ハイエースのカスタムで人気の17インチ化ですが、どのタイヤサイズを選べばよいか迷っていませんか。インチアップに伴うタイヤ選びは、見た目の格好良さだけでなく、乗り心地や安全性、そして何より車検対応かどうかという点が重要になります。
特に商用車であるハイエースにはLTタイヤという規格があり、これを理解せずに交換すると失敗や後悔につながりかねません。
この記事では、車検対応を大前提として、ハイエースの17インチタイヤサイズに関する基本から、おすすめ・人気のモデルまで網羅的に解説します。ドレスアップの定番であるホワイトレターや個性的なホワイトリボン、ワイルドなオフロードタイヤやマッドタイヤ、さらには乗り心地を考慮した引っ張りタイヤまで、様々なスタイルに対応する選択肢を紹介します。
また、一年を通して使えるオールシーズンタイヤや冬道に必須のスタッドレスタイヤについても触れ、ホイールセットやお得な4本セットでの購入も視野に入れた賢い選び方をお伝えします。
- ハイエースの17インチで車検に対応するタイヤサイズがわかる
- LT規格やロードインデックスの重要性が理解できる
- 用途やスタイルに合わせたタイヤの種類と特徴がわかる
- おすすめのタイヤやホイールセットの賢い選び方がわかる
ハイエースの17インチ・タイヤサイズの基礎知識

- 車検対応しているかの確認は必須
- 商用車専用規格のLTタイヤとは
- 交換時に便利な4本セットのタイヤ
- 見た目が決まるホイールセット選び
- 引っ張りタイヤのメリットと注意点
車検対応しているかの確認は必須

ハイエースのタイヤ交換で最も注意すべき点は、車検に対応しているかどうかです。乗用車とは異なり、貨物車として登録されているハイエースには、タイヤにも相応の耐荷重性能が求められます。この基準を満たしていないタイヤを装着していると、車検に通らないだけでなく、走行中のバーストなど重大な事故につながる危険性も高まります。
車検対応の鍵を握るのが「ロードインデックス(LI)」という数値です。これはタイヤ1本が支えられる最大の負荷能力を示す指数で、ハイエースの場合、この数値が車両の総重量や軸重に対して十分であることが法律で定められています。例えば、200系ハイエースで一般的なのは「109/107」というロードインデックスで、これは単輪で1030kg、複輪で975kgの負荷に耐えられることを意味します。
17インチにインチアップする際は、デザインや価格だけで選ぶのではなく、まず装着したいタイヤのロードインデックスを確認し、ご自身のハイエースに適合するかを確かめることが、安全で安心なカーライフの第一歩となります。
商用車専用規格のLTタイヤとは

ハイエースのタイヤ選びで頻繁に目にする「LTタイヤ」とは、「Light Truck」の略称で、その名の通り小型トラックやバンなどの商用車向けに設計されたタイヤのことです。乗用車用タイヤと比較して、高い空気圧に設定されており、重い荷物を積載した状態での走行や長距離運転に耐えられるよう、構造が頑丈に作られています。
LTタイヤの側面には、サイズ表記の末尾に「LT」と記載されていたり、「215/60R17C」のように「C」マークが付いていることが特徴です。「C」はカーゴ(Cargo)を意味し、これも商用車用タイヤであることを示しています。
ロードインデックス(LI)の重要性
前述の通り、LTタイヤで特に重要なのがロードインデックスです。ハイエースのような貨物車両は、最大積載量まで荷物を積んだ状態でも安全に走行できる性能が求められます。そのため、車両が指定するロードインデックスを下回るタイヤを装着することはできません。
ハイエースの標準的なロードインデックス | 意味 |
109/107L | 単輪使用時:1030kgまで<br>複輪使用時:975kgまで |
107/105L | 単輪使用時:975kgまで<br>複輪使用時:925kgまで |
17インチのカスタムでよく用いられるサイズは「215/60R17」ですが、このサイズを選ぶ際も必ずロードインデックスが「109/107」または「107/105」を満たしているかを確認する必要があります。乗用車用の同じサイズのタイヤではこの基準を満たせないことがほとんどのため、必ずLT規格のタイヤを選ぶようにしましょう。
交換時に便利な4本セットのタイヤ

タイヤを交換する際、多くの販売店やオンラインストアでは「4本セット」での販売が主流となっています。タイヤは車両の走行安定性や安全性能に直結する重要なパーツであり、4本すべての摩耗度合いや性能を均一に保つことが理想的だからです。
4本セットで購入する最大のメリットは、1本ずつ購入するよりも価格が割安になるケースが多い点です。また、4本同時に交換することで、タイヤの性能を最大限に引き出すことができます。例えば、1本だけ新品に交換すると、他の古いタイヤとのグリップ力や摩耗の差から、走行が不安定になる可能性があります。
さらに、タイヤ交換の工賃は、1本でも4本でも基本的な作業内容は変わらないため、まとめて交換した方が結果的にコストパフォーマンスは高くなります。特にハイエースのように長距離を走行する機会が多い車両では、定期的なタイヤ交換は必須です。計画的に4本セットで交換することが、経済的かつ安全な運用につながると考えられます。
見た目が決まるホイールセット選び

ハイエースを17インチにインチアップする目的の多くは、見た目の向上、つまりドレスアップでしょう。その主役となるのがホイールです。タイヤとホイールを別々に購入して組むことも可能ですが、「ホイールセット」として販売されている商品を選ぶと多くのメリットがあります。
ホイールセットの利点は、まずタイヤとホイールのマッチングが考慮されている点です。デザインの相性はもちろん、ホイールのリム幅やインセット(オフセット)がタイヤサイズに適したものが選ばれているため、フェンダーからはみ出したり、サスペンションに干渉したりといったトラブルを避けやすくなります。
また、タイヤとホイールがすでに組み込まれ、バランス調整まで済んだ状態で届けられることが多いため、あとは車両に取り付けるだけですぐに走行可能です。これにより、別途タイヤ専門店に持ち込んで組み込みやバランス調整を依頼する手間と費用を節約できます。特にオンラインで購入する場合は、手軽で安心なホイールセットがおすすめの選択肢と言えます。
引っ張りタイヤのメリットと注意点

カスタムの世界で聞かれる「引っ張りタイヤ」とは、ホイールのリム幅に対して、推奨されるサイズよりも細い幅のタイヤを装着する手法です。タイヤのサイドウォールが斜めに引っ張られるように伸びることで、独特のシャープな見た目を生み出し、ホイールのデザインをより際立たせる効果があります。
このスタイルのメリットは、何と言ってもそのドレスアップ効果の高さにあります。フェンダーとのクリアランスが厳しい場合でも、タイヤのショルダー部が内側に入るため、干渉を避けやすくなるという側面もあります。
一方で、デメリットや注意点も多く存在します。まず、タイヤが正規のリム幅に装着されていないため、メーカーが想定する本来の性能を発揮できません。特にコーナリング時の安定性が低下したり、縁石などにホイールのリムを傷つけやすくなったりします。また、サイドウォールへの負担が大きくなるため、タイヤの寿命が短くなる傾向にあります。
さらに、極端な引っ張りタイヤは、空気漏れのリスクや、最悪の場合走行中にタイヤがホイールから外れる「ビード落ち」という危険な現象を引き起こす可能性もゼロではありません。車検においても、検査官の判断によっては保安基準に適合しないと見なされるケースもあるため、実施には専門的な知識と慎重な判断が求められます。
用途で選ぶハイエースの17インチ・タイヤサイズ

- ホワイトリボンとホワイトレターの違い
- オフロードタイヤとマッドタイヤの特徴
- 一年中使えるオールシーズンタイヤ
- 冬の必需品スタッドレスタイヤ
- おすすめ・人気のタイヤを紹介
ホワイトリボンとホワイトレターの違い

タイヤのサイドウォール(側面)を装飾する手法として、「ホワイトリボン」と「ホワイトレター」があります。これらはハイエースの足元をおしゃれに演出する人気のカスタムですが、そのデザインと印象は異なります。
ホワイトリボンタイヤ
ホワイトリボンは、タイヤのサイドウォールに白い帯状のラインが入ったデザインです。クラシカルでレトロな雰囲気を醸し出すのが特徴で、古き良きアメリカンスタイルやヴィンテージカスタムによく似合います。リボンの幅には様々な種類があり、幅が細いものは上品に、太いものはよりクラシカルな印象を与えます。
ホワイトレタータイヤ
一方のホワイトレターは、タイヤのサイドウォールに刻印されているメーカー名やブランド名の文字が白く着色されているデザインです。元々はレース用タイヤでブランドを際立たせるために用いられたもので、スポーティーで力強い、アクティブな印象を与えます。特にオフロード系のカスタムとの相性が抜群です。
どちらを選ぶかは、目指すカスタムの方向性によって決まります。上品でクラシカルなスタイルを目指すならホワイトリボン、ワイルドでアクティブなスタイルを求めるならホワイトレターが適していると言えるでしょう。
オフロードタイヤとマッドタイヤの特徴

ハイエースをアウトドアやレジャーで活用するユーザーに人気なのが、オフロードタイヤやマッドタイヤです。どちらも悪路走破性を高めるためのタイヤですが、得意とするステージが少し異なります。
オフロードタイヤ(A/T)
オールテレーン(All-Terrain)タイヤ、略してA/Tタイヤとも呼ばれます。その名の通り、舗装路(オンロード)から砂利道や林道などの未舗装路(オフロード)まで、全地形でバランスの取れた性能を発揮するように設計されています。ゴツゴツとした見た目でドレスアップ効果も高いですが、後述のマッドタイヤに比べるとオンロードでの静粛性や燃費性能も考慮されているのが特徴です。日常使いから週末のアウトドアまで、幅広く対応できる汎用性の高さが魅力です。
マッドタイヤ(M/T)
マッドテレーン(Mud-Terrain)タイヤ、略してM/Tタイヤと呼ばれます。泥(マッド)やぬかるんだ地形での走行を主眼に置いて設計されており、非常に大きく深いブロックパターンが特徴です。このブロックが泥を強力に掻き出し、極めて困難な路面状況でも高い駆動力を確保します。その反面、舗装路での走行音は大きく、乗り心地も硬めになる傾向があります。燃費も悪化しやすいため、主に本格的なオフロード走行を楽しむユーザー向けの、より専門的なタイヤと言えます。
一年中使えるオールシーズンタイヤ

オールシーズンタイヤは、その名の通り、乾いた路面や濡れた路面はもちろん、浅い雪道であれば一年を通して走行できる性能を持つタイヤです。サマータイヤとスタッドレスタイヤの中間的な特性を備えています。
最大のメリットは、季節ごとにタイヤを交換する手間と、交換したタイヤを保管しておく場所が不要になる点です。突然の降雪にもある程度対応できるため、降雪量が比較的少ない地域に住んでいるユーザーにとっては、非常に合理的で便利な選択肢となります。
ただし、注意点もあります。オールシーズンタイヤの雪上性能は、あくまで「浅雪」や「圧雪路」に対応するものであり、凍結した路面(アイスバーン)でのグリップ力はスタッドレスタイヤに大きく劣ります。また、サマータイヤと比較すると、真夏の高温下でのグリップ性能や燃費性能では一歩譲る面もあります。
降雪地帯やスキー場などへ頻繁に出かける場合は専用のスタッドレスタイヤが必須ですが、都市部での利用がメインで、年に数回降るかどうかの雪に備えたい、というニーズには最適なタイヤです。
冬の必需品スタッドレスタイヤ

降雪地域や寒冷地に住んでいる方、あるいは冬のレジャーで山間部へ出かける機会が多い方にとって、スタッドレスタイヤは安全を確保するための必須アイテムです。スタッドレスタイヤは、サマータイヤとは全く異なる素材と構造で設計されています。
まず、低温下でも硬くなりにくい特殊なゴムコンパウンドが採用されています。これにより、氷点下の環境でもしなやかさを保ち、路面にしっかりと密着することができます。
次に、サイプと呼ばれる細かい溝がトレッド面に無数に刻まれているのが特徴です。このサイプが、滑りの原因となる氷上の水膜を除去し、タイヤが氷に直接コンタクトするのを助けます。これにより、凍結路面(アイスバーン)でも優れたグリップ力を発揮します。
もちろん、雪道においても、深い溝とブロックが雪をしっかりと掴んで蹴り出すことで、安定した走行を可能にします。ハイエースのような重量のある車両では、制動距離が長くなる傾向があるため、冬場の安全運転には高性能なスタッドレスタイヤの装着が不可欠です。
おすすめ・人気のタイヤを紹介

ハイエースの17インチカスタムにおいて、車検対応(特にロードインデックス109/107)を満たしつつ、人気と実績のあるタイヤモデルがいくつか存在します。ここでは、スタイルや用途別におすすめのタイヤをいくつか紹介します。
ホワイトレターで選ぶなら
- TOYO H30: ビジネスバン専用のドレスアップタイヤとして開発され、車検対応とファッション性を両立。安定した人気を誇ります。
- GOODYEAR EAGLE #1 NASCAR: アグレッシブなサイドウォールのデザインが特徴で、アメリカンな雰囲気を演出したいユーザーに絶大な人気があります。
オフロード(A/T)で選ぶなら
- TOYO OPEN COUNTRY R/T: マッドテレーンのワイルドさとオールテレーンの快適性を両立させたR/T(ラギッドテレーン)という新しいジャンルのタイヤです。
- FALKEN W11: ホワイトレターの設定もあり、バン・ライトトラック用タイヤとしての耐久性とドレスアップ性を兼ね備えています。
これらのタイヤは、いずれもハイエース用として人気が高く、多くのカスタムショップで取り扱いがあります。ご自身の目指すスタイルや主な用途に合わせて、最適な一本を見つける参考にしてください。
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まとめ:ハイエース 17インチ タイヤ サイズ選び
最後に、この記事で解説したハイエースの17インチタイヤサイズ選びに関する重要なポイントをまとめます。
- ハイエースの17インチ化は人気のカスタム
- タイヤ選びで最も重要なのは車検対応であること
- 特にロードインデックス(LI)の数値は必ず確認する
- ハイエースにはLT規格またはCマーク付きのタイヤが必須
- 17インチの定番サイズは215/60R17
- 4本セットでの購入は経済的で性能維持にもつながる
- ホイールセットはマッチングの手間が省け初心者にもおすすめ
- 引っ張りタイヤは見た目のメリットがある反面リスクも伴う
- ホワイトレターはスポーティーで力強い印象を与える
- ホワイトリボンはクラシカルでレトロな雰囲気を演出する
- オフロードタイヤ(A/T)は日常とアウトドアを両立したい方向け
- マッドタイヤ(M/T)は本格的な悪路走行を楽しむ方向け
- オールシーズンタイヤは非降雪地域の突然の雪に備えられる
- 降雪地帯や凍結路ではスタッドレスタイヤが絶対に必要
- 人気モデルにはTOYO H30やGOODYEAR NASCARなどがある
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