新型アトレーのオフロードカスタムに関心をお持ちですね。アトレーをよりワイルドに、自分らしく見せるためには、タイヤ交換が最も効果的なカスタムの一つです。多くの方が純正の12インチから14インチへのインチアップを検討されますが、どのマッドタイヤを選べばよいか、また、14インチでの車検対応はどうなるのか、疑問も多いでしょう。
さらに、スタイルを完成させるためのリフトアップにかかる費用や車検対応の可否についても気になるところです。この記事では、アトレーのオフロードタイヤ選びの基本から、専門ショップが手掛けるカスタムコンプリートカーの情報まで、アトレーのカスタムに関するあらゆる情報を網羅的に解説します。
- アトレーカスタムの基本となるタイヤサイズとホイールインチ
- オフロードタイヤの種類(M/T・A/T・R/T)とその特徴
- 14インチ化やリフトアップを行った際の車検に関する重要な注意点
- 人気のタイヤブランド(ジオランダー・オープンカントリー)の比較
アトレーオフロードタイヤカスタムの基本

- 人気のオフロードカスタムとは
- 純正12インチと14インチの比較
- タイヤサイズと干渉の注意点
- マッドタイヤ(M/T)とA/Tの違い
- 14インチの車検対応とロードインデックス
人気のオフロードカスタムとは

現行のアトレー(S700V系)は、そのスクエアで道具感あふれるタフなデザインから、カスタムベースとして絶大な人気を誇っています。特に、そのスタイリングを最大限に活かす「オフロードスタイル」が圧倒的な主流となっています。
この背景には、近年のアウトドアブームや車中泊人気の高まりがあります。アトレーは広い荷室空間と使い勝手の良さから、趣味の「基地」として最適な軽バンです。そのため、見た目も遊び心あふれるワイルドな仕様に仕上げたいというユーザーが急増しています。
具体的なカスタムメニュー例
- タイヤ交換: 最も印象が変わる部分です。ゴツゴツしたトレッドパターンのタイヤ(M/TやA/T)を装着します。
- ホイール交換: タイヤの迫力に負けない、ブラックやマット系カラーのオフロードデザインホイールに交換します。
- リフトアップ: 純正よりも車高を上げることで、悪路走破性を高めるとともに、より大きなタイヤを装着可能にします。
- エクステリアパーツ: ルーフキャリアを載せて積載性を高めたり、マッドガード(泥除け)でオフロード感を強調したりします。
アトレーは軽バンでありながら、日常の使い勝手と趣味の実用性を高いレベルで両立できる稀有な存在です。だからこそ、見た目の格好良さと実用性をどちらも妥協しないカスタムが特に好まれています。
カスタムの第一歩として、タイヤとホイールを変更するだけでも、アトレーの印象は劇的に変わります。純正の商用車然とした雰囲気から一転し、一気にアクティブな「遊びのクルマ」へと変貌させることが可能です。まずは足元からオフロード感を演出するのが、最も人気のあるカスタムアプローチです。
純正12インチと14インチの比較

タイヤホイールの交換を検討する際、最初に悩むのがインチサイズです。結論から言うと、見た目の劇的な変化を最優先するなら14インチ、そして車検の確実性や経済性を重視するなら12インチが推奨されます。
それぞれに明確なメリットとデメリットが存在するため、ご自身のカーライフやカスタムの優先順位に(何を一番大切にするか)合わせて選ぶ必要があります。
| 項目 | 純正12インチ | 14インチ(インチアップ) |
|---|---|---|
| メリット | ・車検に確実に通る(LT規格のタイヤが豊富) ・タイヤ自体の価格が比較的安い ・タイヤの厚み(扁平率)があるため乗り心地がマイルド ・悪路でのエアボリュームを確保しやすい | ・見た目が非常にスタイリッシュになる ・オフロードカスタム感が格段に向上する ・選べるタイヤとホイールのデザインが豊富 ・タイヤの剛性が上がりコーナリング性能が向上しやすい |
| デメリット | ・どうしても商用車感が残りやすい ・ホイールデザインの選択肢が14インチに比べ少ない | ・タイヤ選びを誤ると車検に絶対に通らない ・タイヤとホイールのセット価格が高くなる傾向がある ・燃費が悪化する可能性が高い ・乗り心地が硬化する(路面の凹凸を拾いやすく)なる傾向がある |
12インチのままでも、トーヨータイヤの「オープンカントリーR/T」のようなゴツゴツしたLT規格タイヤを選べば、車検対応とオフロード感を両立できます。これは非常に賢い選択肢です。
一方、14インチ化はアトレーの雰囲気を一変させる魅力があります。ただし、後述する「ロードインデックス」という貨物車特有のルールを理解することが必須条件となります。
14インチ化する場合、後述するロードインデックス(耐荷重性能)やタイヤ外径の確認が必須です。この確認を怠ると、車検に通らないだけでなく、最悪の場合、荷重に耐えきれずタイヤが破損するなど、安全な走行に重大な支障をきたす恐れもあります。
タイヤサイズと干渉の注意点

インチアップ(12インチから14インチなど)やタイヤ交換を行う際、デザインの次に重要なのがタイヤの「外径」です。そして、それに伴うフェンダー内部への「干渉」リスクに細心の注意が必要です。
アトレーの純正タイヤサイズは「145/80R12」で、その外径(タイヤの直径)は約536mmです。交換するタイヤの外径がこのサイズから大きく逸脱すると、以下のような様々な不具合やリスクが発生する可能性があります。
- ハンドルを大きく切った際(据え切り時や駐車場での転回時)に、タイヤがフェンダー内部の樹脂カバー(インナーフェンダー)やバンパーの端に「ガリガリ」と接触する。
- 走行中の段差でサスペンションが沈み込んだ際に、タイヤが接触する。
- スピードメーターの表示に実速度との誤差が生じる。(例:メーター読み40km/hでも実際は42km/hなど)
- スマートアシストなどの安全運転支援機能(衝突被害軽減ブレーキなど)が、タイヤ外径の変化を異常とみなし、正常に作動しない恐れがある。
このうち、スピードメーターの誤差については、自動車検査独立行政法人の保安基準でも厳しく定められており、許容範囲(平成19年1月1日以降製造車の場合、メーターが40km/hの時、実速度が30.9km/h〜42.55km/hの範囲内)を超えると車検に通りません。
アトレーで人気の14インチサイズ
155/65R14(外径 約557mm)
純正比で外径が約21mm大きくなりますが、このサイズアップがアトレーの車高(約10mmアップ)とフェンダーの隙間を埋めるのに絶妙なバランスとなります。干渉の報告もほとんどなく、インチアップの「定番サイズ」として非常に人気です。
165/65R14(外径 約570mm)
一方で、このサイズは注意が必要な「チャレンジサイズ」です。純正比で34mmも大きくなるため、リフトアップなしのノーマル車高では、ハンドル操作時や大きな段差を乗り越えた際に干渉する可能性が非常に高くなります。装着にはリフトアップや専門知識がほぼ必須となります。
「タイヤがフェンダーと面一(ツライチ)くらいが格好良い」と思いがちですが、フェンダーからのはみ出しは車検不適合です。普通車では2017年の保安基準改正で10mm未満の「タイヤ」のはみ出しは許容されましたが、軽自動車のアトレーでは適用がシビアになる可能性もあり、ホイールがはみ出すのは論外です。サイズ選びは安全マージンを見て、無難かつ慎重に行いましょう。
マッドタイヤ(M/T)とA/Tの違い

オフロードタイヤは、見た目の迫力を最優先するならM/T(マッドテレーン)、日常の快適性や燃費も考慮するならA/T(オールテレーン)がおすすめです。オフロードタイヤは、その名前の通り、想定される路面によって特性が大きく異なります。ご自身の使用用途に合わないものを選ぶと、後で後悔する可能性もあります。
| 種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| M/T (マッドテレーン) | Mud(泥濘地)向け。岩場やぬかるんだ悪路を走行するためのタイヤ。ブロックが非常に大きく、溝も深い。 | ・圧倒的なオフロード感とワイルドな見た目 ・本格的な悪路での高い走破性、グリップ力 | ・ロードノイズ(走行音)が非常に大きい(「ゴーッ」という音が目立つ) ・舗装路での燃費が悪化しやすい ・タイヤのゴムが硬めで、雨の日の舗装路では滑りやすい傾向も |
| A/T (オールテレーン) | All(全地形)対応。舗装路から砂利道、キャンプ場などの軽い悪路まで、幅広く対応する万能型。 | ・オフロード感を演出しつつ、日常の快適性も確保 ・舗装路での走行性能や静粛性も高いレベルにある ・M+S(マッド&スノー)規格のものが多い | ・M/Tほどの「ゴツゴツ感」や迫力は出にくい ・純正タイヤに比べればロードノイズは増加する |
| R/T (ラギッドテレーン) | M/TとA/Tの中間。両方の長所を持つ(Rugged=頑丈な、ゴツゴツした)。 | ・M/Tのような攻撃的なサイドデザインとショルダー形状 ・A/Tに近い舗装路での快適性・静粛性 | ・比較的新しいジャンルのため、M/TやA/Tに比べて製品の選択肢が少ない場合がある |
最近のアトレーカスタムでは、トーヨータイヤの「オープンカントリーR/T」に代表されるR/T(ラギッドテレーン)が非常に人気です。これは「見た目のゴツさはM/Tのように欲しい、でも普段使いの快適性はA/Tのように失いたくない」という、カスタムユーザーのニーズに完璧に応えたタイヤと言えます。アトレーカスタムの定番として、まず候補に入れるべきジャンルです。
14インチの車検対応とロードインデックス

14インチにインチアップしても、①LT規格のタイヤを選ぶか、②規定のロードインデックス(LI)を満たす乗用車用タイヤを選ぶか、このどちらかの条件を満たせば車検対応は可能です。
ここで、アトレーのカスタムにおいて最も重要なルールが登場します。アトレーはダイハツ公式サイトの諸元表にもある通り、「貨物車」(4ナンバー)に分類されます。そのため、乗用車(5ナンバー)用タイヤとは異なる「耐荷重性能」が法律で厳格に求められるのが最大のポイントです。
純正タイヤ(145/80R12 80/78N LT)の表記にある「80」がロードインデックス(LI=荷重指数)です(80/78の左側が単輪での指数)。この「80」は、タイヤ1本あたり450kgまでの負荷に耐えられることを示しています。
したがって、交換するタイヤも、この「LI 80(450kg)」と同等以上の負荷能力を持つタイヤでなければ、車検に合格することはできません。
14インチで車検対応させる選択肢
1. LT規格(ライトトラック用)の14インチタイヤを選ぶ
サイズ表記の末尾に「LT」と記載されている貨物車用タイヤです。これを選べば、荷重性能は間違いなくクリアしているため、車検にも安心して通すことができます。(例:ヨコハマ ジオランダーX-AT LT165/65R14 81/78Q)
2. 乗用車用タイヤで「LI 80」以上を満たすタイヤを選ぶ
LT規格でなくても、ロードインデックス指数が純正値以上(80以上)であれば、基本的には車検に通ります。ただし、検査官の判断や地域によっては「貨物車にはLT規格タイヤそのもの」を求められるケースもゼロではありません。より確実なのは、やはりLT規格タイヤです。
【警告】車検非対応タイヤの危険性
アトレーカスタムで人気のあるタイヤの中には、例えばヨコハマの「パラダ 165/55R14(LI 75V)」や、トーヨーの「オープンカントリーR/T 155/65R14(LI 75Q)」など、ロードインデックスが「75」(負荷能力 387kg)のものが多く存在します。
これらは純正の「LI 80」(450kg)に満たないため、明確に車検非対応となります。装着はすべて自己責任となり、車検時には純正タイヤに戻す必要があります。荷重不足のタイヤで走行を続けると、タイヤの早期摩耗や損傷、バースト(破裂)につながる危険性があり、万が一の事故の際に保険適用で不利になる可能性も否定できません。
上級者向けアトレー オフロードタイヤ情報

- 165/65R14サイズは装着可能か
- ジオランダーとオープンカントリー
- ホワイトレタータイヤの魅力
- リフトアップの費用と車検対応
- カスタムコンプリートカーという選択肢
- まとめ:アトレー オフ ロード タイヤ選び
165/65R14サイズは装着可能か

結論から言うと、リフトアップなしのノーマル車高での装着は非常にリスクが高く、非推奨です。しかし、リフトアップ(車高上げ)をカスタムプランに組み込んでいるならば、アトレーの車体を最も迫力あるスタイルに見せるための「最終サイズ」として装着は可能です。
前述の通り、165/65R14は純正外径(約536mm)に対し、外径が約570mmと34mmも大きくなります。これは車高が約17mm上がる計算になり、タイヤハウス内の隙間は純正状態とは比べ物にならないほど狭くなります。
YouTubeやSNSのオーナー情報で「干渉する」「干渉しない」と意見が真っ二つに分かれることがありますが、これには明確な理由があります。
- タイヤ銘柄による差: 同じ165/65R14という表記でも、M/Tタイヤのようにショルダー(肩)部分が角張っているデザインか、A/Tタイヤのように丸みを帯びているかで、実際の車体への接触リスクは変わります。
- ホイールのインセット: ホイールが車体の外側に出るか(インセットが小さい)、内側に入るか(インセットが大きい)によって、ハンドルを切った際の干渉ポイントが全く異なります。
- 車両の個体差: 組み立て精度による数ミリの誤差が、干渉の有無を分けることがあります。
「普段の直進走行では当たらないが、ハンドルを全開に切ってバックした時だけ当たる」「家族4人乗車で大きな段差を乗り越えた際に、一瞬だけフェンダー内部から異音がする」というケースが多く、安全マージンを考えるとノーマル車高での運用はリスクが高い選択と言えます。
(データベース情報活用)この「チャレンジサイズ」を検討する上で注目すべきは、ヨコハマのジオランダーX-ATです。この銘柄には「LT165/65R14 81/78Q」という、アトレーの車検に対応するLT規格のサイズがラインナップされています。
リフトアップを施し、専門ショップでインナーフェンダーの加工などの干渉対策をしっかり行った上で、「迫力」と「車検対応」を両立させたいというハードなカスタムユーザーには、非常に魅力的な選択肢です。
ジオランダーとオープンカントリー

現在のアトレーオフロードカスタムにおいて、人気・実力ともにトップを争っているのが、ヨコハマ「ジオランダー」とトーヨー「オープンカントリー」の2大ブランドです。どちらも日本の誇る大手タイヤメーカーであり、信頼性は抜群です。
ヨコハマタイヤ「GEOLANDAR(ジオランダー)」
ブランドイメージ: 「X-AT」や「M/T」に代表される、アグレッシブで攻撃的なデザインと、レースなどで培われた本格的な悪路走破性の高さで人気を集めています。見た目のゴツさを追求するユーザーに強く支持されています。
- X-AT (G016): A/TとM/Tの中間。ゴツゴツしたサイドブロックが特徴。アトレー向けには、前述の「LT165/65R14」(車検対応/リフトアップ推奨)という唯一無二のサイズがあるのが最大の強みです。
- M/T (G003): 本格的なマッドタイヤ。見た目のゴツさは最強クラスで、「145/80R12 80/78N LT」(車検対応/12インチ)のサイズもあります。純正ホイールのままワイルドにしたい場合に最適です。
- A/T G015: 快適性も重視したオールテレーンタイヤ。M+S規格にも対応しており、舗装路メインの方に適しています。(※155/65R14はLI 75Hで車検非対応のため注意が必要です)
トーヨータイヤ「OPEN COUNTRY(オープンカントリー)」
ブランドイメージ: R/T(ラギッドテレーン)をいち早く市場に投入し、軽自動車のオフロードカスタム界の定番ブランドとしての地位を確立しました。デザインと快適性のバランスの良さが魅力です。(トーヨータイヤ公式サイト)
- R/T: アトレーカスタムの火付け役とも言えるタイヤです。M/TのようなショルダーデザインとA/Tの快適性を両立した「ハイブリッドデザイン」が特徴。最大の強みは「145/80R12 80/78N」(LT規格)で、純正ホイールにそのまま装着できる手軽さと車検対応力で絶大な人気を誇ります。(※155/65R14はLI 75Qで車検非対応)
- A/T III (スリー): スノーフレークマーク(冬用タイヤ規制対応)も取得した新世代のオールテレーンタイヤ。A/Tでありながらアグレッシブなパターンが特徴で、A/T G015と同様に快適性も重視するユーザーに向いています。
ホワイトレタータイヤの魅力

ホワイトレターは、足元のオフロード感を一気に高めるドレスアップの定番手法です。タイヤ側面のブランド名や製品名が白く立体的に塗装(またはゴムが盛り付けられて)おり、黒いタイヤとホイールの中で際立ったアクセントになります。まるでレーシングカーのような雰囲気を演出し、カスタム満足度を飛躍的に高めてくれます。
トーヨー オープンカントリーA/Tや、ナンカン FT-9、グリップマックス マッドレイジR/T MAXなど、アトレー向けオフロードタイヤの多くでこの仕様が採用されています。また、BFグッドリッチのオールテレーンタイヤもホワイトレターの代表格として世界的に有名です。
ホワイトレターの維持に関する注意
ホワイトレターは純白であるため、泥汚れはもちろん、アスファルトの油分やブレーキダストなどで非常に汚れが目立ちやすいという宿命があります。せっかくのアクセントも、茶色くくすんでしまっては台無しです。
黄ばみ・変色の原因:
タイヤのゴムに含まれる劣化防止剤が浮き出てきたり、特に注意したいのがタイヤワックスの種類です。油性のタイヤワックスを使用すると、その油分がホワイトレター部分ににじみ、黄ばみや変色の原因になることがあります。ホワイトレター対応の水性ワックスを選ぶか、ワックス塗布時はレター部分を避ける工夫が必要です。
新品時の「青い保護剤」:
新品のホワイトレタータイヤは、輸送中や保管中の汚れを防ぐために青色の保護剤が塗布されていることが一般的です。これは不良品ではなく、装着後、中性洗剤(食器用洗剤など)と柔らかいブラシ(タワシは傷の原因になることも)で丁寧にこの保護剤を洗い流す必要があります。ゴシゴシ擦ると白い文字まで痛めてしまうため、優しく洗うのがコツです。
リフトアップの費用と車検対応

リフトアップ(車高上げ)は、アトレーのオフロードスタイルを完成させる上で非常に効果的なカスタムです。タイヤとフェンダーの隙間が広がることで、より大きなタイヤを履きこなせるようになり、見た目の迫力が格段に増します。しかし、費用と車検に関する正しい知識が必要になります。
リフトアップの方法と費用目安
1. リフトアップスプリング(通称:上げサス) 最も手軽でポピュラーな方法です。純正のショックアブソーバーはそのまま活用し、スプリング(バネ)のみを車高が上がる専用品に交換します。比較的安価(部品代とアライメント調整を含む工賃込みで数万円〜10万円程度)に車高を上げることができ、1インチ(約2.5cm)程度の「ちょいアゲ」が人気です。
2. サスペンションキット(車高調など) ショックアブソーバーとスプリングを丸ごと高性能な社外品に交換するキットです。費用は高くなりますが(10万円〜20万円以上)、走行性能や乗り心地のバランスも考慮した本格的なセッティングが可能です。減衰力調整機能付きのものもあります。
【重要】車検と「4cmの壁」(構造変更)について
リフトアップで最も注意すべきが車検です。道路運送車両法の保安基準では、サスペンションスプリングは「指定部品」とされており、交換自体は合法です。
ただし、車高の変化が4cm(40mm)以内であれば、基本的には「軽微な変更」の範囲内とみなされ、構造変更申請なしでそのまま車検に通ることが多いです。
しかし、4cmを超えるリフトアップを行った場合は、運輸支局(車検場)で「構造変更検査」を受ける必要があります。これは「車の寸法や重量が大きく変わった」とみなされるためです。この申請と検査を怠ると不正改造となり、車検に合格できません。
そのため、市場で販売されている多くのアトレー用リフトアップスプリングは、この手間を考慮し、上昇幅をあえて4cm以内に抑えて「車検対応」を謳っている製品が主流となっています。
カスタムコンプリートカーという選択肢

「タイヤやホイールの知識も複雑だし、リフトアップの車検も不安。パーツ選びや取り付けの手間をかけずに、最初から理想のカスタムアトレーに乗りたい」——。そのように考える場合、カスタムコンプリートカーの購入が最も合理的で確実な選択肢かもしれません。
これは、アトレーやエブリイなどの軽バンカスタムを得意とする専門ショップが、新車または良質な中古車をベースに、リフトアップ、タイヤ・ホイール交換、エアロパーツ装着などを全て施した「完成車(コンプリートカー)」として販売するものです。
コンプリートカーの主な利点
- 手間の削減: 納車された時点ですでに理想のカスタムが完成しています。パーツ選びやショップ探しの手間が一切かかりません。
- コストパフォーマンス: パーツを個別に購入してその都度工賃を支払うよりも、車両代金とカスタム費用をパッケージ化することで、総額が安くなる場合が多くあります。
- 合法性と安心感: プロの目でトータルバランスが取れたカスタムが施されています。リフトアップに伴う構造変更検査なども含め、車検に完全対応した状態(合法)で納車されるため、非常に安心感が高いです。
- 独自性: ショップオリジナルのエアロパーツやベッドキットなどが組み込まれていることも多く、他にはない一台を手に入れられる可能性もあります。
もちろん、「自分でコツコツとパーツを選び、少しずつ育てていくのがカスタムの醍醐味だ」という楽しみ方もあります。一方で、「カスタムの知識はないが、最初から格好良い状態で乗りたい」「時間や手間を節約したい」という方にとって、コンプリートカーは非常に賢明な選択と言えるでしょう。ご自身のスタイルや予算に合わせて検討してみるのが良いでしょう。
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まとめ:アトレー オフ ロード タイヤ選び
- アトレーのカスタムはアウトドアや車中泊人気を背景にオフロードスタイルが主流
- 純正は12インチのLT規格(貨物用)タイヤが装着されている
- 14インチへのインチアップは見た目が劇的に向上するが車検対応に注意が必要
- アトレーは貨物車(4ナンバー)のためロードインデックス(LI)80(450kg)以上が基準
- LIが基準値未満(LI 75など)の乗用車用タイヤは車検非対応となる
- 14インチでもLT規格のタイヤ(例:ジオランダーX-AT)が存在する
- タイヤサイズは純正外径(約536mm)との差を意識することが重要
- 155/65R14(外径約557mm)は干渉しにくい定番のインチアップサイズ
- 165/65R14(外径約570mm)はリフトアップ推奨のチャレンジサイズ
- M/Tタイヤは迫力と悪路走破性重視、A/Tタイヤは快適性と万能性重視
- R/Tタイヤは見た目の迫力と快適性を両立したバランス型で人気が高い
- ヨコハマ「ジオランダー」とトーヨー「オープンカントリー」が2大人気ブランド
- ホワイトレターはオフロード感を高める定番ドレスアップだが維持に注意が必要
- リフトアップは車高変化4cm(40mm)以内なら構造変更が不要な場合が多い
- カスタムの手間や合法性の不安を解消するならコンプリートカーも有効な選択肢






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