趣味やアウトドアシーンで大活躍するエブリイワゴン。その積載能力と機動力を活かし、さらに個性的な「自分だけのオフロード仕様」にカスタムしたいと考えるオーナーは少なくありません。しかし、いざカスタムを始めようとしても、「どんなタイヤを選べばいいか分からない」という壁に突き当たるものです。
現在のノーマル車高のまま履けるブロックタイヤはあるのか、またカスタムの定番として人気のオープンカントリーシリーズにはどのような特徴があるのか、といった基本的な疑問から、専門的な悩みまで尽きないでしょう。特に、迫力のあるマッドタイヤを検討する際には、定番のマッドタイヤである12インチや選択肢の広がる13インチ、そして装着時に干渉のリスクが気になる14インチなど、サイズ選びが成功の鍵を握ります。
さらに、マッドタイヤをノーマル車高で装着する場合の注意点や、車の印象を決定づけるホイールセットの選び方まで、この記事ではオフロードタイヤに関するあらゆる情報を、初心者の方にも分かりやすく網羅的に解説していきます。
- エブリイワゴンに適合するオフロードタイヤの種類と特徴がわかる
- ノーマル車高のままで安全に装着できるタイヤサイズがわかる
- インチごとのメリット・デメリットとカスタムの方向性が明確になる
- タイヤ交換で失敗しないための専門的な注意点や車検のポイントが理解できる
エブリイワゴン・オフロードタイヤ選びの基本

- ノーマル車高 ブロックタイヤの選択肢
- 人気のオープンカントリーシリーズを紹介
- 定番のマッドタイヤ 12インチの魅力
- 選択肢が広がるマッドタイヤ 13インチ
- マッドタイヤ 14インチの干渉リスク
ノーマル車高 ブロックタイヤの選択肢

エブリイワゴンをワイルドなオフロードスタイルにカスタムする上で、多くの方がまず思い浮かべるのが「リフトアップ」でしょう。しかし、リフトアップにはサスペンションキットの購入費用や取り付け工賃、場合によっては構造変更申請が必要になるなど、時間とコストのハードルが存在します。そこで、「まずは手軽に見た目の印象を変えたい」と考える方にとって、ノーマル車高のままブロックタイヤを装着する方法は、非常に現実的で魅力的な選択肢となります。
結論から言うと、ノーマル車高でもっとも手軽に、かつ安全にオフロード感を演出する秘訣は、純正タイヤの総外径と大きく変わらないサイズのオールテレーン(A/T)タイヤやラギッドテレーン(R/T)タイヤを選ぶことです。これらのタイヤは、マッドテレーン(M/T)タイヤのようなアグレッシブなトレッドパターンを持ちながらも、日常利用が想定されるオンロードでの走行性能にも配慮して設計されています。そのため、ロードノイズの増加や乗り心地の極端な悪化を最小限に抑えることが可能です。純正に近いサイズを選ぶことで、フェンダー内部への干渉リスクも大幅に低減でき、安心してカスタムの第一歩を踏み出せるでしょう。
ノーマル車高でのタイヤ選び最重要ポイント
車高を上げずにオフロードタイヤを装着する場合、タイヤの「総外径」を純正サイズから大きく変えないことが絶対条件です。外径が想定以上に大きくなると、ハンドルを最大限に切った際にタイヤハウスの内側(インナーフェンダー)に接触するだけでなく、サスペンションが縮んだ際にフェンダー上部に干渉する恐れがあります。これは異音やパーツ破損の原因になるだけでなく、後述する車検の基準を満たせなくなる可能性も高まります。
このように、ブロックタイヤへの交換は、大掛かりなリフトアップをしなくても、エブリイワゴンの持つアクティブなイメージを十分に引き出すことができる費用対効果の高いカスタムです。まずは純正の優れた足回りを活かしつつ、タイヤ交換から自分だけのオフロードスタイルを追求してみてはいかがでしょうか。
人気のオープンカントリーシリーズを紹介

エブリイワゴンのオフロードカスタムシーンにおいて、一つの「鉄板」とも言えるブランドが、TOYO TIRES(トーヨータイヤ)の「OPEN COUNTRY(オープンカントリー)」シリーズです。国内外の過酷なオフロードレースで培われた技術をフィードバックして開発されており、その信頼性とデザイン性の高さから、多くのカスタムビルダーや個人オーナーから絶大な支持を集めています。
中でも特に人気が高いのが、「OPEN COUNTRY R/T(オープンカントリー アールティー)」です。R/Tとは「ラギッドテレーン」を意味し、その名の通り、荒れた地形での走破性を追求した設計が特徴です。具体的には、オフロードでのトラクション性能に優れたマッドテレーン(M/T)タイヤのショルダーデザインと、オンロードでの安定性や静粛性に配慮したオールテレーン(A/T)タイヤのセンターデザインを組み合わせた、まさに”良いとこ取り”のハイブリッドタイヤとして開発されました。このアグレッシブな見た目と日常使いのしやすさという絶妙なバランスが、多くのユーザーの心を掴んでいます。
オープンカントリーシリーズの主な特徴と比較
オープンカントリーシリーズには、R/T以外にも特徴的なモデルが存在します。それぞれの特性を理解することで、ご自身のカーライフに最もフィットする一本を見つけることができます。
タイヤタイプ | 特徴 | オンロード性能 | オフロード性能 | おすすめのユーザー |
---|---|---|---|---|
R/T (ラギッドテレーン) | M/TとA/Tの中間。見た目の迫力とオンロード性能を両立したハイブリッド設計。 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | 見た目を重視しつつ、街乗りでの快適性も妥協したくない方。 |
A/T (オールテレーン) | オンロードでの静粛性や乗り心地を重視。舗装路から砂利道程度のオフロードまで幅広く対応。 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | 主に街乗りや高速道路を使用し、たまにキャンプ場などに出かける方。 |
M/T (マッドテレーン) | 泥濘地や岩場など、過酷なオフロードでのトラクション性能と排土性を最優先。 | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ | 本格的なオフロード走行や林道ツーリングを趣味とする方。 |
このように、オープンカントリーシリーズは、カスタムの方向性や使用目的に合わせて選べる豊富なラインナップが最大の魅力です。特にR/Tタイヤは、「ゴツゴツした本格的な見た目に憧れるけれど、普段の買い物や通勤での乗り心地は悪くしたくない」という、多くのエブリイワゴンユーザーが抱えるジレンマを見事に解決してくれる選択肢と言えるでしょう。(出典:TOYO TIRES公式サイト OPEN COUNTRYシリーズ)
定番のマッドタイヤ 12インチの魅力

エブリイワゴンの中でも、商用モデルであるエブリイバン(DA17Vなど)の純正タイヤサイズは、多くが12インチ(145/80R12 80/78N LT)です。そのため、「今履いているホイールをそのまま活かして、タイヤだけを交換したい」と考える場合、12インチのマッドタイヤが最も手軽で経済的な選択肢となります。
12インチを維持する最大のメリットは、何と言っても追加費用を最小限に抑えられる点にあります。タイヤ4本分の費用と交換工賃だけで済むため、ホイールまで新調する場合に比べてコストを大幅に削減可能です。また、インチアップしないことによる実用的な利点も見逃せません。エブリイは、そのコンパクトなボディを活かした優れた小回り性能も魅力の一つです。例えば、DA17W型エブリイワゴンの最小回転半径は4.5mと非常に優秀ですが、インチアップによってこの数値が悪化する可能性があります。12インチを維持することで、こうした本来の取り回しの良さを損なわずに済みます。(出典:スズキ エブリイワゴン公式サイト 主要諸元表)
12インチの乗り心地と注意点
タイヤの扁平率(タイヤの厚みを示す数値)が変わらないため、インチアップした場合に比べて路面からの衝撃を吸収しやすく、乗り心地の変化が少ない傾向にあります。ただし、選択するタイヤによっては、商用車用のLT(ライトトラック)規格であることが求められる場合があります。車の指定と異なる規格のタイヤを装着すると、耐荷重性能が不足し危険なだけでなく、車検にも通りませんので注意が必要です。
一昔前まで、12インチのオフロードタイヤは選択肢が非常に限られていました。しかし、近年では軽バンや軽トラックのカスタム(アゲバン・アゲトラ)需要の高まりを受け、NANKANGの「FT-9」をはじめ、各タイヤメーカーから魅力的な12インチのオフロードタイヤが登場しています。予算を抑えつつ、確実なイメージチェンジを図りたい方にとって、12インチのマッドタイヤは非常に賢い選択と言えるでしょう。
選択肢が広がるマッドタイヤ 13インチ

純正の12インチから一歩踏み出し、よりカスタムの自由度を高めたい場合に、13インチへのインチアップは非常にバランスの取れた選択肢です。12インチに比べてホイールのデザインやカラーの選択肢が格段に広がり、よりオーナーの個性を反映した足元を演出しやすくなります。
13インチのマッドタイヤを選ぶ最大の動機は、やはりデザイン性の向上にあるでしょう。12インチでは実用性を重視したスチールホイール(鉄チン)が中心ですが、13インチになると、軽量でデザイン性の高い多種多様なアルミホイールが数多くラインナップされるようになります。これにより、タイヤの持つ武骨なイメージと、スタイリッシュなホイールを組み合わせた、ワンランク上のこだわりのカスタムが可能になるのです。
例えば、スタッドレスタイヤを装着する際に13インチ(例:155/70R13)を選ぶケースがあるように、エブリイワゴンにとって13インチは決して特殊なサイズではありません。純正の12インチタイヤ(145/80R12)と一般的な13インチタイヤ(例: 155/70R13)では、タイヤの総外径に大きな差が生じないため、スピードメーターの誤差や車体への干渉といったインチアップに伴うリスクを比較的抑えながらカスタムを楽しめます。
14インチへのインチアップは、干渉リスクやタイヤ選びの難しさから少しハードルが高いと感じる方も多いかもしれません。その点、13インチであれば、そうした懸念を最小限に留めつつ、見た目の変化をしっかりと体感できます。実用性とデザイン性のベストバランスを狙うなら、ぜひ検討していただきたいサイズです。
マッドタイヤ 14インチの干渉リスク

エブリイワゴン(DA17W)のPZターボスペシャルなどのグレードでは、標準で「165/60R14」サイズのタイヤが装着されています。この14インチをベースにカスタムを進める場合、大きな壁となるのが「適合するオフロードタイヤ、特に人気のオープンカントリーR/Tなどが見つからない」という問題です。これが、14インチカスタムの最大の難関であり、知識が試されるポイントでもあります。
この問題を解決するため、多くのカスタムショップや熟練オーナーが実践しているのが、タイヤサイズを戦略的に変更するという高度なテクニックです。具体的には、純正のタイヤ総外径(約579mm)を基準とし、それに近い外径を持つ別のサイズのタイヤを探し出して組み合わせるのです。その代表例が「155/65R14」というサイズです。このサイズの総外径は約583mmと純正に非常に近く、スズキのスペーシアギアなどでも標準装着されているため、オフロード向けのタイヤ銘柄も豊富に存在します。
14インチカスタムにおける干渉リスクへの最大限の注意
タイヤサイズを変更する場合、最も注意すべきはフェンダーやサスペンションへの物理的な干渉です。特に、タイヤの幅や扁平率、そしてホイールのインセット(オフセット)値の組み合わせによっては、ハンドルをいっぱいに切った際にタイヤハウスの内側にタイヤが接触する「インナー干渉」や、サスペンションが縮んだ際にフェンダーに接触する「フェンダー干渉」が発生する可能性があります。これらのトラブルを避けるためには、綿密な情報収集や、豊富な知識と経験を持つプロショップでの相談が不可欠です。
このように、14インチで理想のマッドタイヤを履かせるには、単にホイールを交換するだけでなく、タイヤサイズに関する深い知識と適切な選択が求められます。しかし、このハードルを乗り越えることで、軽自動車の枠を超えた迫力と、絶妙な車高バランスを両立した、唯一無二のオフロードスタイルを実現することができるでしょう。
エブリイワゴン・オフロードタイヤ装着時の注意点

- マッドタイヤをノーマル車高で履くポイント
- オフロードに似合うホイールセットの選び方
- 乗り心地や燃費はどう変わるのか
- タイヤ外径の変更と車検のポイント
マッドタイヤをノーマル車高で履くポイント

前述の通り、マッドタイヤはノーマル車高でも装着可能ですが、その実現にはいくつかの重要な技術的ポイントを押さえておく必要があります。見た目のカッコよさだけを優先して安易にタイヤを選ぶと、走行性能の低下や思わぬトラブルにつながる可能性があるため、以下の注意点をしっかり理解しておきましょう。
最も重要なチェックポイントは、タイヤハウス内の上下左右のクリアランス(隙間)を正確に把握することです。ノーマル車高の場合、リフトアップ車に比べてサスペンションが沈み込む(ストロークする)量が大きいため、段差を乗り越えた際などにタイヤがボディに接触しやすくなります。特に、ショルダー部分のブロックが角張って張り出しているデザインのタイヤは、見た目以上にスペースを必要とするため注意が必要です。
安全な装着のために確認すべき3つの技術的ポイント
- タイヤの総外径:純正サイズから大きく逸脱していないか、計算上で確認します。タイヤメーカーの公式サイトなどで諸元データを確認するのが最も確実です。
- タイヤの幅とホイールのインセット:タイヤ幅が広くなる場合、ホイールのインセット(オフセット)値で内外の出面を調整します。インセット値が小さすぎるとフェンダーからはみ出し、大きすぎると内側のサスペンションアームなどに干渉するリスクがあります。
- ロードインデックス(LI):これはタイヤが支えられる最大荷重を示す指数で、安全上非常に重要です。車両指定のLI値を下回るタイヤを装着すると、荷重オーバーでタイヤが損傷(バースト)する危険性があります。必ず純正タイヤと同等以上のLI値を持つタイヤを選んでください。
これらのポイントを踏まえずにタイヤを選ぶと、走行中に「ゴリゴリ」「ガサガサ」といった異音が発生したり、最悪の場合はタイヤやボディ、サスペンションを損傷させたりする恐れがあります。また、車検に通らない直接的な原因にもなりかねません。マッドタイヤをノーマル車高で安全かつ快適に楽しむためには、これらの技術的な側面を十分に考慮した、慎重なパーツ選びが何よりも求められます。
オフロードに似合うホイールセットの選び方

オフロードタイヤの持つ武骨でタフな魅力を最大限に引き出すためには、パートナーとなるホイール選びが極めて重要です。タイヤとホイールを別々に選ぶことも可能ですが、デザインやサイズの相性を考慮してセットで交換することで、車の印象は劇的に変わり、完成度の高い統一感のあるカスタムが実現します。
オフロードスタイルにマッチするホイールには、いくつかの共通したデザイン的特徴があります。例えば、リムの外周部分に多数のピアスボルトが打ち込まれた「ビードロック風デザイン」は、本格的なクロカン車両の機能美を彷彿とさせ、タフな印象を強調する定番のスタイルです。また、スポークがホイール中心に向かって立体的に落ち込む「コンケイブデザイン」は、静止状態でも躍動感が感じられ、足元に力強い迫力を与えてくれます。
ホイール選びの具体例と基本知識
多くのカスタム事例で採用され、人気を博しているホイールブランドには、以下のようなものがあります。
- MLJ XTREME-J(エクストリームジェイ):骨太な8本スポークとビードロック風デザインが特徴で、オフロードカスタムの王道とも言えるブランドです。
- DELTA FORCE OVAL(デルタフォース オーバル):クラシカルなレンコン形状(円形の穴が並んだデザイン)と力強いコンケイブを融合させ、多くの車種で人気を誇ります。
- DEAN CALIFORNIA(ディーン カリフォルニア):古き良きアメリカのバンライフを彷彿とさせる、レトロでクラシカルなデザインが特徴です。
カラーリングは、マットブラックやフラットブラック、あるいはミリタリー感を演出するマットブロンズ系などが特に人気で、どんなボディカラーにも合わせやすく、足元をグッと引き締める効果があります。このように、ホイールセットで交換することは、単なるタイヤ交換という作業に留まらず、エブリイワゴンにオーナーの個性を吹き込むための重要な表現手段と言えるでしょう。
乗り心地や燃費はどう変わるのか

オフロードタイヤへの交換を検討する際、誰もが期待するデザイン性の向上という大きなメリットの裏で、乗り心地や燃費、静粛性といった実用面での変化について、事前に正しく理解しておくことが非常に重要です。一般的に、オフロードタイヤは快適性を重視したオンロード向けのノーマルタイヤと比較して、いくつかのデメリットが存在することを覚悟しておく必要があります。
最も体感しやすい変化として挙げられるのが、ロードノイズの増加と燃費の悪化です。ゴツゴツとした大きなブロックで構成されたトレッドパターンは、舗装路面との摩擦抵抗がノーマルタイヤより大きくなるため、「ゴーッ」「ガーッ」といった特有の走行音(パターンノイズ)が発生しやすくなります。また、タイヤの転がり抵抗が増えることや、タイヤ自体の重量が重くなることから、燃費はノーマルタイヤ比で数パーセントから、タイヤによっては10%以上悪化する傾向にあります。
乗り心地の変化について
オフロードタイヤは、悪路での耐久性を高めるためにサイドウォール(タイヤの側面)が硬く、頑丈に設計されています。その結果、路面からの細かな凹凸や振動を吸収しきれず、ゴツゴツとした硬い乗り心地になったり、細かな突き上げ感が増したりすることがあります。特に、扁平率が低い(タイヤが薄い)タイヤにインチアップした場合は、この傾向がより顕著になります。
ただし、近年ではタイヤ技術も大きく進化しており、特にA/TタイヤやR/Tタイヤ(例えば、前述のオープンカントリーR/TやYOKOHAMAのジオランダーX-ATなど)は、特殊なコンパウンド(ゴムの配合)やトレッドパターンの最適化により、オンロードでの快適性にも配慮して設計されているモデルが多く登場しています。これらのモデルを選べば、デメリットを最小限に抑えることも可能です。メリットとデメリットを天秤にかけ、ご自身のライフスタイルの中でどこまでを許容範囲とするかを考えながら、最適なタイヤを選ぶことが後悔しないための鍵となります。
タイヤ外径の変更と車検のポイント

オフロードカスタムでタイヤやホイールのサイズを変更した場合、保安基準への適合性、すなわち「車検に通るかどうか」は避けて通れない最重要課題です。特に「タイヤの外径変更」と「フェンダーからのはみ出し」は、運輸支局(陸運局)の検査で厳しくチェックされるポイントとなります。
まず、タイヤの外径を純正から大きく変更すると、スピードメーターの表示に誤差が生じます。実際の速度とメーターの表示速度が大きく異なると安全運転に支障をきたすため、法律でその許容範囲が厳密に定められています。道路運送車両の保安基準の細目を定める告示によると、平成19年1月1日以降に製造された自動車では、実際の速度が40km/hの時に、メーターが31.0km/h~42.55km/hの範囲内を示す必要があるとされています。この基準を超えるような大幅な外径変更は、車検不適合となります。
【重要】タイヤのはみ出しに関するナンバーによる規定の違い
タイヤが車体(フェンダー)からはみ出す、いわゆる「ハミタイ」に関する規定は、車のナンバー(用途)によって異なります。これはカスタムの可否を左右する非常に重要なポイントです。
- 5ナンバー(小型乗用車)のエブリイワゴン:タイヤ本体のはみ出しは認められませんが、タイヤのラベルやホイールのキャップなど、最外側がタイヤとなる部分から10mm未満のはみ出しは許容されています。(平成29年6月22日改正)
- 4ナンバー(小型貨物車)のエブリイバン:商用車であるため、より厳しい安全基準が適用され、タイヤやホイールがフェンダーから少しでもはみ出すことは一切認められていません。
この規定の違いは、装着できるホイールのインセット(オフセット)値の選択肢に大きく影響するため、ご自身の車のナンバーを必ず確認してください。
現実問題として、車検の際の基準の解釈は、検査員や検査場によって若干の差異が生じる場合があるのも事実です。しかし、基本的には法律で定められた保安基準を遵守することが大前提。カスタムプランを立てる段階で、信頼できるディーラーや専門ショップに相談し、保安基準に適合する範囲で安全に楽しむようにしましょう。
ルールを守った合法的なカスタムこそが、長く安心してカーライフを楽しむための絶対条件です。
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- エブリイワゴンはオフロードタイヤの装着で個性が際立ち魅力が大きく向上する
- 大掛かりなリフトアップなしでもカスタムの第一歩としてタイヤ交換は非常に効果的
- ノーマル車高のままでもブロックタイヤの装着は十分に可能である
- サイズ選びでは純正タイヤの総外径を基準に考えることが重要
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- 13インチへのインチアップはホイールデザインの選択肢が格段に広がる
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