、ハイゼットカーゴのアクティブな魅力を最大限に引き出す定番のカスタムスタイルですね。ただし、ブリヂストンなどの大手メーカーも注意喚起していますが、4cmを超える大幅なリフトアップは、車検時に「構造変更検査」が必要になる場合がありますので注意しましょう。

＼ リフトアップに似合う！ ／

インチアップのサイズ限界は？

では、加工やリフトアップをしない「ノーマル車高」の状態でインチアップを行う場合、どこまでが安全なサイズ限界なのでしょうか。

これは多くのユーザーが悩む点ですが、結論から言うと、車両の個体差や製品の誤差を考慮した安全マージンを含めると、「14インチの155/65R14」あたりが、干渉やフェンダーからのはみ出しのリスクが少ない現実的なサイズ限界の目安とされています。

もちろん、これは組み合わせるホイールのインセットを純正値（+40mm）から大きく変えない（例：+40mm～+45mmの範囲に収める）ことが大前提です。

限界サイズは「絶対」ではなく「目安」です
この「限界」は、あくまで一般的な目安に過ぎません。なぜなら、同じ「155/65R14」というサイズ表記でも、タイヤの銘柄（メーカー）によって実際の総幅やタイヤ側面の膨らみ（ショルダー形状）は微妙に異なるからです。

例えば、ショルダー形状が丸いAという銘柄では干渉しなくても、ショルダー形状が角張っているBという銘柄では干渉する、といったケースは十分にあり得ます。最終的には、装着実績が豊富なタイヤ専門店で、現車確認（仮合わせ）をしてもらうのが最も確実な方法です。

＼ ノーマル車高の限界点 ／

ハイゼット カーゴ タイヤ サイズまとめ

• 現行型（S700V系）の純正サイズは145/80R12 80/78N LT
• 旧型（S321V系）の純正サイズは145R12 6PR
• 上記2サイズは互換性があり、どちらも装着可能
• 2WDと4WDで純正タイヤサイズは変わらない
• 正確な純正サイズは運転席ドア開口部のステッカーで確認する
• ハイゼットカーゴは貨物車であり「LT規格」のタイヤが必須
• 乗用車用タイヤは負荷能力（LI）不足で危険かつ車検非対応
• ホイール交換時はPCD（100mm）、穴数（4穴）、インセット（+40mm）の適合を確認
• ホイールも「JWL-T」規格対応品が安心
• 13インチ化は手軽だがLT規格のタイヤが少ない点に注意
• 14インチ化は人気だがタイヤ幅によっては干渉リスクあり
• 15インチ化はリフトアップや加工前提の上級者向けカスタム
• リフトアップをするとより大きなタイヤの装着が可能になる
• ノーマル車高での安全なサイズ限界は14インチ（155/65R14）が目安
• 最終的な適合判断は専門知識のある販売店での相談が最も確実