【保存版】ムーヴのタイヤトルクは103N・m!ナット規格とジャッキ位置も完全網羅

【保存版】ムーヴのタイヤトルクは103N・m!ナット規格とジャッキ位置も完全網羅

ダイハツのムーヴにお乗りの方で、ご自身でタイヤ交換に挑戦しようとしている方も多いのではないでしょうか。特にスタッドレスタイヤへの履き替えシーズンなどは、お店に頼むと待ち時間も長いですし、工賃の節約にもなるDIYはとても魅力的です。

ただ、そこで一番気になるのがホイールナットの締め付けトルクやジャッキアップポイントの位置といった安全に関わる数値や場所ですよね。「軽自動車だから適当でいいや」なんて考えていませんか?実は、適正な空気圧や正しい手順を知らずに曖昧な情報のまま作業をしてしまうと、最悪の場合は走行中にタイヤが外れる脱輪などの大きな事故に繋がりかねません。

このページでは、L175Sから最新のLA150Sまで、歴代ムーヴのオーナーさんが安心して作業できるよう、プロの視点も交えつつ、必要な情報を徹底的に分かりやすくまとめました。

記事のポイント
  • ムーヴのホイールナット締め付け規定トルク値とその根拠
  • 間違いやすいフロントジャッキアップポイントの正確な位置
  • タイヤ交換時に必須となる工具とナットの規格・互換性
  • 作業前に知っておくべき安全管理とトラブル回避のコツ
目次

ムーヴのタイヤ交換に必要なトルクの規定値

ムーヴのタイヤ交換に必要なトルクの規定値

タイヤ交換において「なんとなく強めに締めておけば大丈夫」というのは非常に危険な間違いであり、逆に「緩まないか心配で締めすぎる」こともまた、重大なトラブルの元となります。まずは、ダイハツ・ムーヴ(L175S、LA100S、LA150Sなど)においてメーカーが定めている正確な数値と、なぜその数値が重要なのかを、工学的な視点も含めて深掘りしていきましょう。

締め付けトルクは103ニュートンが正解

締め付けトルクは103ニュートンが正解

結論から申し上げますと、ダイハツ・ムーヴのホイールナット締め付けトルクの規定値は、年式や型式(L175S、LA100S、LA150S)を問わず、一貫して「103N・m(ニュートンメートル)」に設定されています。これはダイハツ工業が設計段階で定めた「ボルトが最も効率よく、かつ安全にホイールを固定できる力」であり、絶対に守らなければならない数値です。

ベテランのドライバーさんの中には、以前の単位である「kgf・m(キログラムメートル)」の方が馴染み深いという方もいらっしゃるかもしれませんね。その場合、「10.5kgf・m」という数値を目安にしていたかと思いますが、現在の国際的な単位系(SI単位)では103N・mが標準表記となっています。数値は異なりますが、力の大きさとしてはほぼ同じです。

【ムーヴの規定トルク】
103 N・m
(許容範囲:103 ± 14.7 N・m)

この「103N・m」という数値について、もう少し詳しく解説しますね。実はこの数値、ダイハツ車だけでなく、トヨタ(OEM含む)、マツダ、ミツビシといった多くの国内メーカーが採用している「業界標準」とも言える数値なんです。使用されているハブボルト(M12)の太さと材質強度から計算された、最もバランスの良い締め付け力がこの値なのです。

よくある勘違いとして、「軽自動車は車体が軽いから、普通車より弱く締めてもいいのでは?」とか、逆に「古い車で錆びているから、規定より強く締めないと不安だ」といった自己判断をしてしまうケースがあります。これは非常に危険です。ボルトの締め付けに必要な力は、車の重さではなく「ボルトの太さと強度」で決まります。ですので、軽自動車のムーヴであっても、コンパクトカーや一部のミニバンと同じ103N・mできっちりと締める必要があるのです。

トルク管理を行う際は、必ず「トルクレンチ」を使用してください。プロの整備士であっても、手の感覚だけで103N・mを正確に再現することは不可能です。カチッという音がしたら、それ以上は締め込まないこと。念押しで何度もカチカチと鳴らす方がいますが、それはオーバートルク(締めすぎ)の原因になるので、一度「カチッ」と鳴ればそれで完了です。

\ 音で確認できて締めすぎ防止 /

ホイールナットのサイズとピッチの規格

ホイールナットのサイズとピッチの規格

トルク値と同じくらい、あるいはそれ以上に致命的なミスに繋がりやすいのが「ホイールナットの規格」です。見た目は同じような銀色の六角形の部品ですが、実はメーカーによってネジの切り方(ピッチ)や座面の形が全く異なります。ムーヴに適合する純正スペックを完全に把握しておきましょう。

スクロールできます
項目ムーヴの適合規格備考・注意点
ネジ径M12(12mm)ボルトの太さです。
ネジピッチP1.5ネジ山の感覚。ここを間違えると破損します。
二面幅21HEX(21mm)レンチのサイズ。社外品は19HEXの場合あり。
座面形状60度テーパー座ナットの底の形。ホンダ用(球面)は使用不可。

最も恐ろしいのは、「他社メーカー用ナットの流用」です。特に注意が必要なのが、スズキ車や日産(軽)からの乗り換えユーザーです。スズキや日産の軽自動車は、ネジピッチが「P1.25」という規格を採用しています。これに対し、ダイハツ・ムーヴは「P1.5」です。

【絶対にやってはいけません!】
P1.25のナットをP1.5のボルト(ムーヴ)に入れようとすると、最初の数回転は入りますが、すぐに回らなくなります。
ここで「あれ?錆びてるのかな?」と思って工具で無理やり締め込むと、ハブボルトのネジ山が完全に削れ落ちて(かじり)、二度と使い物にならなくなります。こうなるとハブボルトの打ち替え修理が必要になり、数万円の出費となります。ナットは必ず「P1.5」の刻印があるものか、ダイハツ用として購入したものを使用してください。

また、「座面形状」にも注意が必要です。ムーヴのホイールは、純正・社外問わず、ナットが当たる部分がすり鉢状(テーパー)になっています。しかし、ホンダ純正ホイールのナットは、底が丸い「球面座」という特殊な形をしています。もしホンダ用のナットをムーヴに使うと、面ではなく「点」で接することになり、走行中に緩んで脱落する危険性が極めて高くなります。ナットは「何でもいい」わけではありません。規格が合致したものを使うことが、安全の第一歩です。

\ ダイハツ車専用のP1.5規格 /

適正空気圧とタイヤサイズの確認方法

適正空気圧とタイヤサイズの確認方法

トルク管理と並んで重要なのが「タイヤの空気圧」です。いくらナットをしっかり締めていても、空気圧が入っていなければタイヤは本来の性能を発揮できず、バースト(破裂)のリスクが高まります。ムーヴの適正空気圧は、取扱説明書を探さなくても、実車の「運転席ドアを開けたところ(Bピラーの下の方)」に貼ってあるラベルで簡単に確認できます。

このラベルには、前輪・後輪それぞれの指定空気圧が記載されています。一般的には以下の範囲内であることが多いですが、モデルによって異なります。

  • 標準的なNAモデル: 220kPa(2.2kgf/cm²)前後
  • カスタムRS(ターボ)やエコタイヤ装着車: 240kPa(2.4kgf/cm²)前後

特に最近の低燃費車(ミライースの技術が入った後期のLA100SやLA150Sなど)は、転がり抵抗を減らすために比較的高めの空気圧が指定されている傾向があります。「軽自動車だから全部2.0キロでいいだろう」というのは昔の話です。指定値より低いと燃費が悪化するだけでなく、タイヤの両端が早く減ってしまったり(偏摩耗)、高速走行時にタイヤが波打って発熱しバーストする「スタンディングウェーブ現象」を引き起こしたりします。

インチダウンをする際の注意点

スタッドレスタイヤを安く済ませるために、インチダウン(例:15インチ装着車に14インチや13インチを履かせること)を検討される方もいるでしょう。その際、タイヤサイズだけでなく「ロードインデックス(荷重指数)」に注目してください。
タイヤサイズ「155/65R14 75S」の「75」という数字がそれです。インチダウンしたタイヤのこの数値が、純正タイヤの数値を下回ってしまうと、車検に通りませんし、タイヤが重さに耐えられず危険です。また、ターボ車(カスタムRSなど)はブレーキキャリパーが大きいため、13インチホイールだと内側が接触して履けないケースもあります。インチダウンは自己判断せず、ショップで適合を確認することをお勧めします。

\ スタンドに行かず自宅で補充 /

トルク不足や締めすぎが招く危険性

トルク不足や締めすぎが招く危険性

「トルクレンチは高いから持っていない」「長年の勘で大丈夫」…そう思って作業している方は、実は非常に高いリスクを負っています。ここでは、トルク管理が不適切な場合に車に何が起こるのか、そのメカニズムを解説します。

トルク不足(締め付けが弱い)の恐怖

規定トルク(103N・m)に満たない状態で走行するとどうなるでしょうか。初期段階では何も起きませんが、走行中の振動、コーナリングの横G、ブレーキングの慣性力などによって、徐々にナットが緩み始めます(戻り回転)。
ある時点で「カタカタ」「ゴトゴト」という異音が発生しますが、それに気づかずに走り続けると、ハブボルトに強烈な衝撃荷重がかかり、ボルトが折損。最悪の場合、走行中にタイヤが外れて歩行者を巻き込む大事故につながります。

このような事故を防ぐためにも、国も日常的な点検を強く推奨しています。(出典:国土交通省『自動車点検整備推進運動』

オーバートルク(締めすぎ)の代償

逆に、心配だからといって足でレンチを踏みつけたり、パイプで延長して思いっきり締めたりするのはどうでしょうか。これも同様に危険です。
金属には「弾性域(元に戻る範囲)」と「塑性域(伸びて戻らなくなる範囲)」があります。103N・mはこの弾性域の中で最大の固定力を発揮するように設計されています。しかし、過度な力(例えば150N・m以上など)をかけると、ボルトは塑性域に入り、細く伸びてしまいます。一度伸びたボルトは強度が著しく低下し、少しの衝撃で簡単にねじ切れてしまいます。

さらに、締めすぎはブレーキローターのベルハウジング部分を歪ませることがあります。これが原因で、ブレーキを踏んだ時にペダルやハンドルがガタガタ震える「ジャダー現象」が発生することも。修理にはローター研磨や交換が必要となり、高額な出費となります。「適正トルク」とは、単なる目安ではなく、安全のための「絶対的なストライクゾーン」なのです。

\ 安全走行の必需品アイテム /

レンチのサイズ違いと工具選びの注意点

レンチのサイズ違いと工具選びの注意点

タイヤ交換をスムーズかつ安全に行うためには、適切な工具選びが欠かせません。よくあるトラブルの一つに、「レンチのサイズが合わない」という問題があります。

前述の通り、ムーヴの純正ナットは「21HEX(21mm)」です。そのため、トランクの床下などに収納されている車載工具のL型レンチも21mm用になっています。しかし、カー用品店などで購入したスタッドレス用のアルミホイールセットには、汎用性の高い「19HEX(19mm)」のナットが付属していることが非常に多いのです。

ここで何が起きるかというと、「夏タイヤ(社外19mmナット)で出かけてパンクした際、車載工具(21mm)しか積んでおらず、タイヤ交換ができない」という事態です。これはロードサービスを呼ぶしかなくなり、時間の無駄になります。

【sakuのおすすめツール】
こうした事態を防ぐために、私が強くおすすめするのは「クロスレンチ(十字レンチ)」を一本、車に積んでおくことです。
クロスレンチには通常、17mm、19mm、21mm、23mm(またはソケット差し込み角)の4つのサイズが備わっています。これ一本あれば、純正ナットも社外ナットも両方対応できますし、両手で回せるので車載工具よりも圧倒的に楽に、早く作業ができます。

また、社外アルミホイールの中には、ナットが入る穴(ナットホール)が非常に狭く設計されているものがあります。一般的な太いソケットだと穴の壁に当たってしまい、奥まで入らないことがあります。その場合は、肉厚が薄く作られている「薄口ソケット」が必要になります。ご自身のホイールの穴を見て、隙間がギリギリだなと感じたら、薄口ソケットを用意しておくと安心です。工具は作業の質を左右します。使いにくく精度の悪い工具は、ナットの角を舐めてしまう原因にもなるので、しっかりとしたものを選びましょう。

\ サイズ違いも一本で即解決 /

ムーヴのタイヤ交換手順と正確なトルク管理

ムーヴのタイヤ交換手順と正確なトルク管理

知識が深まったところで、ここからは実践編です。実際にムーヴのタイヤ交換を行う際の手順を、ステップバイステップで解説します。特にジャッキアップポイントの位置は、車種ごとに構造が異なるため、ここを間違えないことが作業の最大のキモとなります。

ジャッキアップポイントの場所を特定

ジャッキアップポイントの場所を特定

ジャッキアップポイントとは、車を持ち上げるためにジャッキを掛けても良いよう、鉄板が強化されている特定の場所のことです。ここ以外の場所(例えばフロアの平らな面や、ラジエーターの下など)にジャッキを掛けて持ち上げると、車重に耐えられず鉄板がベコベコに凹んだり、最悪の場合は突き破って車内まで貫通したりします。

まず基本として、車載のパンタグラフジャッキ(ひし形のジャッキ)を使って、タイヤを1本ずつ交換する場合です。この場合のポイントは、「サイドシルのジャッキポイント」です。前輪の後ろ、後輪の前あたりを覗き込むと、サイドシル(ロッカーパネル)の鉄板が垂直に合わさった「耳」の部分に、2つの切り欠き(ノッチ)や、プレスラインの膨らみがあるのが分かります。その切り欠きの間が、ジャッキを掛ける指定位置です。ここは最も分かりやすく、ミスが少ない場所です。

しかし、ガレージジャッキ(フロアジャッキ)を使って、前輪2本あるいは後輪2本を一度に持ち上げたい場合は、全く別の場所を狙う必要があります。ここからの説明は、特に注意して読んでください。

フロントのジャッキアップは傾きに注意

フロントのジャッキアップは傾きに注意

ここがダイハツ・ムーヴ(特にL175S以降、LA100S、LA150SなどのFFベース車)のタイヤ交換において、最も難易度が高く、かつ危険なポイントです。

一般的なFR車などでは、フロントのサスペンションメンバー(サブフレーム)のど真ん中にジャッキポイントがあることが多いですが、ムーヴは違います。ムーヴのフロントジャッキアップポイントは、「車両の中心ではなく、助手席側に少しズレた(オフセットした)位置」に設定されています。
具体的には、エンジンルームの下を覗き込むと、マフラーのパイプが通っている横あたり、サスペンションメンバーの一部に、明らかに他より頑丈そうな突起(ステー)が出ているのが見えます。そこが指定ポイントです。

【最大の注意点:車体が傾く!】
ポイントが中心からズレているため、ここでジャッキアップすると、車体は水平ではなく「斜めに傾きながら」持ち上がります。
この時、ジャッキには強い「横方向の力」がかかります。もし、ホームセンターで売っているような小型で車輪(キャスター)の動きが悪いジャッキを使っていたり、砂利道のようなデコボコした場所で作業していたりすると、ジャッキが横方向の力に耐えきれず、バタンと転倒する危険性が非常に高いのです。

この作業を行う際は、必ず以下の条件を守ってください。
1. 舗装された平らなコンクリート路面で行うこと。(ジャッキの車輪がスムーズに転がるように)
2. ジャッキのお皿(受け部)には、滑り止めのゴムパッドを装着すること。
3. 持ち上げている最中は、ジャッキの動きや車体の傾きから目を離さないこと。
もし少しでも「不安定だな」と感じたら、無理をせず中断し、片側ずつサイドシルで上げる方法に切り替えてください。安全が最優先です。

\ 傾き対策に安定感抜群 /

リアのジャッキアップポイントと場所

リアのジャッキアップポイントと場所

続いてリア(後ろ側)のジャッキアップポイントです。こちらはフロントに比べれば分かりやすいですが、駆動方式によって場所が異なります。

4WD車の場合

4WD車は非常に分かりやすいです。リアタイヤの真ん中にある、後輪の車軸(リアアクスル)の中央部、ボコッと膨らんでいる「デファレンシャルギアケース(デフ玉)」に直接ジャッキを掛けられます。ここは鋳物などで頑丈に作られているため、安心して持ち上げることができます。

2WD(FF)車の場合

2WD車の場合、左右のタイヤを繋いでいるパイプ状またはビーム状の部品(トーションビームアクスル)があります。このアクスルビームの中央付近に、下向きに溶接された「カップ状またはフック状の突起」があるはずです。そこがジャッキポイントです。
注意点として、何も補強がないただのパイプ部分や、アクスルビームそのものに直接ジャッキを掛けると、パイプが曲がってしまい、ホイールアライメント(タイヤの向き)が狂ってしまう可能性があります。必ず「指定された突起」を探して、そこに掛けるようにしてください。

安全なリフトアップとジャッキスタンド

安全なリフトアップとジャッキスタンド

タイヤ交換作業における死亡事故や重傷事故の多くは、「ジャッキが外れて車が落ちてくる」ことによって発生しています。ここで強く申し上げたいのは、「油圧ジャッキは、あくまで持ち上げるための道具であって、支え続けるための道具ではない」ということです。

油圧ジャッキ内部のパッキンは消耗品であり、いつ油圧が抜けて下がってくるか分かりません。また、地震や突風、あるいは作業中に少し車に触れた衝撃で、ジャッキが外れることもあります。そのため、車体を持ち上げたら、必ず「ジャッキスタンド(リジッドラック、通称:馬)」をサイドシルのジャッキポイント等に設置し、車重をこのスタンドで支えるようにしてください。

「タイヤ交換くらいですぐ終わるから」という油断が命取りになります。もしどうしてもジャッキスタンドを持っていない場合は、以下の「フェイルセーフ(二重の安全策)」を行ってください。
「外したタイヤを、すぐに車体の下(サイドシルと地面の間)に横向きに入れておく」
こうしておけば、万が一ジャッキが外れて車が落ちても、タイヤが車体の下敷きになり、作業者の体(特に手足)が挟まれる最悪の事態を防ぐスペース(生存空間)を確保できます。これはプロでも行う基本の危機管理テクニックです。

\ 自分の身を守る安全の保険 /

クロスレンチを使った仮締めの手順

クロスレンチを使った仮締めの手順

安全にタイヤを装着するための手順を確認しましょう。ここでのポイントは「仮締め」と「センター出し」です。

  1. 取り付け面の清掃: ホイールを外した際、ハブボルト周辺やブレーキローターの面に錆や泥が付いていないか確認しましょう。異物が挟まったままホイールを取り付けると、走行中に緩む原因になります。ワイヤーブラシ等で軽く落としておくのがベストです。
  2. ナットの手締め: タイヤをボルトに通したら、まずは工具を使わず、指でナットを回して奥まで入れます。いきなり工具を使うと、斜めに入っていても気づかずにネジ山を壊してしまうことがあるためです。
  3. 対角線順に仮締め: 指で回らなくなったら、クロスレンチ等で仮締めを行います。この時、時計回りや反時計回りに順に締めるのではなく、「対角線(星を描くような順番)」で締めていきます。4穴のムーヴであれば、上→下→右→左といった順番です。
  4. センター出し: ホイールを少し揺すりながら、数回に分けて均等に締め込んでいきます。こうすることで、テーパーナットがホイールの座面に綺麗に収まり、ホイールがハブの中心(センター)に正確に固定されます。これを怠ると、高速走行時にハンドルがブルブル震える原因になります。
  5. 着地: タイヤがガタつかない程度までしっかり仮締めができたら、ジャッキを降ろしてタイヤを地面に着地させます。

本締め(トルクレンチでの締め付け)は、必ずタイヤが接地して回転しない状態になってから行います。空中で本締めをしようとすると、タイヤが回ってしまい危険ですし、正確なトルクが掛かりません。

ムーヴのタイヤ交換とトルク管理まとめ

ムーヴのタイヤ交換とトルク管理まとめ

長くなりましたが、ダイハツ・ムーヴのタイヤ交換を安全に行うための重要ポイントを改めて整理しましょう。

  • ホイールナットの締め付けトルクは「103N・m」で厳守。
  • ナットの規格は「M12×P1.5 / 21HEX / 60度テーパー座」(スズキ・ホンダ用は不可)。
  • フロントのジャッキアップポイントは「助手席側にオフセット」しているため転倒に注意。
  • 必ず「ジャッキスタンド」を使用し、なければタイヤを車の下に入れて保険をかける。
  • 空気圧は運転席ドアのラベルを確認し、定期的に補充する。

タイヤ交換は、車のメンテナンスの中でも比較的ハードルが低く、達成感のある作業です。しかし、タイヤはあなたの命だけでなく、同乗者や周囲の人の命も乗せて高速回転しているパーツです。「たかがネジ締め」と思わず、プロと同じ知識と道具(トルクレンチ)を持って接することが、本当の意味での「愛車精神」だと言えるでしょう。

この記事を参考に、ぜひ安全で確実なタイヤ交換にチャレンジしてみてください。そして、もし作業中に「あれ?おかしいな」と思ったり、どうしても不安が拭えなかったりした場合は、迷わずお近くの整備工場やガソリンスタンドに相談してくださいね。安全第一で、素敵なカーライフを!

\ ネット通販なら格安で購入 /

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次