オールテレーンタイヤは車検に通る?10mmルールとホワイトレターの真実

オールテレーンタイヤは車検に通る?10mmルールとホワイトレターの真実

愛車をワイルドな雰囲気に仕上げるなら、ゴツゴツとした見た目のオールテレーンタイヤは欠かせないアイテムですよね。でも、いざ交換しようと考えたときに頭をよぎるのが車検の問題ではないでしょうか。

タイヤのはみ出しに関するルールや荷重指数のことなど、専門用語が多くて不安になってしまう方も多いはずです。実は私自身も、初めてタイヤ交換をしたときは基準がわからずドキドキした経験があります。

今回は、そんなオールテレーンタイヤと車検に関する疑問や、保安基準のポイントについて詳しくお話ししていきたいと思います。

記事のポイント
  • 2017年の法改正によるタイヤはみ出し10mmルールの詳細
  • ホワイトレターやホイール形状が車検に与える影響
  • 意外と見落としがちな荷重指数とLT規格の重要性
  • ジムニーやプラドなど人気車種ごとの適合サイズ目安
目次

オールテレーンタイヤは車検に通る?基準を解説

オールテレーンタイヤは車検に通る?基準を解説

結論から言うと、オールテレーンタイヤだからといって車検に通らないということはありません。しかし、純正タイヤとはサイズや形状が異なるため、いくつかの重要なルールをクリアしている必要があります。「なんとなく大丈夫だろう」で装着してしまうと、車検のタイミングで純正に戻さなければならないなんてことにもなりかねません。ここでは、車検をクリアするために絶対に知っておきたい4つの基準について、深掘りして解説していきます。

10mmのはみ出しはOK?ハミタイ対策

10mmのはみ出しはOK?ハミタイ対策

カスタム好きの方なら一度は耳にしたことがあるかもしれない「10mmルール」。これは2017年6月22日に国土交通省が行った保安基準の改正によって緩和された、タイヤのはみ出しに関する新しいルールのことです。この改正は、自動車カスタム界隈にとって非常に大きなニュースでした。

以前の基準は「ゼロ・トレランス(不寛容)」とも言えるもので、タイヤやホイールがフェンダー(車体)の最外面から1mmでもはみ出していれば、即座に車検不適合(不合格)となっていました。しかし、国際的な基準(ECE規則)との調和を図る目的で、この厳しいルールが見直されることになったのです。

現在の基準では、「タイヤのラベリング(文字)やリムガードなどのゴム部分」であれば、片側10mm未満のはみ出しは許容されるようになっています。これは、タイヤの構造上どうしてもサイドウォールが膨らんでしまうことや、デザイン上の装飾(ラベリング)を考慮しての措置です。

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ここがポイント:許されるのは「ゴム」だけ!

勘違いしやすいのですが、10mmのはみ出しが許されるのはあくまで「タイヤのゴム部分」のみです。ホイールのリムフランジ、スポーク、センターキャップ、ホイールナットなどが少しでもフェンダーより外に出ている場合は、たとえ1mmであっても車検には通りません。つまり、ホイール自体は完全にフェンダー内に収まっている必要があります。

さらに、はみ出しの判定が行われる範囲も厳密に決まっています。具体的には、ホイールの中心から鉛直線を引いたとき、「前方30度・後方50度」の範囲がフェンダー内に収まっている必要があります。この範囲は「タイヤ被覆範囲」とも呼ばれ、歩行者保護や泥はね防止の観点から特に厳しくチェックされるエリアです。

実際の車検ラインでは、検査員が「下げ振り」と呼ばれる錘(おもり)のついた糸をフェンダーの頂点から垂らし、タイヤとの隙間や突出を目視および計測で確認します。もし、この前方30度〜後方50度の範囲内で、タイヤのゴム部分が10mm以上はみ出していたり、あるいはホイールの一部が少しでも突出していれば、不適合の判定が下されます。逆に言えば、この範囲外(例えばタイヤの下の方など)であれば、多少はみ出していても車検上の問題にはなりにくいですが、基本的にはこの「30度・50度」エリアを死守することが、ハミタイ対策の鉄則と言えるでしょう。

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(出典:国土交通省『道路運送車両の保安基準の細目を定める告示』

ホワイトレターの突起は車検NGか

ホワイトレターの突起は車検NGか

オールテレーンタイヤの醍醐味といえば、サイドウォールの白い文字「ホワイトレター」ですよね。BFグッドリッチやトーヨーのオープンカントリーなど、人気の銘柄には必ずと言っていいほど設定されています。実はこのホワイトレター、単に白く塗られているだけでなく、文字の部分が立体的になっており、数ミリ程度盛り上がっていることが多いんです。

先ほど解説した「10mmルール」において、このホワイトレターの扱いはどうなるのでしょうか?結論から言うと、この「文字(ラベリング)」の突出は許容範囲に含まれます。つまり、ホイールがフェンダー内に収まっていて、ホワイトレター部分のはみ出しが10mm未満であれば、合法的に車検をパスできる可能性が非常に高いということです。

かつての厳しい基準下では、この文字の厚み(数ミリ)だけで「回転部分の突出」とみなされ、車検不適合となるケースが後を絶ちませんでした。そのため、車検の時だけ裏履き(ホワイトレターを内側にして装着すること)をしたり、黒いテープを貼って隠したりという涙ぐましい努力が必要だったのです。しかし現在では、そのような心配はほとんどなくなりました。

注意点:汚れや剥がれはNGの可能性も

ただし、油断は禁物です。検査員によっては、ホワイトレターの汚れや剥がれ、亀裂などを厳しくチェックする場合があります。もし文字部分が著しく削れていたり、剥がれかけていたりすると、「タイヤの損傷」として指摘され、車検に通らないリスクがあります。

また、検査員も人間です。タイヤが泥だらけだったり、ホワイトレターが薄汚れていたりすると、「整備が行き届いていない車両」という心証を与えてしまい、より厳格なチェックを受けることになるかもしれません。車検に出す前は、ホワイトレターの青い保護剤(新品時に付いているもの)を完全に落とし、タイヤワックスなどで綺麗に磨いておくことを強くおすすめします。「この車はしっかりとメンテナンスされている」というアピールをすることが、スムーズな車検通過への近道ですよ。

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荷重指数不足はNG!LTタイヤの重要性

荷重指数不足はNG!LTタイヤの重要性

タイヤ選びにおいて、サイズやはみ出しばかり気にしがちですが、実は車検で最も重要な項目の一つが「ロードインデックス(荷重指数)」です。これは、そのタイヤが規定の条件下で支えることができる最大負荷能力(重さ)を示した数値です。

車検に通るための大原則として、装着するタイヤは「純正タイヤと同等、またはそれ以上の荷重指数」を持っていなければなりません。これは安全上の理由から非常に厳格に定められています。

例えば、SUVなどでインチアップを行い、偏平率の低い(薄い)タイヤに交換したとします。タイヤ内部の空気容量が減少すると、その分だけ支えられる荷重(ロードインデックス)が下がってしまうことがあります。この場合、いくら見た目がカッコよくても、車両重量を支えきれないと判断され、車検は不合格となってしまいます。

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車種タイプ注意すべきポイント
乗用車(3・5ナンバー)純正のLIを下回らないように注意。エクストラロード(XL)規格の場合は空気圧を高めに設定する必要あり。
商用車(1・4ナンバー)基本的に「LT規格」が必須。乗用車用タイヤ(Pメトリック)では強度不足で車検NGとなる。

特に深刻な問題となりやすいのが、ハイエースやNV350キャラバンなどの商用バン、あるいはランドクルーザーの一部モデル(1ナンバー登録車)です。これらの車両は、荷物を満載した状態での過酷な使用を想定しており、極めて高い負荷能力が求められます。そのため、一般的な乗用車用タイヤ(Pメトリック)ではなく、より強度の高い「LT(ライトトラック)規格」のタイヤ装着が必須となります。

よくある失敗例として、ハイエースのユーザーがドレスアップ目的で、SUV用のカッコいいオールテレーンタイヤを装着しようとするケースがあります。しかし、そのタイヤが乗用車用規格(例:LI 96〜98程度)だった場合、ハイエースに必要な軸重(例:LI 107/105)を満たせず、車検場では門前払いとなります。「LT」の刻印がないタイヤを商用車に履かせることは、法的に許されないだけでなく、バーストなどの重大事故につながる危険性もあるため絶対にやめましょう。

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スピードメーター誤差とタイヤ外径の限界

スピードメーター誤差とタイヤ外径の限界

オールテレーンタイヤを履く際、少しでも車高を上げたくて、純正よりも外径が大きい(直径がデカい)タイヤを選びたいと考える方も多いと思います。タイヤ外径を大きくすることは、最低地上高を稼ぎ、迫力あるスタイリングを手に入れる有効な手段ですが、ここで壁となるのが「スピードメーター誤差」です。

タイヤ外径が大きくなると、タイヤが1回転する間に進む距離が長くなります。車のスピードメーターはタイヤの回転数から速度を割り出しているため、外径が大きくなると、メーターが表示する速度よりも、実際の走行速度(実速度)の方が速くなってしまいます。

メーター検査の基準(平成19年1月1日以降製作車)

車検の検査ラインでは、メーター読みが40km/hの時、実速度が以下の範囲内でなければなりません。

30.9km/h 〜 42.55km/h

つまり、「実際の速度がメーター表示(40km/h)を決して超えてはならない(+0%まで)」という厳しい上限と、「メーター表示よりも遅い分にはある程度許容される(約-22%まで)」という下限設定になっています。

この計算式が意味するのは、「タイヤ外径を大きくして実速度が速くなる方向への改造は、許容範囲が非常に狭い」ということです。もし外径を上げすぎて、メーターが40km/hを指しているのに実速度が43km/h出てしまえば、即座に不適合となります。

一般的に、純正外径に対してプラス3〜4%程度の拡大が、メーター誤差の観点から見た車検対応の限界と言われています。これを大きく超えるサイズ(例えばジムニーでの大径タイヤ化など)を装着する場合は、スピードメーターの表示を補正するデバイス(メーター補正ユニット)を取り付けるか、車検の時だけ純正タイヤに戻すといった対策が必要になってきます。

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アルミホイールのJWLとJWL-T基準

アルミホイールのJWLとJWL-T基準

タイヤだけでなく、それを支えるアルミホイールの刻印も、車検における重要なチェック項目です。日本国内で販売されるアルミホイールには、国土交通省が定める技術基準を満たしていることを示すマークが刻印されています。

  • JWL (Japan Light Alloy Wheel): 乗用車用軽合金製ディスクホイールの技術基準。乗用車(3ナンバー、5ナンバー)はこのマークが必須です。
  • JWL-T (Truck): トラック及びバス用軽合金製ディスクホイールの技術基準。貨物車(1ナンバー、4ナンバー)には、より強度の高いこの規格が求められます。

ここで注意が必要なのは、やはりハイエースや商用登録のジムニー、ランドクルーザーなどの貨物車両です。これらの車検においては、ホイールに「JWL-T」という刻印が入っていなければ合格できません。最近では海外製の安価なホイールや、デザイン重視の乗用SUV用ホイールも多く流通していますが、これらを誤って貨物車に装着してしまうと、強度不足の懸念から車検不適合となります。

ただし、例外規定として「車両総重量3.5トン以下かつ最大積載量500kg以下の貨物車」に関しては、JWL基準のホイールでも車検適合となる場合があります。しかし、これは車検証の記載事項(軸重など)と照らし合わせた慎重な判断が必要であり、すべての検査員がこの例外規定をスムーズに認めてくれるとは限りません。基本的には、貨物車にはJWL-T規格のホイールを選ぶのが最も安全で確実な選択肢です。ホイール選びの際は、デザインだけでなく、この刻印があるかしっかりと確認しましょう。

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車種別オールテレーンタイヤの車検対応サイズ

車種別オールテレーンタイヤの車検対応サイズ

ここからは、実際に私がよく相談を受ける人気車種について、車検対応サイズの目安や注意点を見ていきましょう。あくまで一般的な傾向ですので、個体差やホイールのインセットによって状況が変わることは覚えておいてくださいね。

ジムニーの車検対応タイヤサイズ

ジムニーの車検対応タイヤサイズ

軽自動車規格のジムニー(JB64)の場合、純正タイヤサイズは「175/80R16」です。ここから車検対応の範囲内でサイズアップを狙うなら、「185/85R16」が定番中の定番、いわゆる「神サイズ」として多くのユーザーに愛用されています。

この「185/85R16」というサイズは、純正に比べて外径が約34mmほど大きくなります。これにより、タイヤ交換だけで車高(最低地上高)を約17mmアップさせることができ、ジムニー特有のワイルドなルックスを手軽に手に入れることができます。TOYOのオープンカントリーR/TやヨコハマのジオランダーM/Tなどがこのサイズを展開しており、選択肢も豊富です。スピードメーター誤差についても、多くの個体で許容範囲内に収まることが確認されています。

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195R16Cは注意が必要

さらに太い「195R16C」というサイズも存在し、装着自体は可能です。しかし、こちらはノーマル車高だとハンドルを全切りした際に、フレームやスタビライザーに干渉するリスクが高まります。また、タイヤ幅が広がるため、ホイールのインセットによってはフェンダーからのはみ出しが発生しやすくなります。このサイズを履く場合は、9mm幅のフェンダーモールを装着したり、薄型のオーバーフェンダーを取り付けるなどの対策が必要になるケースが多いです。

ジムニーシエラ(JB74)の場合は、純正の「195/80R15」に対して、「215/75R15」あたりが車検対応の定番サイズとなります。「235/75R15」までいくと、インナーフェンダーへの干渉やはみ出しのリスクが高まり、リフトアップなどの加工が必要になってくるでしょう。

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プラドの干渉リスクと車検の境界線

プラドの干渉リスクと車検の境界線

ランドクルーザープラド(150系)は、ファミリーカーとしての快適性とオフロード性能を両立させた人気モデルです。純正サイズは「265/65R17」ですが、オーナーさんの間で最も人気があり、かつ議論の的となっているサイズが「265/70R17」です。

結論から言うと、この「265/70R17」は車検における「グレーゾーン」の筆頭です。純正よりも外径が約28mm大きくなるため、迫力は格段にアップします。しかし、ノーマル車高で装着した場合、ハンドルをいっぱいに切った時や、段差を乗り越えてサスペンションが沈み込んだ時に、フロントのマッドガード(泥除け)の内側にタイヤが干渉する個体が多く見られます。

車検の検査ラインでは、検査官がハンドルを左右にロックするまで切り込み、タイヤが車体やサスペンションの一部に接触しないかを入念に確認します。この時、わずかでも「擦れる音」がしたり、接触の痕跡が見つかったりすれば不適合となります。厳しいディーラーや指定工場では、「干渉の恐れがある」という理由だけで入庫を拒否されることも珍しくありません。

確実に車検を通すなら純正サイズの「265/65R17」を選ぶべきですが、どうしても「265/70R17」を履きたい場合は、ドライヤーを使ってインナーフェンダーを温めて変形させたり、マッドガードを取り外すといった干渉対策が必要になります。もちろん、これらの対策は自己責任であり、車検通過を保証するものではありません。

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RAV4とデリカD:5の適合サイズ

RAV4とデリカD:5の適合サイズ

トヨタ・RAV4(AdventureやOffRoad Package)は、モノコックボディを採用しているため、プラドのようなフレーム構造の車に比べてタイヤハウス内のクリアランス(余裕)が少なめに設計されています。純正サイズ(235/55R19など、外径約741mm)に対し、プラド純正と同等の「265/65R17(外径776mm)」を履かせたいと考える方も多いですが、これはリフトアップ無しでは干渉する可能性が極めて高いです。

ノーマル車高で安心して車検を通すなら、「245/65R17(外径約750mm)」あたりが実用的な限界ラインと言えるでしょう。これ以上のサイズを狙うなら、リフトアップコイルやスペーサーの導入を前提とした計画が必要です。

一方、三菱・デリカD:5の場合は、タイヤハウスの前側(バンパー裏あたり)の形状が特殊で、ここがタイヤ干渉の鬼門となります。純正サイズの「225/55R18」や「215/70R16」に対して、カスタムの定番は「235/70R16」です。しかし、このサイズはタイヤの銘柄によって合否が分かれるという非常にシビアな側面を持っています。

例えば、ヨコハマのジオランダーA/Tのようにショルダー部分が丸みを帯びたデザインであれば干渉せずに装着できることが多いですが、BFグッドリッチのKO2のように角張った(スクエアショルダーの)デザインだと、同じサイズ表記でも実寸が大きく、ハンドルを切った際に内部で擦ってしまう事例が多発しています。デリカD:5で攻めたサイズを選ぶ際は、タイヤ銘柄ごとの実寸データや、ショップの装着事例を事前によく確認することが重要です。

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ハイエースの車検はLT規格が必須

ハイエースの車検はLT規格が必須

ハイエース(200系バン)の車検については、先ほどもお話しした通り「LT規格」と「荷重指数」が絶対条件となります。ここではさらに踏み込んで、ハイエース特有の「ホワイトレタータイヤの罠」について解説します。

ハイエース用として非常に人気の高い、グッドイヤーの「NASCAR(ナスカー)」やトーヨータイヤの「H20」、「PARADA PA03」といった銘柄。これらは全て車検対応のLT規格を取得していますが、実は設計上、タイヤの断面幅がカタログ数値よりも太めに作られている傾向があります。これは、ホワイトレター部分を保護したり、見た目の迫力を出すための工夫なのですが、これが車検では仇となることがあります。

ハイエースのフェンダーは意外と狭く、ホイールのインセットを少し攻めた設定(例えば+38など)にすると、このタイヤの膨らみ部分が10mmを超えてはみ出してしまうリスクがあるのです。10mmルールがあるとはいえ、LTタイヤはサイドウォールが硬く、乗用車用タイヤのように都合よく変形してくれません。そのため、ホイール選びを間違えると即アウトとなるシビアさがあります。

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項目ハイエース車検の鉄則
タイヤ規格必ず「LT(ライトトラック)」規格を選ぶ
荷重指数純正(107/105など)以上の数値を確保する
はみ出し対策オーバーフェンダー装着時は、車幅変更(構造変更)が必要か確認する

また、はみ出し対策としてオーバーフェンダーを装着する場合も注意が必要です。片側9mm(両側18mm)以内のフェンダーモールであれば、「指定部品」として扱われ、車検の手続き上も軽微な変更としてそのまま通ります。しかし、これを超えて車幅が20mm以上変わってしまうと、「構造変更(記載変更)」の手続きが必要になります。これを怠ると違法改造車となってしまうため、フェンダー選びも慎重に行いましょう。

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ディーラー車検とカスタムショップの違い

ディーラー車検とカスタムショップの違い

最後に、タイヤ交換後の車検を「どこで受けるか」という問題について触れておきましょう。大きく分けて、正規ディーラーとカスタムショップ(または民間車検場)の2つの選択肢がありますが、それぞれの対応には明確な違いがあります。

正規ディーラーはメーカーの看板を背負っており、コンプライアンス遵守が最優先事項です。そのため、判定基準は「法的に適合しているか」だけでなく、「メーカーが保証できる範囲内か」という点も重視されます。少しでも怪しい箇所(グレーゾーン)があれば、安全マージンをとって入庫を断られることは珍しくありません。

特に最近の車は、「Toyota Safety Sense」や「EyeSight」といった先進運転支援システム(ADAS)を搭載しています。タイヤ外径の変更やリフトアップによって車高や車体の姿勢が変わると、これらのセンサーの検知範囲にズレが生じる可能性があります。ディーラーでは、この「エーミング(センサー校正)」への悪影響を懸念して、純正サイズ以外のタイヤ装着車への整備を拒否する動きが強まっています。

一方で、カスタムに強いプロショップや専門店であれば、10mmルールの正確な解釈や、具体的な対策方法を熟知しています。「ディーラーではダメと言われたけど、ショップに相談したら法的な根拠に基づいて適合させてくれた」という話もよく聞きます。また、構造変更(記載変更)の手続きにも慣れているため、オーバーフェンダーやリフトアップ公認などのハードルもクリアしやすいのがメリットです。

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まとめ:オールテレーンタイヤで車検を通すコツ

まとめ:オールテレーンタイヤで車検を通すコツ

オールテレーンタイヤで車検をクリアするためには、単に「入るかどうか」だけでなく、法律の数字をクリアしているかがカギになります。

車検クリアのチェックリスト

  • タイヤのゴム部分のはみ出しは片側10mm未満か(ホイールは突出NG)
  • ロードインデックスは純正以上あるか(貨物はLT必須)
  • ホイールにJWL(貨物はJWL-T)の刻印はあるか
  • スピードメーター誤差は許容範囲内か(外径アップは慎重に)

ネット上の「車検通りました!」という口コミ情報は非常に参考になりますが、あくまでその人の車の個体差や、その時の検査員の判断による結果であり、あなたの車でも同じ結果になるとは限りません。最も確実なのは、購入前にプロショップにて仮合わせ(フィッティング)を行うか、車種専用のマッチングデータを保有する専門店のアドバイスを仰ぐことです。

適切な知識と準備があれば、オールテレーンタイヤは法を犯すことなく、愛車の可能性と魅力を最大化する最高のパートナーとなります。ぜひルールを守って、安全にカッコいいカスタムライフを楽しんでくださいね!

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