ハイエースのカスタムで、特に力強く個性的なスタイルを求める方に人気のマッドタイヤ。無骨なスタイルへの憧れや、キャンプサイトで映える一台に仕上げたいという想いから、装着を検討している方も多いのではないでしょうか。しかし、いざ選ぼうとすると「見た目だけで選んで失敗や後悔をしたくない」「乗り心地が想像以上に悪かったらどうしよう」「そもそも車検対応品はどれ?」といった、さまざまな疑問や不安が浮かぶものです。
ハイエースは乗用車としてだけでなく、商用車としての側面も持つため、タイヤ選びには特有のルールや注意点が存在します。例えば、定番の15インチから人気の16インチ、迫力の17インチへのインチアップ、あるいはローダウンカスタムとの兼ね合い、さらには燃費への影響まで、考慮すべき点は多岐にわたります。これらの知識なしに選んでしまうと、車検に通らず元に戻す羽目になることも少なくありません。
この記事では、ハイエースのマッドタイヤ選びで失敗しないための基本知識から、車検をクリアできるおすすめモデル、そして理想のスタイルを実現するホイールセットの考え方まで、網羅的に、そして深く掘り下げて解説します。
この記事を最後まで読めば、あなたにぴったりのマッドタイヤが見つかり、自信を持ってカスタムを楽しめるようになります。あなたのハイエースを、より理想的な一台に仕上げるための手助けとなれば幸いです。
- ハイエースに適合するマッドタイヤの基本知識
- 車検を通過するためのタイヤ選びの重要ポイント
- インチサイズ別のマッドタイヤの特徴と選び方
- カスタムスタイルに合わせたおすすめタイヤの比較
ハイエースのマッドタイヤ基礎知識とおすすめの理由

まずはマッドタイヤがどのようなものか、そしてハイエースに装着する上で絶対に知っておかなければならない基本的なルールについて学んでいきましょう。スタイルだけでなく、安全性や法律にも関わる重要なポイントです。
- マッドタイヤのメリットとデメリット
- 車検対応マッドタイヤ選びの注意点
- マッドタイヤ装着で燃費はどうなる?
- 人気メーカー別おすすめマッドタイヤ
マッドタイヤのメリットとデメリット

マッドタイヤを選ぶ最大の魅力は、なんといってもそのワイルドなルックスと、本来の目的である高い悪路走破性にあります。彫刻のように深く刻まれたトレッド溝と、角張ったショルダー部分が織りなす造形美は、ノーマルタイヤとは比較にならないほどの力強い印象をハイエースの足元にもたらし、唯一無二のオフロードスタイルを際立たせます。
性能面では、その名の通りマッド(泥濘地)や未舗装路で真価を発揮します。大きなブロックパターンが泥や砂利、小石を効率的に排出し、ぬかるんだ道でも地面を力強く掴んで前へ進む推進力を生み出します。これにより、キャンプや釣り、林道ツーリングといったアウトドア活動で、これまで躊躇していたようなタフなコンディションの道へも安心して分け入ることが可能になります。
一方で、多くのメリットと引き換えに、オンロード(舗装路)での走行にはいくつかのデメリットや注意点が存在することも理解しておく必要があります。これらの特性を知ることで、購入後の「こんなはずじゃなかった」という後悔を防ぐことができます。
マッドタイヤの主なメリットとデメリット
メリット
- オフロード感あふれるワイルドな外観
- 泥濘地や砂利道など悪路での高い走破性
- アウトドアシーンでの安心感向上
デメリット
- ロードノイズ(走行音)が大きくなる傾向
- 乗り心地が硬質に感じられる場合がある
- 雨天時の舗装路では滑りやすく感じることも
- 燃費が悪化する傾向にある
まず、走行音、いわゆるロードノイズが大きくなる点は代表的なデメリットです。ブロックの一つ一つが大きいため、タイヤが回転して路面を叩く音が「ゴーッ」という連続音として車内に響きやすくなります。特に、静かな住宅街での低速走行や、高速道路を一定の速度で走り続ける場面で顕著に感じられるでしょう。
次に、乗り心地の変化です。マッドタイヤは悪路でのパンクを防ぐためにサイドウォール(タイヤの側面)が頑丈に作られており、ゴム質も硬めな製品が多いため、路面の細かな凹凸をダイレクトに拾いやすくなります。ノーマルタイヤのしなやかな乗り心地に慣れていると、最初はゴツゴツとした硬さを感じるかもしれません。
さらに、雨の日の舗装路での走行にも注意が必要です。トレッド(接地面)のブロックが大きく溝が太いため、地面との接地面積がノーマルタイヤよりも少なくなりがちです。これにより、ウェット路面でのグリップ性能が若干劣る傾向にあります。マンホールや白線の上など、特に滑りやすい場所では慎重な運転が求められます。
これらの特性を十分に理解した上で、ご自身の主な使用用途(街乗りメインか、悪路走行が多いか)や、どこまでを許容範囲とするかを考え、デザインの好みと照らし合わせて選ぶことが、マッドタイヤ選びの成功の鍵となります。
車検対応マッドタイヤ選びの注意点

ハイエースのタイヤ選びにおいて、デザインや性能以上に優先しなければならないのが、車検への適合性です。この点を軽視すると、せっかくのカスタムが無駄になってしまうだけでなく、安全上の問題にもつながります。
特に4ナンバーのバンタイプは「貨物車両」として登録されているため、乗用車とは異なる厳格な基準が設けられています。その核心となるのが「LT規格」のタイヤを装着する義務です。LTとは「Light Truck(ライトトラック)」の略称で、その名の通り小型トラックやバンなどの貨物車向けに設計されたタイヤを指します。ハイエースは車両総重量が重く、そこに乗員や多くの荷物が加わるため、乗用車用タイヤではその荷重に耐えられず、走行中にタイヤが損傷したり、最悪の場合バーストしたりする危険性があります。そのため、構造的に頑丈に作られたLT規格タイヤの使用が法律で義務付けられているのです。
そして、LT規格の中でも特に重要な指標となるのが「ロードインデックス(LI)」、日本語では荷重指数と呼ばれる数値です。これは、規定の条件下でタイヤ1本が支えることのできる最大負荷能力を示した指数です。ハイエースの純正タイヤの側面には、例えば「195/80R15 107/105L LT」といった表記があります。この表記の読み解きが非常に大切です。
表記項目 | 意味 | 解説 |
107/105 | ロードインデックス | タイヤ1本が支えられる最大負荷能力を示す指数。「107」は単輪(1輪)での使用時、「105」は複輪(後輪ダブルタイヤ)での使用時の指数を指す。ハイエースは単輪なので「107」の数値が適用される。 |
L | 速度記号 | そのタイヤが走行可能な最高速度を示す記号。「L」は時速120kmまで対応可能であることを意味する。 |
LT | タイヤ規格 | ライトトラック規格のタイヤであることを示す記号。 |
ハイエースの場合、このロードインデックスが「107」を下回るタイヤを装着していると、耐荷重性能不足と見なされ、車検を通過することはできません。たとえ見た目が気に入ったマッドタイヤがあっても、このLT規格とロードインデックスの条件をクリアしていなければ、公道を安全に走行するための基準を満たしていないことになります。
タイヤを購入する際は、必ずタイヤ側面の表記を隅々まで確認し、ご自身のハイエースの規格に適合しているかを厳密に見極める必要があります。デザインの魅力だけで選んでしまうと、車検の際にタイヤを急遽買い直すという、手痛い出費と多大な手間が発生してしまうので、細心の注意を払いましょう。
マッドタイヤ装着で燃費はどうなる?

ハイエースにマッドタイヤを装着する際、多くの方が気になるのが燃費への影響でしょう。結論から言うと、スタイルや走破性の向上と引き換えに、燃費性能はある程度低下することを想定しておくのが賢明です。
燃費が悪化する最も大きな理由は、マッドタイヤ特有のブロックパターンがもたらす「転がり抵抗」の増大です。転がり抵抗とは、タイヤが回転する際に路面との摩擦や変形によって発生する、進行方向とは逆向きの力、つまりエネルギー損失のことです。マッドタイヤは、その凹凸の大きい独特のトレッドパターンが地面をしっかりと掴むことで悪路での推進力を得ていますが、これがスムーズな転がりが求められる舗装路では、逆に大きな抵抗となってしまいます。
加えて、マッドタイヤは頑丈な構造を持つため、一般的なノーマルタイヤや低燃費タイヤに比べて、タイヤ自体の重量が重い傾向にあります。車体全体でみればわずかな差かもしれませんが、回転部分の重量増は、発進・加速時により多くのエネルギーを必要とするため、これも燃費悪化の一因となり得ます。
もちろん、タイヤのモデルによる設計の違いや、日々の空気圧管理、そして急発進・急加速を避けるといった運転の仕方によって、燃費への影響の度合いは変わってきます。特に空気圧が低下していると、タイヤの変形が大きくなり転がり抵抗がさらに増大するため、こまめなチェックは燃費維持の観点からも大切です。
しかし、構造的な特性を考えると、燃費性能を最優先に考えるのであれば、マッドタイヤは最適な選択とは言えません。むしろ、「燃費計の数値を細かく気にするよりも、マッドタイヤでしか得られない唯一無二のスタイルや、どこへでも行けるという行動範囲の広がりを楽しむ」という、価値観の転換も一つの考え方かもしれません。デザイン性や悪路走破性という大きなメリットと、燃費という側面のバランスを総合的に考えて選択することが求められます。
人気メーカー別おすすめマッドタイヤ

現在、様々なタイヤメーカーからハイエース向けの車検対応マッドタイヤや、それに類するオフロードタイヤが販売されています。それぞれにデザインや性能の特色があり、目指すスタイルによって最適な選択肢は異なります。ここでは、特に人気が高く、多くのハイエースユーザーから支持されている代表的なモデルをいくつか紹介します。
TOYO TIRES (トーヨータイヤ)
オフロードタイヤの分野で確固たる地位を築いている日本のメーカーです。特に「OPEN COUNTRY R/T(オープンカントリー・アールティー)」は、ハイエースカスタムの定番とも言える存在です。このタイヤは、マッドテレーン(M/T)の持つアグレッシブな見た目とオフロード性能、そしてオールテレーン(A/T)の持つオンロードでの快適性や静粛性を両立させることを目指した「ラギッドテレーン」という新しいカテゴリーを切り開きました。ショルダー部分はゴツゴツとしたブロックで力強さを演出しつつ、センター部分はオンロードでの安定性を高めるパターンとなっており、まさに”良いとこ取り”のハイブリッドな性能が魅力です。
GOODYEAR (グッドイヤー)
アメリカの老舗タイヤメーカーで、モータースポーツの世界でもその名は広く知られています。「EAGLE #1 NASCAR(イーグル ナンバーワン ナスカー)」は、その名の通りアメリカのレースシーンを彷彿とさせる、サイドウォールの大きなホワイトレターが最大の特徴です。厳密にはマッドタイヤではありませんが、そのドレスアップ効果の高さから、オフロードカスタムの足元としても絶大な人気を誇ります。しっかりとした剛性を持ち、商用車としての使用にも耐えうる設計となっています。
FALKEN (ファルケン)
スポーティーなイメージが強いファルケンですが、バン・ライトトラック用タイヤも充実しています。「W11(ダブリューイチイチ)」は、ハイエースやキャラバンといった働くクルマをおしゃれに演出するために開発された、バン専用のドレスアップタイヤです。こちらも鮮やかなホワイトレターが採用されており、足元をスタイリッシュに引き締めます。乗り心地が比較的マイルドで、普段使いでの快適性を重視するユーザーにも受け入れやすい特性を持っています。
YOKOHAMA (ヨコハマタイヤ)
日本の大手タイヤメーカーで、オフロードタイヤブランド「GEOLANDAR(ジオランダー)」シリーズは世界的に評価されています。中でも「GEOLANDAR M/T G003」は、本格的なマッドテレーンタイヤでありながら、オンロードでの静粛性にも配慮した設計がなされています。岩場や泥濘地でのトラクション性能は非常に高く、より本格的なオフロード走行を視野に入れるユーザーにおすすめです。
以下に、紹介したタイヤの主な特徴を比較表としてまとめました。ご自身のスタイルや用途に合わせて比較検討する際の参考にしてください。
メーカー | 代表モデル | カテゴリ | 主な特徴 | こんな人におすすめ |
TOYO TIRES | OPEN COUNTRY R/T | ラギッドテレーン | M/TとA/Tの性能を両立したハイブリッドな性能。見た目と実用性のバランスが良い。 | 見た目のゴツさと普段使いの快適性を両立させたい人。 |
GOODYEAR | EAGLE #1 NASCAR | ドレスアップ | レーシーで大きなホワイトレターが特徴。アメリカンカスタムに最適。 | とにかく足元を目立たせ、ドレスアップ効果を最優先したい人。 |
FALKEN | W11 | ドレスアップ | スタイリッシュなホワイトレターと比較的マイルドな乗り心地。 | 普段使いがメインで、乗り心地にも配慮しつつカスタムを楽しみたい人。 |
YOKOHAMA | GEOLANDAR M/T G003 | マッドテレーン | 本格的な悪路走破性と、オンロードでの静粛性を追求。耐久性も高い。 | 本格的なオフロード走行を楽しみたい、性能重視の人。 |
この他にも、BFGoodrichの「Mud-Terrain T/A KM3」など、世界には魅力的なマッドタイヤが多数存在します。ご自身の目指すカスタムの方向性や、デザインの好み、そして性能への要求を明確にして、じっくりと比較検討する時間そのものも、カスタムの醍醐味と言えるでしょう。
サイズ別ハイエースのマッドタイヤおすすめ選び方

マッドタイヤを選ぶ際には、どのインチサイズのホイールと組み合わせるかも非常に重要なポイントです。インチサイズによって、見た目の印象、乗り心地、そして選択できるタイヤの種類が大きく変わってきます。ここでは、定番の15インチから迫力の17インチまで、それぞれの特徴と選び方を解説します。
- 定番の15インチは選択肢が豊富
- 人気の16インチはデザイン性が高い
- 迫力重視なら17インチが最適
- ホイールセットで印象が大きく変わる
- ローダウン車へ装着する際の注意点
定番の15インチは選択肢が豊富

ハイエースの純正タイヤサイズである15インチ(代表的なサイズは195/80R15)は、実用性と乗り心地、そしてコストパフォーマンスのバランスに最も優れた選択肢です。このサイズは、自動車メーカーが車両開発の際に基準としたサイズであるため、乗り心地や走行安定性といった基本性能を損ないにくいという大きなメリットがあります。
何より特筆すべきは、車検に対応したLT規格のマッドタイヤやオフロード系タイヤのラインナップが、他のどのインチサイズよりも圧倒的に充実している点です。これにより、デザインの好み、性能への要求、そして予算に応じて、非常に幅広い選択肢の中から自分にぴったりの一本を見つけやすいという利点があります。
インチアップに伴う乗り心地の硬化を避けたい場合や、純正ホイールをそのまま活かしつつ、タイヤだけを交換して手軽にオフロードテイストを楽しみたいという場合に最適なサイズと考えられます。タイヤハイト、つまりタイヤの厚み(サイドウォールの高さ)が十分に確保されているため、路面からの衝撃をタイヤ自体がしなやかに吸収するクッションの役割を果たし、マッドタイヤ特有のゴツゴツとした硬さをある程度緩和してくれます。初めてマッドタイヤに挑戦するという方でも、大きな失敗がなく安心して選べる、まさに王道のサイズと言えるでしょう。
人気の16インチはデザイン性が高い

ハイエースのカスタムシーンにおいて、現在最も人気が高く、主流となっているのが16インチへのインチアップです。タイヤサイズは「215/65R16」が定番となり、この組み合わせは見た目と性能のバランスが絶妙であることから、多くのユーザーに支持されています。
純正の15インチと比較して、ホイールの直径が約2.5cm大きくなることで、足元全体が引き締まり、視覚的な存在感が格段に増します。ハイエースの大きなボディとのバランスが視覚的に最も優れていると感じるユーザーが多く、純正からの変化が分かりやすいため、カスタムの満足度が非常に高いのが特徴です。
この人気を背景に、各タイヤメーカーも16インチサイズには特に力を入れており、デザイン性に富んだモデルが豊富に揃っています。中でも、足元のアクセントとして絶大な効果を発揮するホワイトレターが設定されているモデルが多いのは、16インチの大きな魅力です。例えば、先述した「TOYO OPEN COUNTRY R/T」の象徴的なホワイトレター仕様は、この16インチサイズを中心に展開されており、これを履かせるために16インチを選ぶというユーザーも少なくありません。回転時に白いラインが浮かび上がる様子は、走行中でもカスタム感を存分にアピールできます。
ホイールのデザインも15インチよりはっきりと見えるようになるため、タイヤとホイールを組み合わせたトータルコーディネートの楽しさが一気に広がります。見た目の迫力と、許容範囲の乗り心地を両立させたいと考えるなら、16インチは最も有力な候補となるでしょう。
迫力重視なら17インチが最適

より力強く、圧倒的な迫力のある足元を追求するならば、17インチへのインチアップが視野に入ります。一般的なタイヤサイズは「215/60R17」となり、ホイールの大口径化がさらに進むことで、他車とは一線を画すスタイリッシュで攻撃的な印象を強めることができます。
17インチの最大のメリットは、そのドレスアップ効果の高さにあります。ホイールのスポークがリムの端まで伸びやかに見えるようになり、そのデザインを隅々まで見せつけることが可能です。複雑なメッシュデザインや、シャープなスポークデザインのホイールと組み合わせれば、まるでショーカーのような洗練された迫力を手に入れることも夢ではありません。
ただし、その美しいスタイルと引き換えに、いくつかの点を考慮する必要があります。17インチにインチアップすると、タイヤの扁平率が低く(タイヤのサイドウォールが薄く)なります。これは、路面からの衝撃を吸収するクッション部分が減ることを意味し、乗り心地がより硬質に、ダイレクトになる傾向があります。路面の凹凸や段差を乗り越える際の突き上げが大きく感じられるかもしれません。
また、選べるLT規格のタイヤの種類が、15インチや16インチに比べて限られる場合があるため、選択肢が若干狭まる可能性も念頭に置く必要があります。近年では、さらに大口径な18インチのLT規格タイヤも登場しつつありますが、選択肢はまだ限定的です。乗り心地よりも、とにかく見た目のインパクトと個性を最優先したいという、カスタム上級者に適したサイズと言えます。
ホイールセットで印象が大きく変わる

マッドタイヤの持つ荒々しい魅力を最大限に引き出すためには、組み合わせるホイールの選び方が非常に大切な要素となります。タイヤを単体で交換するだけでもオフロードテイストは増しますが、ホイールを同時に交換することで、カスタムの完成度は別次元へと飛躍的に向上します。
ホイール選び3つのポイント
- デザイン: コンケイブ(逆反り)やビードロック風デザインがオフロードスタイルと好相性。
- カラー: マットブラックやブロンズ、ガンメタリックなどが全体の印象を引き締める。
- ブランド: ESSEXなど、ハイエース専用設計のブランドはフィッティングの安心感が高い。
特に、近年のオフロードカスタムのトレンドとして人気なのが、「コンケイブ(逆反り)」デザインです。スポークがホイールの中心に向かって深く落ち込んでいく立体的なデザインは、足元に奥行きと力強さをもたらします。また、本格的なオフロードカーに見られる、タイヤのビード(耳)をリングで固定するパーツを模した「ビードロック風」のデザインも、無骨な雰囲気を高めるのに効果的です。
ホイールのカラーリングも車両全体の印象を大きく左右します。定番のマットブラックは、どんなボディカラーにも合わせやすく、足元をグッと引き締めてくれます。また、アースカラー系のボディにはブロンズやマットガンメタリックといったカラーも相性が良く、より個性的なスタイルを演出できます。
ESSEX(エセックス)をはじめとするハイエース専門のパーツブランドからは、ハイエースのボディサイズやPCD(ホイールの取り付け穴の規格)に最適化されたホイールが多数リリースされています。車種専用設計のホイールは、フェンダーとのクリアランスなどが計算されているため、フィッティングに関する安心感が高いのがメリットです。
多くの場合、「先に履きたいホイールを決めて、そのホイールに装着可能な車検対応のマッドタイヤを探す」という手順を踏むと、デザインの妥協がなく、スムーズに理想のスタイルに近づけるでしょう。タイヤとホイールは一心同体。セットで考えることで、より満足度の高いカスタムが実現できます。
ローダウン車へ装着する際の注意点

スタイリッシュなローダウンカスタムと、ワイルドなマッドタイヤの組み合わせは、一見相反するようでありながら、独特の存在感を放つ魅力的なスタイルです。しかし、このカスタムを実現するには、通常よりもさらに慎重で専門的なタイヤ選びが求められます。
最大の課題は、タイヤとフェンダーとのクリアランス(隙間)です。車高を下げると、この隙間が物理的に非常に狭くなります。そのため、タイヤの外径や幅が車両に適合する許容範囲から少しでも外れると、ハンドルを切った時やサスペンションが沈み込んだ時に、タイヤがフェンダーの内部に接触してしまうリスクが格段に高まります。
この「干渉」は、単に「ガリガリ」という不快な異音が発生するだけでなく、最悪の場合、タイヤのサイドウォールを損傷させたり、フェンダーを歪ませてしまったりと、車両に深刻なダメージを与える危険性があります。
特に注意したいのが、マッドタイヤの形状特性です。同じ「215/65R16」といったサイズ表記のノーマルタイヤと比較して、マッドタイヤはショルダー部分(タイヤの角)が角張ったデザインのものが多く、実際の総幅がスペック上の数値よりも若干広い場合があります。このわずかな形状の違いが、クリアランスの厳しいローダウン車では干渉の直接的な原因となることも少なくありません。
何インチローダウンしているか、装着しているエアロパーツの種類、そして個体差など、様々な要因によって装着できるタイヤサイズは大きく制限されます。安全に走行するためにも、ローダウン車両へのマッドタイヤ装着を検討する際は、自己判断は非常に危険です。必ず、ハイエースのカスタム実績が豊富なプロショップに相談し、過去のデータや専門知識に基づいて、ご自身の車両に合った適切なサイズをアドバイスしてもらうことが不可欠です。
ハイエースマッドタイヤ購入のおすすめ店舗

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総括!ハイエースのマッドタイヤおすすめ選び方
- ハイエースのマッドタイヤは力強い見た目と悪路走破性が大きな魅力
- ロードノイズの増加や燃費の悪化はデメリットとして認識しておく
- 乗り心地はノーマルタイヤに比べて硬質になる傾向がある
- 4ナンバーのハイエースは車検通過のためにLT規格タイヤの装着が必須
- タイヤ側面のロードインデックス表記が「107/105」以上であることを必ず確認する
- 純正サイズの15インチは乗り心地を維持しつつ豊富な選択肢から選べる
- 16インチは見た目の変化と選択肢のバランスが良く最も人気のサイズ
- 17インチは迫力あるスタイルを求めるユーザー向けのサイズ
- ホワイトレタータイヤは足元のドレスアップ効果を大きく高める
- タイヤの性能だけでなくホイールとの組み合わせで全体の印象が決まる
- コンケイブやビードロック風などオフロード系のホイールデザインを選ぶと統一感が生まれる
- 先にホイールを決めてから装着可能なタイヤを選ぶ方法も有効
- ローダウンしている場合はタイヤとフェンダーの干渉に細心の注意が必要
- ローダウン量によって装着できるタイヤサイズが制限される
- 自分の用途(街乗りメインかアウトドアか)と好みのスタイルを明確にすることが選び方の鍵となる
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