国産の半額で買える!アジアンブランド4種のオールシーズンタイヤ性能比較検証

タイヤ選びで悩むのは「性能」と「価格」のバランス。特にミニバンユーザーにとって、静粛性や乗り心地、安全性は妥協できないポイントです。

そこで今回は、埼玉県の都市部(比較的温暖だが冬に軽い積雪の可能性あり)でのミニバン使用を想定し、国産の約半額で買えるアジアンブランド製オールシーズンタイヤ4モデル

  1. 静粛性
  2. ウェット&ドライグリップ性能
  3. 乗り心地(快適性)
  4. 耐久性(摩耗)
  5. 雪道性能
  6. コストパフォーマンス

を徹底比較しました。

調査項目は、

  1. 静粛性
  2. ウェット&ドライグリップ性能
  3. 乗り心地(快適性)
  4. 耐久性(摩耗)
  5. 雪道性能
  6. コストパフォーマンス

の6つ。国内外のユーザーレビューや専門家インプレッションをもとに、各タイヤの特徴や実力を詳しく検証しています。年間通して使えるタイヤを探している方、特に温暖地域でのミニバン使用を考えている方にとって必見の内容です。

すべてのタイヤを取り扱っている店舗は国内でオートウェイだけです。

目次

アジアンタイヤ4製品の性能比較サマリー

以下の表に、各タイヤの6項目に関する評価の概要をまとめます。(◎=非常に良い、◯=良い、△=許容範囲、×=劣る ※相対評価)

評価項目MOMO 4RUN M4MINERVA AS MasterDAVANTI AlltouraRADAR Dimax AS
静粛性: 非常に静かで車内会話やオーディオも聴きやすい。後部座席の同乗者からも「静か」と評価。水はけ音が若干高音だが総じて静かな部類。: ロードノイズが少なく「パターンノイズがほとんど聞こえない」との声も。スポーツタイヤから履き替えて「ノイズが静かになった」報告。: 多少オールシーズン特有の「シャー」という音はあるが音量自体低く、オーディオを付ければ気にならないレベル。高速走行時も静粛性は十分確保。: 激安輸入タイヤの中でも騒音レベルは低いと評判。ユーザーから「以前履いていた国産タイヤと変わらない静かさ」との口コミ。走行ノイズが小さく運転ストレス減との声。
ウェット・ドライ性能: ドライ・ウェットとも安定しており、高速道路で120km/h巡航でも不安感なし。雨天時も排水性が良くブレーキングも安定し「制動も良い」との評価。: 「ドライ・ウェット性能は前に履いていたサマータイヤと変わらない」とのレビューあり。ワインディングでもきっちりグリップし素直に曲がるとの専門家インプレ。急ハンドル時も違和感少なく安定。: 高い直進安定性。高速でステアリングの落ち着きが良く、大雨の高速走行ではドライ時より強いグリップ感を感じた。方向性パターンと特殊コンパウンド効果で、ウェット性能は想像以上。ドライでも通常走行で不満なく、コーナーでもヨレの連続性があり不安感なし。: ウェット性能重視のコンパウンドを採用し、雨天時の発進・停止も安定とのユーザーレビュー。ドライグリップも日常使用では十分との評価が多い。国産高級オールシーズンほどではないが、大雨のハイドロプレーニングには注意との指摘もあり。
乗り心地・快適性: 乗り心地良好。同乗者から「乗り心地も良い」と好評。装着直後はやや柔らかいフワつき感じたが、100kmほどの慣らし後に印象改善。空気圧高め(XL規格)で腰砕け感解消し、ハンドルも軽快。総じて快適性に不満なし。: 突き上げのいなしが上手く、「入力を優しくいなす感じで気持ち良いドライブができた」との声。高速巡航でも安定感があり、振動も気にならない。静粛性向上もあって快適性高く、「だいぶ静かになった」と評価される。: 「走り出してすぐ分かる乗り心地の良さ」で凹凸のいなし方はプレミアムタイヤ並み。程よくソフトでミニバン特有のフワつきも抑えられる。長距離でも疲れにくく、非常に快適とのインプレ多数。: コンフォート志向の乗り味で「硬すぎず柔らかすぎずちょうどいい。家族から大絶賛」とのレビュー。直進安定性も良好でハンドル操作もスムーズ。総じて普段使いで快適との評価が多い。
耐久性・摩耗: XL規格(耐荷重強化)タイヤであり剛性は十分。5,000km走行時点でも不満報告なし。あるユーザーは「今後の摩耗や耐久性次第」としつつ、現在不満なしと報告。ゴムは柔らかめだが慣らし後は安定し、長持ちへの期待も。: 偏摩耗を抑制する設計でロングライフ性能を謳う。ユーザーからは「2~3年もってくれれば助かる」との声がある一方、具体的摩耗データはまだ少ない。総じて普通~良好との印象。: 耐久性に関する声は分かれる。実際「思ったより長持ちする」という声もあれば「減りが早い」と感じる意見もあり、使用環境による差が大きい模様。高速域では若干エンジンブレーキ時の抵抗感が大きく、燃費がスタッドレス比1割減程度との指摘。とはいえ価格を考えれば許容範囲との評価。: ウェット性能と耐摩耗を重視したコンパウンドで長寿命に配慮。海外では「最大60,000マイル保証」のモデルもある。ただ国内ユーザー評価では「耐久性はこれから検証」「長く使えることを願う」といった様子。摩耗具合次第ではあるが、コスパの良さで早め交換でも納得との声も。
雪道性能: 3PMSF(スノーフレーク)マーク付きで冬用タイヤ規制もOK。まだ雪上評価の情報は少ないが、ユーザーは「この調子なら(雪道も)問題ないでしょう」と期待。凍結路はチェーン携行推奨。年数回の降雪対応用「保険」として十分との意見。: 雪上性能の評価が高い。テスト走行ではウェット路〜シャーベット〜圧雪まで安定走行でき「鼻歌まじりで走れた」と高評価。深雪の登坂発進や急制動もFF車で難なくこなし、氷上は注意が必要だが「凍結路面でも意外とグリップして驚いた」との報告も。※凍結にはスタッドレス推奨。: オールシーズンの中でも冬性能に優れるとの評価。北海道で新雪10cm超の急勾配をテストし「ちょっと凄いかも⁉」と思うほど縦方向グリップ(発進・ブレーキ)が高いと報告。深い新雪や圧雪路も安定走行可能で、「圧雪路は余裕」とのこと。氷結路はさすがに苦手だが、慎重な操作で徐々に減速・発進はできたとのこと。雪の多い地域でも一定の安心感あり。: 3PMSFマーク取得で冬用タイヤ規制に対応。V字トレッドと4本縦グルーブで雪を噛み排雪する設計。ユーザー報告でも「うっすら積もった雪道で滑らず問題なし」「積雪の少ない地域なら価格以上」との声。新雪や圧雪では十分機能するが、氷点下のアイスバーンは不得意と考えたほうが良い。頻繁な雪道走行があるならスタッドレス推奨。
コストパフォーマンス: 国産プレミアムタイヤの約半額程度で購入でき、「半額程度で楽にできたので満足」との声。総合性能が高く「もっと評価されていいのでは?」とのユーザーレビューもあり、価格以上の価値との評価。: 205/60R16サイズで1本約7,930円という破格の安さ。実際に性能も期待以上に高く「性能は及第点を超え、価格を考えると圧倒的コスパ」と専門家も太鼓判。低価格ながら品質も良く、「お値段以上」のタイヤ。: 195/65R15サイズで送料税込み7270円(※2023年時点)という驚きの安さ。性能バランスは非常に整っており「メジャーブランドとほぼ同等」で「値段は半額以下」と評価される。価格性能比は4製品中トップクラス。: 205/60R16で1本約1万円弱と他のアジアン製と同程度。元々Radarタイヤは「国産の半額で性能も変わらず安全に走れる」と評されるブランドで、静粛性や耐久性も含めた品質を考えるとコスパは非常に高い。価格に敏感なユーザーには有力な選択肢。

MOMO 4RUN M4 ALL SEASON

静粛性: ◎ 非常に静かで会話や音楽もクリア。後席からも「静か」と高評価。水はけ音はやや高めだが全体的に静か。
ウェット・ドライ性能: ◯ ドライ・ウェットとも安定。高速120km/hでも不安なし。排水性良好で制動も安定。
乗り心地: ◯ 快適性良好。装着直後は柔らかめだが慣らし後に改善。空気圧を高めにすると腰砕け感も解消。
耐久性: ◯ XL規格で剛性十分。5,000km走行後も不満なし。柔らかめだが長持ち期待。
雪道性能: △ 3PMSFマーク付き。雪上データは少ないが年数回の降雪対応は可能。凍結時はチェーン推奨。
コスパ: ◎ 国産プレミアムの半額程度。総合性能も高く「もっと評価されていい」との声。

MINERVA ALL SEASON MASTER

静粛性: ◎ ロードノイズ少なめ。パターンノイズほぼなし。履き替えで静かになったと好評。
ウェット・ドライ性能: ◯ サマータイヤ並みの性能。ワインディングも安定してグリップ。急ハンドル時も違和感なし。
乗り心地: ◯ 突き上げをうまくいなし、振動少なめ。静粛性向上もあり快適。
耐久性: ◯ 偏摩耗抑制設計。摩耗データは少ないが普通〜良好。
雪道性能: ◯ 圧雪やシャーベットも安定走行。深雪や凍結は注意。
コスパ: ◎ 205/60R16で約7,930円。性能も高く専門家からも「圧倒的コスパ」と太鼓判。

DAVANTI ALLTOURA

静粛性: ◯ 特有の「シャー」音はあるが小音量。高速でも静粛性確保。
ウェット・ドライ性能: ◎ 直進安定性が高く、大雨でも強いグリップ感。コーナーも安心。
乗り心地: ◎ 凹凸のいなしはプレミアム並み。ミニバン特有のフワつきも抑制。長距離でも疲れにくい。
耐久性: △ 長持ちするとの声もあれば減りが早いとの声も。燃費はやや悪化傾向。
雪道性能: ◎ 新雪・圧雪に強い。氷結は苦手だが慎重操作で対応可能。
コスパ: ◎ 195/65R15で7,270円(送料込)。性能は主要メーカー並みで半額以下。

RADAR Dimax ALL SEASON

静粛性: ◯ 激安輸入タイヤの中では騒音低め。国産と変わらない静かさとの口コミも。
ウェット・ドライ性能: ◯ ウェット重視設計で雨天も安定。ドライも日常使用で十分。大雨時は注意。
乗り心地: ◯ 硬すぎず柔らかすぎず。家族から高評価。直進性も良好。
耐久性: △ 耐摩耗コンパウンド採用。海外では60,000マイル保証あり。国内では検証中。
雪道性能: ◯ 3PMSFマーク付きで冬規制対応。新雪・圧雪は可、氷結は苦手。
コスパ: ◎ 205/60R16で1万円弱。国産の半額で安全性能も確保

引用注: 上記評価は各種レビューや試験結果に基づく相対的な印象です。実際の性能は車種・使用状況や製造ロットによって変わる可能性があります。

各アジアンタイヤの詳細評価と主なレビュー

1. MOMO 4RUN M-4 ALL SEASON (モモ 4ラン エムフォー オールシーズン)

出典:オートウェイ

静粛性

イタリアの名門ブランドMOMO初のオールシーズンですが、ユーザー評価では「とても静か」との声が多く、車内で同乗者と会話しても邪魔にならないレベルとされています。

実際、重量級ミニバン(日産エルグランド)での装着者は「後部席の同乗者は静かだと評価していた」と述べており、ロードノイズ低減効果が体感されています。雨天時に水を踏んだ際の排水音がやや高めに聞こえるものの、「静かな部類」とのコメントで総合的な静粛性は高い評価です。

別のユーザーも「ロードノイズはあまり気にならない。むしろ以前のタイヤより静かかも」と述べており、静音性は良好と言えます。

ウェット・ドライグリップ性能

ドライ路面でもウェット路面でも安定したグリップ力を発揮します。上述のエルグランドのオーナーは高速道路を120km/hで走行しても不安感がなく、ハンドリングも安定と評価しています。

ブレーキング性能についても「振動やジャダーもなく、制動も良い」と述べられており、2トン級ミニバンでも安心感のある制動力が確認されています。ウェット性能に関して具体的な数値評価は少ないものの、Autoway社内評価ではドライ7点・ウェット8点(10点満点中)とされています。

実際のユーザーも「雨の日も含めグリップに問題なし」と報告しており、日常走行から高速巡航まで安定した性能といえます。

乗り心地・快適性

乗り味は概ね良好で、「乗り心地も良いようです」との同乗者評価が報告されています。ハンドル操作時のフィーリングも軽く、「換装後、静かでハンドルも軽い」と好印象を持ったとの声があります。

ただし装着直後はタイヤ剛性が低く感じられ、「ふにゃっと・ぐにゃっと腰の無さを感じた」というユーザーもいました。これは新品タイヤ表面の離型剤や保護油分の影響とも推測され、100km程度の慣らし走行後には印象が薄れ、信頼できる感触に変化したと述べています。

MOMO 4RUN M4はXL規格(エクストラロード)タイヤのため指定空気圧より高め(260kPa程度)で運用するケースが多く、その場合腰砕け感も改善されるようです。総じて、静粛性の高さと相まって快適性への満足度は高いタイヤです。

耐久性・摩耗性

耐久性については発売から日が浅いため長期使用レビューは多くありませんが、XL規格タイヤゆえ耐荷重に余裕がありヘタリにくい傾向が期待されます。

実際、あるユーザーは5,000km以上走行後も高速・雨天・長距離で不安なく使えていると述べ、特に摩耗やトラブルの言及はありませんでした。

Autowayの製品説明では「転がり抵抗を低減することでロングライフ性能アップ」とされ、可変ピッチデザインにより「ノイズ大幅低減」とともに耐摩耗性も高めているとのこと。初期摩耗以降は安定しており、「今後の摩耗性と耐久性次第」としつつ現状不満なしとの声もあります。

総じて標準的~良好な耐久性能と推測されます。

雪道性能

3PMSF(スリーピークマウンテン・スノーフレーク)マーク付きで、高速道路の冬用タイヤ規制にも対応します。

ただし具体的な雪上走行レビューはまだ少なく、本格的な降雪地帯での実証データは不足しています。ユーザーの声としては「もうすぐ冬だがこの調子なら雪道も問題ないだろう」と期待するものがあり、埼玉程度の降雪なら十分対応できそうです。

もっとも、「念のためチェーンは携行」と述べているように、凍結路面などでは過信せず補助対策を用意するに越したことはありません。埼玉南部のように年に数回うっすら雪が積もる程度であれば、本タイヤで凌ぎ、深い積雪やアイスバーンが予想される際のみスタッドレスやチェーンを使う、という割り切った使い方で問題ないでしょう。

コストパフォーマンス

MOMO 4RUN M4は価格面でも大きな魅力があります。ディーラーで国産有名ブランド(ブリヂストン)のタイヤ交換見積もりと比べ「半額程度で装着できたので満足」とのレビューがあり、実売価格はサイズによりますが1本あたり1万円前後とみられます(例:225/45R18で1本約1.9万円)。

性能面が総じて高水準なことを踏まえると、「もっと評価されて良いのでは」と感じるユーザーもいるほどで、品質に対して非常に割安な製品と言えます。MOMOブランドへの信頼感(元はイタリア発祥の老舗)もあり、初めてのオールシーズン導入にも選ばれているようです。

価格重視でありながら性能妥協をしたくないユーザーにとって、コストパフォーマンスの高い選択肢となるでしょう。

2. MINERVA ALL SEASON MASTER (ミネルバ オールシーズンマスター)

出典:オートウェイ

静粛性

MINERVA(ミネルバ)はベルギー発祥のタイヤブランドで、欧州を中心に定評あるメーカーです。そのオールシーズンマスターは静粛性の高さがユーザーから評価されています。

ミネルバ製スポーツタイヤから履き替えたユーザーは「ノイズは静かになりました。走り心地もだいぶ静かになりました」と明言しており、交換直後にロードノイズ低減を実感したようです。

また複数のレビューで「静かだ」「パターンノイズがほとんど聞こえない」といった声があり、トレッドデザインの最適化による効果(可変ピッチ採用でノイズ低減)が表れているようです。

専門家の試乗レポートでも、高速道路での風切り音やロードノイズにストレスを感じることはなく、「静粛性は十分」と評価されています。総合すると、ミネルバASマスターは静音性に優れ、快適な乗り心地に貢献するタイヤです。

ウェット・ドライグリップ性能

ドライ・ウェット双方で安定したグリップ性能を示すとの評価が多く見られます。ユーザーレビューでは「ドライ、ウェット性能も前回履いていたサマータイヤと変わらない」とされており、オールシーズンだからといって普段の走行でグリップが劣る印象はないようです。

実際、試乗記でもミニバン(トヨタ・ヴォクシー)に履かせワインディングロードを走行した際、「きっちりグリップして素直に曲がってくれる」と報告されています。ステアリング操作に対する反応遅れや不安定さも感じられず、ややオーバースピード目にコーナーへ進入しても不安感はなかったとのこと。

また、高速域での直進安定性も良好で、「高速道路でも安定感がある」との声があります。ウェット路面についても、試乗レポートでは「普通の夏タイヤと何ひとつ変わらない安定っぷり」で雨天時も安心感が高いと述べられています。

総じて、オールシーズンマスターはオールラウンドなグリップ性能を備え、日常走行から高速・山道まで無難にこなせるタイヤといえます。

乗り心地・快適性

MINERVA ASマスターはコンフォート性能にも配慮された設計で、ユーザーからは「突き上げも上手くいなしてくれる感じで、気持ちの良いドライブができた」との好評価があります。これはショルダー部をオープンデザインにしてクッション性と排水性を両立させた成果と思われます。

実際、段差乗り越し時の衝撃が和らいだとの声や、静粛性向上も相まって車内の快適性が増したというコメントが見られます。一方で、一部ユーザーから「乗り心地が硬め」「コーナーで少し違和感を感じる」という指摘もありました。

これはタイヤ剛性や空気圧設定によるものと思われますが、総じて「硬すぎず柔らかすぎずのバランス」と評する声もあり、大半のユーザーにとっては快適な乗り味といえるでしょう。

特にミニバンのような重心の高い車では、スポーツタイヤ代用だと突き上げがキツくなりがちですが、ミネルバASマスターは剛性と快適性をバランス良く兼ね備えたコンフォート系として好評です。

●耐久性・摩耗性:

耐久性についての明確なデータはまだ蓄積中ですが、製品説明によれば「転がり抵抗を軽減することでロングライフ性能アップ」を謳っており、偏摩耗を抑制するトレッドブロック設計と相まって長寿命化に配慮されています。

実際ユーザーからは「3年程度、走行3万kmくらいもってくれると助かる」というコメントがある一方、「7ヶ月3000km走行したが現在不満無し。今後の摩耗次第」とするレビューもあります。Autoway内評価では耐久性7/10点と平均以上のスコアで、欧州レビューでも「性能や品質の割にコストが安い」との声が多い中、耐久面で大きな欠点は報告されていません。

ただ、一部には「燃費が少し落ちた」「タイヤが硬くなったら乗り心地どうか」と懸念する声もあるため、摩耗が進んだ後半の特性については今後検証が必要です。

総合的には、標準的な摩耗寿命は期待でき、価格を考えれば十分許容範囲との見方がされています。

雪道性能

MINERVAオールシーズンマスターの雪上性能は高く評価されています。専門家による冬道試験では、ウェット路→シャーベット路→圧雪路と路面状況が悪化しても「全く問題なく走ってくれる」と絶賛されました。

制限速度程度では緊張感なく走行でき、コーナリング時もタイヤのグリップ感を掴みやすく操縦しやすかったとのことです。前輪駆動のミニバンで勾配のある坂道発進を試した際も「苦も無く発進できた」上、急ブレーキでもABSが効きつつしっかり減速・停止でき、「凍結路でも意外とグリップして驚いた」との報告もありました。

もっとも、「オールシーズンは万能ではなく氷上は苦手」「スタッドレスには敵わない」との大前提も示されています。実際ユーザーの声でも「休日に雪山に行くならスタッドレス一択。このタイヤでは厳しい」と慎重な意見もあります。

しかし、「通勤時にうっすら積もった雪を走ったが滑らず問題無し」という報告や、20cm積雪の新雪・圧雪路でスタッドレス並みに走行できたとの詳細なレビューも寄せられています。そのユーザーは「年に2、3度雪道を走る程度ならオールシーズンタイヤで十分」と結論付けており、南関東〜埼玉南部のような降雪頻度の低い地域では十分実用的と言えるでしょう。

要約すると、ミネルバASマスターはオールシーズンタイヤ中でも雪道性能が高めで、多少の積雪なら問題なくこなせるが、凍結や深雪には過信禁物という評価です。

コストパフォーマンス

ミネルバ・オールシーズンマスターの最大の魅力の一つは価格です。オートウェイでの販売開始当初(2021年)からリーズナブルさが話題となり、205/60R16サイズで送料税込み1本7,930円という破格のプライスでした。

この低価格にも関わらず前述の通り性能面は高く、「性能は及第点を超えている。しかも驚くほどリーズナブルな価格」と試乗レポートでも圧倒的なコスパが強調されています。

専門家は「性能は(主要メーカーと)ほぼ同等ながら値段は5割以下」と述べ、「『お、値段以上』のタイヤと評価したい!」と太鼓判を押しました。

実ユーザーからも「お値段以上の超お買い得タイヤだ」との声が出ています。ベルギーの老舗ブランドとはいえ日本では無名に近いためか低価格設定ですが、その品質は現地欧州や北米でも評価が高く、「コストの割に性能が良い」という声が多いようです。

総合性能の高さと価格の安さを両立したミネルバASマスターは、コストパフォーマンス最強クラスの選択肢と言えるでしょう。

3. DAVANTI ALLTOURA (ダヴァンティ・オールトゥーラ)

出典:オートウェイ

静粛性

DAVANTI(ダヴァンティ)はイギリスに拠点を持つ新興タイヤブランド(2014年創業)で、高いコストパフォーマンスで注目されています。オールシーズンモデルのAlltouraも静粛性は十分に確保されています。

試乗インプレでは、一般道を走った際「静粛性はオールシーズンタイヤに多い『シャー』というノイズが多少聞こえる」ものの、タイヤテストのためオーディオをOFFにしてやっと気付く程度で、ノイズの大きさ自体は低いと評価されています。

実際、オーディオをかけて普通に運転すれば気にならないレベルとのこと。これはオールシーズン特有のブロックパターンに起因する軽微な音で、ロードノイズ全体としてはかなり抑えられている印象です。高速走行時もステアリングセンター付近の落ち着きが良いことも相まって車内は静かで疲れにくいとされています。ユーザー口コミでも「ロードノイズも今までのタイヤと比べ違いがわからないレベル」との声があり、静粛性に関してダヴァンティは国産タイヤと遜色ないとの評価も見受けられます。

ウェット・ドライグリップ性能:

グリップ性能はAlltouraの大きな美点です。高速道路でのテストでは、ハンドルのセンター付近が安定しており直進性は「なかなかのレベル」と評価されました。車線変更時にわずかなブロックのヨレを感じるものの、そのヨレ方が連続的・均一なので不安感はなく、フラつくこともありません。

特筆すべきはウェット性能で、「ドライよりウェット路面の方がグリップ感が強かった」ことに試乗者が驚いたほどです。これはV字方向性トレッドパターンと低温時にも効く特殊コンパウンドの効果ではないかと推測されています。

ワインディングでのコーナリングでも、標準的夏タイヤに比べれば切り始めの応答に僅かな遊びはあるものの、ハンドリングはダルではなく一体感があると評価されました。よほど高い速度で突っ込まない限り問題なく、重心の高い車でも安心してコーナーを抜けられるとのことです。

ユーザーからも「走る・曲がる・止まるがしっかりしていて、今まで装着していたタイヤと比べても遜色ない」とのレビューがあり、ドライ・ウェット問わず安定したグリップ力を発揮するタイヤと言えます。

乗り心地・快適性:

Alltouraは乗り心地の良さが大きな魅力です。富良野の一般道を試走したレポートでは、「入力の優しさや凹凸のいなし方はメジャーブランドのプレミアムタイヤ並み」と驚きをもって評価されています。

走り出してすぐに分かるほど乗り心地が良く、「至極快適な一般道ドライブを楽しめる」とのこと。荒れた路面でも衝撃を綺麗にいなし、ソフトすぎず硬すぎない適度な脚質が高評価につながっています。これはAlltouraのサイドウォール剛性とトレッドデザインのバランス設計によるものでしょう。

高速走行時の突き上げや振動も少なく、「疲れ知らずで移動できる」と評されています。ユーザーの口コミでも「乗り心地は程よくソフトで良いし、ロードノイズもかなり抑えられており、価格から考えれば超優秀」との声があり、ミニバン等での使用でも乗員に優しい乗り心地が期待できます。

要するに、ダヴァンティAlltouraは快適性という点でプレミアムタイヤにも匹敵しうる性能を持ちながら、それを安価に提供している点が特筆されます。

耐久性・摩耗性

耐久性に関しては意見が分かれる部分があります。ブログ形式の検証記事では、「耐久性については『思ったより長持ちする』という声がある一方、『減りが早い』という意見もあり、使用環境による差が大きい」と指摘されています。

これはタイヤの摩耗が運転スタイルや路面状況に大きく左右されるためですが、Alltouraに関しても急加速・急ブレーキが多ければ減りは早まるようです。

一方で、通常の街乗り中心であれば特段減りが早すぎるとの不満は今のところ大きく出ていません。

燃費性能については「燃費が少し落ちた」との口コミが一部にあり、試乗インプレでもアクセルオフ時の抵抗感が若干大きく感じられ「肌感覚ではメジャーブランドのスタッドレスの1割減くらい」という印象とのこと。オールシーズンタイヤ全般が夏タイヤより若干燃費悪化傾向なのは事実で、Alltouraも例外ではないようです。

しかしその程度は小さく、ユーザーから「気になるほどではない」との声もあります。耐摩耗性については、タイヤショップの情報によれば「念入りに吟味されたブロックデザインが重負荷での安定性と耐久性を提供する」とされ、海外機関のテストでも一定の太鼓判があるようです。

総合すると、Alltouraの耐久性・寿命は平均的な水準~やや良い程度と推測され、価格を考えれば許容範囲内との評価に落ち着きます。

雪道性能:

ダヴァンティAlltouraは雪道性能の高さが際立つオールシーズンタイヤです。2023年春に北海道で行われた雪上テストでは、想定以上の過酷な新雪路(山頂付近で10cm程度のフカフカ新雪&急勾配)において、「コイツ、ちょっと凄いかも!?」と感じさせる走りを披露しました。

特に縦方向のグリップ(駆動・制動)が印象的に高く、ラフなアクセル操作さえ避ければ前輪駆動でもスッと前に進み、急坂での坂道発進も難なくこなせています。

フカフカの新雪でも高い排雪性能のおかげで安定したトラクションを発揮し、除雪車が入った後の圧雪路では「余裕しかありませんでした(笑)」と余裕の走行だったとのこと。

横方向のグリップは縦よりは弱いものの、スピードをコントロールしていれば問題ないレベルで、コーナリング時も安心感があったと報告されています。もっとも氷点下で路面が凍結すると流石に滑りやすく、「オールシーズンタイヤはアイスバーンに不向き」との前提通り注意が必要です。

試乗では慎重なアクセルワークでじわじわ加速・発進ができ、ABSを効かせつつ減速・停止も可能でしたが、やはりスタッドレスには敵わないという結論でした。

総じてAlltouraは深雪・圧雪では非常に信頼できる性能を持ち、ミニバンなど重心の高い車でも安定した走りが可能ですが、氷上性能は限定的なので北関東以南で「年に数回の積雪に備える」用途に最適と言えるでしょう。頻繁に雪道を走るユーザーには同社のスタッドレス「Wintoura(ウィントゥーラ)」への履き替えを勧めるコメントもありました。

コストパフォーマンス:

ダヴァンティAlltouraは性能に対して価格が非常に割安なタイヤです。「価格は安くて性能が高いタイヤはないの?」という問いに対する答えがこのオールトゥーラだという記事があるほどで、195/65R15サイズの場合税込み7270円という信じがたいプライスが提示されています。

試乗前に筆者が「ダメなタイヤならダメと書きますよ?」と宣言したというエピソードも紹介されていますが、結果的に性能はほぼ主要メーカー並みで価格は半分以下という事実に、「おっ、値段以上のタイヤ!」と評価を覆さざるを得なかったようです。

ユーザーから見ても「価格の割に性能が良い」「街乗りには全く問題なし」「雨の日でもしっかりグリップしてくれる」等、良い口コミが多く寄せられています。否定的な口コミは「燃費が少し悪化した」「耐久性にやや不安」といった程度で、総合評価を大きく下げるものではありません。

むしろ「古い高価なスタッドレスを無理に履き続けるくらいなら、新品のAlltouraを履いた方が安心・安全」とまで評されており、安全面も含めたコスパで高い支持を受けています。

結論として、ダヴァンティAlltouraは「値段以上」どころか「値段破壊的」なコストパフォーマンスを実現した一品と言えるでしょう。

4. RADAR Dimax ALL SEASON (レーダー・ディマックス オールシーズン)

出典:オートウェイ

静粛性

RADAR(レーダー)はシンガポールに本社を置くOmni United社のブランドで、「世界初のカーボンニュートラル認証取得タイヤブランド」としても知られます。低価格帯の輸入タイヤながら静粛性の評価が高いのが特徴です。

アジアンタイヤ全般への不満で多い「ロードノイズ」に関して、Radarタイヤは「激安輸入タイヤの中でも騒音レベルはかなり低い」とされ、「以前履いていた国産タイヤと何ら変わりない」というユーザーの声も報告されています。

実際、Radarの別モデル(Dimax R8+)のレビューでも「とても静かです。走行ノイズが静かなことは安心できる」という評価や、「前のタイヤより明らかに静かになった」との声があり、ブランド全体として静粛性に配慮した設計がなされているようです。

Dimax All Seasonも例に漏れず、V字パターンのオールシーズンタイヤで多少のパターンノイズはあると推測されますが、ユーザー評価では気になるとの報告は見当たりません。

むしろ「直進性も安定、カーブも安定してスムーズ」「家族から静かになったと好評」という声がYahoo通販のレビューに見られ、静音性能は国産中堅タイヤに匹敵すると言えそうです。

ウェット・ドライグリップ性能

Dimax All Seasonは実用域でバランスの取れた性能を発揮します。トレッドには巨匠ジョルジェット・ジウジアーロがデザイン監修したV字型パターンを採用しており、複合的に織りなす4本の縦グルーブが雪を噛み雨を排出する設計です。

コンパウンド(ゴム質)はウェットグリップと耐摩耗を重視した特別配合となっており、温暖な路面から寒冷な路面まで安定した性能を発揮します。そのため雨天時の安心感は高く、実ユーザーも「雨の日も発進・停止時にしっかり制御できた」と評価しています。

乾燥路でのグリップも街乗りや高速巡航では十分で、「以前のタイヤと変わらず安全に走れます」との声があるほか、「カーブでもハンドルが安定して曲がりやすい」とのレビューもあります。

ただし、プレミアムブランドの最新オールシーズン(例:ブリヂストン WEATHER CONTROLやヨコハマ BluEarth-4S)と比べると限界グリップやハンドリングの鋭さではやや劣る可能性が指摘されています。

大雨時のハイドロプレーニングへの耐性など、極限状況では注意が必要ですが、通常の都市部走行や高速移動では不満の少ない性能と評価できます。

乗り心地・快適性

Radarタイヤ全般はコンフォート寄りの味付けが多く、Dimax All Seasonも乗り心地の良さで知られます。実際のユーザーレビューでは「このタイヤはまずとても静か。直進性もカーブも安定してスムーズ。乗り心地も硬くも柔らかくもなく丁度いい」と高評価が寄せられています。

また、「ハンドルが軽くなった感じ」「家族から大絶賛」といった声もあり、ミニバン乗り換えユーザーがスタッドレス代わりに履いたケースでも「ロードノイズも比較的感じるが、接地感がある程度でうるさくはない」とのコメントがあります。

RADAR Dimaxシリーズは日本人ユーザーから特に静粛性で高く評価されており、「以前スポーツタイヤを履いていたユーザーが『とても静か』で驚いた」というエピソードも紹介されています。

これらを総合すると、Dimax All Seasonは乗り心地・静粛性に優れ、長時間のドライブでも快適に過ごせるタイヤと言えるでしょう。ミニバンのように室内空間が広い車種でも、タイヤ由来の騒音・振動が少ないのは大きなメリットです。

耐久性・摩耗性:

Dimax All Seasonの耐久性について公称スペックでは明示されていませんが、前述の通りコンパウンドは耐摩耗性も重視されています。また、Radarの米国向けモデルには6万マイル(約96,000km)のトレッドライフを保証するものもあり、耐久性能には一定の自信が伺えます。

国内ユーザーの長期インプレこそまだ少ないものの、「もしこれで耐久性まで十分あるとしたら価格破壊もの」「長く使えることを願うが、悪くなればまた安く買い替えればいい」といった声がありました。

極端に摩耗が早いとの報告はなく、「年間走行5000km未満なら全く問題ない」という意見もあります。ただ、一部レビュワーは「燃費が明らかに悪化した」と述べ、転がり抵抗の影響で燃費性能はスタッドレス並みに下がる可能性があります。

他方で別のレビューでは「燃費は良くも悪くも変わらない気がする」とあり、感じ方はまちまちです。いずれにせよ、価格が安い分多少減りが早くても交換コスト負担は小さいため、「コスパが良いので悪くなればまた買い替えればいい」という割り切った意見ももっともです。

総合すれば、Dimax All Seasonの耐久性は標準的な範囲で、大きな弱点とは言えないでしょう。長寿命を重視するなら定期的なローテーションや適正空気圧の維持など基本ケアをすることで、十分なライフを確保できるはずです。

雪道性能

Radar Dimax All Seasonも3PMSFマーク取得済みで、一応の雪道走行能力を備えています。ジウジアーロ監修のトレッドパターンは機能美と実用性を兼ね備え、前述のV字パターンと細かなサイプにより排雪性・氷雪トラクションを確保しているとのことです。

ただ、他の3製品と比べると日本国内での雪上試験レポートが見当たらず、定量的評価は難しい状況です。ユーザーのレビューでは、南関東エリアで「1年に1、2回うっすら積もるかどうか」の地域で使用し、「降雪時に薄ら積もった雪道を一度走ったが滑ることなく問題なかった」と報告している例があります。

一方、「休日に雪山に行くような場合、このタイヤではダメだと思う」とも書かれており、降雪量が多い地域や本格的な雪山走行には不向きと認識されているようです。Radar自体はSUV向けの大型サイズではスタッドレスタイヤも展開していますが、乗用車向けではオールシーズンに注力しており、海外レビューでは「軽い雪や様々な路面で快適さと性能を発揮する」との評価もあります。

総じて、Dimax All Seasonは関東以南の都市部で年に数回の積雪に対処するには十分であり、チェーン併用を前提にすれば凍結路の非常時にも備えられます。しかし、豪雪地帯や凍結頻発エリアではスタッドレスには敵わないため、用途と地域に応じた判断が必要です。

コストパフォーマンス:

Radar Dimax All Seasonは、低価格と十分な性能を両立する点でコストパフォーマンスの高いタイヤです。

例えば205/60R16のサイズで税込み約9,990円程度で購入可能であり、これは国内一流メーカーのオールシーズンタイヤ(同サイズで2万円超が一般的)の半額以下です。

Radarタイヤの評判として「国産の半額で購入できて、走行性能も変わらず安全に走れます」というコメントがある通り、価格面のメリットは顕著です。実際、ユーザーからは「この値段でこの性能なら大満足」「家計に優しく、性能も必要十分」といった声が多く、ミニバンやコンパクトカーのオーナーがお試し感覚で導入しやすい価格帯と言えます。

さらにRadarは世界60か国以上で展開し、第三者機関のテストで性能実証も行われているブランドでもあります。安価だからといって粗悪品というわけではなく、基本性能にお墨付きがある点も安心材料です。

総合すると、Radar Dimax All Seasonは「安かろう悪かろう」を覆す良質な低価格タイヤであり、性能と価格のバランスを重視するユーザーにとって有力な選択肢となるでしょう。

まとめ

埼玉県のように冬の降雪量が多くない地域でミニバンに装着するオールシーズンタイヤとして、上述の4製品はいずれもコストパフォーマンスに優れつつ、日常走行に必要十分な性能を備えていることが分かりました。

それぞれ特徴はありますが、大きなハズレはなく、「国産プレミアムタイヤに比べて半額前後の予算で済み、その性能はおおむね遜色ない」という点は共通しています。

  • 静粛性:
    最も静かな印象なのはMOMOとMINERVAで、ユーザーから明確に「以前より静かになった」と評価されています。DAVANTIも僅かなパターンノイズ以外は静かで、Radarも含め4製品とも純正タイヤから大幅に騒音が増えることはないと考えられます。
  • グリップ性能(ドライ/ウェット)
    総じて良好で実用上大差ない印象です。ミニバン用途では限界走行をするケースも少ないため、いずれも安全圏の性能といえます。中でもダヴァンティAlltouraはウェット性能の評価が高く、豪雨下でも安定感があると報告されています。ミネルバASマスターも乾湿問わず安定したグリップとの声があり、Radarも日常レベルでは不満なしとの口コミが多いです。
  • 乗り心地・快適性
    ダヴァンティAlltouraが際立って高評価で、「プレミアムタイヤ並み」とまで言われます。MOMOとMINERVAも静粛性と相まって快適との声が多く、Radarも含めミニバンの乗り心地改善に寄与したとの報告が複数あります。4製品とも極端な硬さや突き上げの苦情は見られず、家族乗り用途でも満足度は高いでしょう。
  • 耐久性・摩耗性:
    いずれも極端な短命という評価は無く、概ね標準的なライフを期待できます。中でもMINERVAとDAVANTIは偏摩耗抑制やロングライフ設計の言及があり、ユーザー評価でも大きな問題報告は無し。RADARとMOMOも同様ですが、燃費面ではAlltouraとDimaxで「若干悪化」という声がありました。もっとも摩耗や燃費は使い方次第の面も大きく、一概に差をつけ難い部分です。価格が安いため、「減りが早くても許容範囲」「古い高価なタイヤより新品の安いタイヤ」という前向きな捉え方もできるでしょう。
  • 雪道性能
    全体にスタッドレスには及ばないものの軽雪なら対応可という評価です。特にMinervaとDavantiは実地テストで高評価を獲得し、年に数回の積雪路なら十分実用になるとの結果でした。RadarとMOMOも雪上性能自体は確保されていますが、レビュー件数が少なく未知数な部分があります。ただ、埼玉程度の降雪ならどれも対応でき、「念のためチェーン併用」を心に留めておけば大きな問題はないでしょう。頻繁に雪道を走る場合は躊躇なくスタッドレスに履き替えるべきですが、「年に1~2度の積雪に備える」という今回の前提条件では4製品とも役割を果たせます。
  • コストパフォーマンス
    4製品すべてが高コスパであり、性能を考えれば驚くほど安いという点で一致しています。中でもミネルバとダヴァンティの価格インパクトは大きく、各種レビューで「お値段以上」「価格破壊的」と絶賛されています。RadarとMOMOも半額以下の価格で標準以上の性能を提供しており、費用対効果では国産タイヤより遥かに優れるでしょう。要するに、「比較的温暖な首都圏エリアで通年使えて、いざという時雪も走れるタイヤ」という便利さを、この価格帯で実現できること自体が大きなメリットです。

最後に付け加えると、ミニバン特有のふらつきや偏摩耗対策については、純正採用のミニバン専用タイヤ(例えばトーヨー TRANPATHやヨコハマ AE-50系など)がサイド剛性強化で対応しています。

しかし、今回比較したアジアンブランドのオールシーズンタイヤはミニバン専用品ではないものの、サイズ適合さえしていれば十分代用可能であると確認できました。

実際にこれらをミニバンへ装着したユーザーから「ふらつきも感じず安定」「腰砕け感無し」との声が上がっており、日常レベルでは問題ないようです。

強いて言えば、ハイエース級の重量車やフル乗車での連続高速走行など極限条件では国産ミニバン専用タイヤの方が安心感があるかもしれませんが、それを差し引いても価格差を考えればアジアン製オールシーズンは魅力的です。

以上の調査結果から、埼玉県のような地域でミニバンに履かせるオールシーズンタイヤとしては、MOMO・MINERVA・DAVANTI・RADARいずれも有力な選択肢となりえます。それぞれ細かな特性の違いはありますが、総合的な満足度はいずれも高く、コストを抑えて安全・快適に年間を通して走行したいユーザーにとって心強い選択と言えるでしょう。

参考文献・情報源

ユーザー投稿レビュー(Autowayサイトほか、みんカラ等)、タイヤ専門メディア記事、自動車ニュースサイト試乗記、メーカー公式情報など。

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