ジムニーシエラのタイヤサイズ完全ガイド|純正比較から車検対応カスタムまで

ジムニーシエラ(jb74やjb43)のオーナーにとって、タイヤ交換は愛車の個性を際立たせ、その魅力をさらに引き出す絶好の機会と言えるでしょう。

しかし、いざ交換しようとすると、まずは基本となる純正サイズの確認から始まり、理想のスタイルを追求するためのサイズアップ(16インチ、15インチ、18インチなど)の検討、さらには本格的なオフロード性能向上を目指すリフトアップ(1インチアップ、2インチアップ、3インチアップ)との複雑な関連性、そして純正車高でどこまで可能なのかという限界の見極めなど、考えるべきことが多岐にわたります。

特に、タイヤサイズ最大値を追求するヘビーカスタムや、限界15インチといった特殊な選択肢まで含めると、その組み合わせは無限大に広がり、選択は一層困難になります。そして、どのようなカスタムを行う上でも、最終的にクリアしなければならない最も重要な課題が車検への適合性です。

この記事では、そんなジムニーシエラのタイヤサイズに関するあらゆる疑問に、専門的な視点から深く、そして分かりやすく答えていきます。新型ジムニーシエラ タイヤサイズと旧型のサイズ違いといった基本的な情報から、オーナーのスタイルに合わせたおすすめの選び方、見落としがちなスペアタイヤやナットサイズといった細かな点に至るまで、あなたの理想のカスタムを実現するための情報を網羅的に、そして詳細に解説していきます。

記事のポイント
  • ジムニーシエラの純正タイヤサイズとその詳細な見方がわかる
  • 車検の保安基準に適合したカスタムサイズの選び方がわかる
  • インチアップやリフトアップに伴うメリット・デメリットや注意点がわかる
  • 新型(JB74)と旧型(JB43など)の具体的なタイヤサイズの違いがわかる
目次

ジムニーシエラ・タイヤサイズの基本知識

  • 新型ジムニーシエラの純正タイヤサイズ
  • jb74と旧型jb43のサイズ違い
  • 純正車高のままサイズアップする限界
  • 定番の15インチと人気の16インチ
  • 18インチや限界15インチカスタム

新型ジムニーシエラの純正タイヤサイズ

ジムニーシエラのタイヤカスタムという壮大な旅を始める前に、全ての基本となる出発点、すなわち純正サイズを正確に、そして深く理解しておくことが何よりも重要です。2018年7月以降に市場に投入された現行の第四世代モデル、新型ジムニーシエラ(JB74型)に標準装備されている純正タイヤサイズは「195/80R15 96S」です。(出典:スズキ株式会社 ジムニーシエラ公式サイト 諸元表

この一見するとただの数字とアルファベットの羅列には、タイヤの性格や性能を決定づける極めて重要な情報が凝縮されています。初めてタイヤを選ぶ方でもその意味を完全に理解できるよう、一つひとつ丁寧に解説していきます。

表記意味詳細解説
195タイヤの断面幅 (mm)タイヤの最も広い部分の幅が195mmであることを示します。この数値が大きいほど、地面との接触面積が増え、グリップ力や安定性が向上する傾向にありますが、燃費やハンドリングの軽快さには影響を与えます。
80扁平率 (%)タイヤのサイドウォール(側面)の高さが、断面幅に対して80%であることを意味します(195mm × 0.8 = 156mm)。ジムニーシエラのようなオフロード志向の車種では、この数値が高い「高扁平タイヤ」が採用され、悪路での衝撃吸収性やタイヤのたわみによるグリップ力確保に貢献します。
R構造「R」は、タイヤ内部のカーカス(骨格)が放射状(Radial)に配置されたラジアル構造の略です。操縦安定性や耐久性に優れ、現在の乗用車用タイヤでは絶対的な主流となっています。
15リム径 (インチ)このタイヤが適合するホイールの直径が15インチであることを示します。ホイールを変更しない場合は、この数値を合わせる必要があります。
96ロードインデックス (LI)規定の条件下でタイヤ1本が支えられる最大荷重を示す指数です。「96」という指数は、最大負荷能力710kgに対応していることを表します。車両総重量を支えるために極めて重要な数値です。
S速度記号 (スピードレンジ)そのタイヤが安全に走行できる最高速度を示す記号です。「S」は最高速度180km/hまで対応していることを意味します。ジムニーシエラの性能に対して十分なマージンが確保されています。

安全性を守るための絶対ルール

タイヤを交換する際、純正タイヤで指定されているロードインデックスと速度記号の数値を「下回る」製品を選ぶことは絶対に避けてください。これは道路運送車両法の保安基準で定められているだけでなく、車両の安全性を根本から損なう非常に危険な行為です。必ず純正と同等、もしくはそれ以上の性能を持つタイヤを選択しましょう。

ここで興味深いのは、兄弟車である軽自動車のジムニー(JB64型)の純正タイヤサイズが「175/80R16」と、16インチホイールが採用されている点です。より大型なボディを持つシエラが、より小径な15インチホイールを標準装備しているのは、タイヤ幅とのバランスや、世界中で供給されるタイヤサイズの普遍性を考慮した結果と考えられます。この違いは、カスタムを検討する上で重要なポイントとなりますので、混同しないように注意が必要です。

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jb74と旧型jb43のサイズ違い

ジムニーシエラのタイヤ選びをさらに奥深くしているのが、モデルチェンジによる純正タイヤサイズの変更です。特に、現行のjb74型と、その先代にあたる旧型のjb43W型とでは、純正サイズに明確なサイズ違いが存在します。この違いを正確に理解しておくことは、中古ホイールの流用や、過去のカスタム事例を参考にする際に非常に役立ちます。

具体的には、2018年7月に登場した現行のJB74型と、2002年から2018年まで長きにわたり販売されたJB43W型(およびJB33W型などそれ以前のモデル)では、以下のようなスペックの違いがあります。

モデル (代表型式)純正タイヤサイズタイヤ外径 (計算値)タイヤ幅 (mm)
新型 (JB74W)195/80R15約693mm195mm
旧型 (JB43Wなど)205/70R15約668mm205mm

表を見てわかる通り、新型のJB74は旧型に比べて、タイヤ幅は10mmスリムになっている一方で、タイヤの外径(直径)は約25mmも大型化されています。この外径の拡大は、最低地上高の確保や悪路走破性の向上に貢献しており、新型シエラの力強いスタイリングと走行性能を支える重要な要素です。この違いを知らずに旧型のカスタム情報を鵜呑みにしてしまうと、想定外の干渉や車検不適合といったトラブルにつながる可能性があります。ご自身の愛車の年式や型式は、必ず車検証で正確に確認し、そのモデルに適合した情報に基づいてタイヤ選びを進めてください。

ホイールの基本スペックは歴代共通

一方で、カスタムの自由度を高めてくれる朗報もあります。ホイールを取り付けるための基本スペック、すなわちPCD(139.7mm)やボルト穴数(5穴)、ハブ径といった数値は、歴代モデルを通して共通となっています。これにより、旧型モデルに装着されていた社外ホイールを新型に装着するなど、ホイールの流用は比較的行いやすい環境にあります。ただし、インセット値やリム幅によっては装着できないケースもあるため、事前の確認は不可欠です。

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純正車高のままサイズアップする限界

ジムニーシエラのオーナーの多くが最初に検討するカスタムが、タイヤのサイズアップでしょう。しかし、ここで大きな壁となるのが、純正車高のまま、つまりリフトアップを施さないノーマルサスペンションの状態でのサイズアップには物理的な限界が存在するという事実です。

その最大の理由は、タイヤハウス(フェンダー内部)のスペースが純正タイヤサイズに最適化されて設計されていることにあります。不必要に大きな空間は、コスト増や重量増につながるため、メーカーは可能な限りコンパクトに設計します。そのため、純正よりも外径や幅が大きすぎるタイヤを装着すると、以下のような問題が発生します。

  • ステアリング時の干渉:ハンドルを左右に切った際に、タイヤの内側や角がフレームやサスペンションアームに接触する。
  • バンプ時の干渉:段差を乗り越えるなどしてサスペンションが縮んだ(バンプした)際に、タイヤの上部がフェンダーライナー(泥除けのインナーカバー)に接触する。

タイヤ干渉がもたらす深刻なリスク

タイヤの干渉は、「ゴゴゴ…」といった異音が発生するだけの些細な問題ではありません。接触を繰り返すことでタイヤのサイドウォールが削られ、最悪の場合、走行中のバースト(破裂)につながる可能性があります。また、車体側にもダメージを与え、安全な走行を著しく妨げる原因となります。サイズアップを検討する際は、この干渉リスクを最優先で考慮し、絶対に無理なサイズを選択してはいけません。

もちろん、タイヤの銘柄ごとの形状(ショルダー部分の角ばり具合など)や、空気圧、車両の個体差によってもクリアランスは変動しますが、一般的に純正車高で安全マージンを確保しつつ装着できるのは、純正の外径からプラス2%(約14mm)程度までと考えるのが無難です。これ以上のサイズアップを目指す場合は、次項以降で解説するリフトアップが必須のカスタムとなります。

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定番の15インチと人気の16インチ

ジムニーシエラのタイヤカスタムを具体的に進める上で、ホイール径の選択はスタイルの方向性を決定づける重要な分岐点です。現在、その主流となっているのは、純正と同じ15インチを維持する堅実なスタイルと、インチアップして16インチに変更する積極的なスタイルの2つです。それぞれの特徴を理解し、自分の目指すカスタムに合った選択をしましょう。

定番の15インチ:純正を活かす堅実派

純正ホイールをそのまま使用できる15インチは、最も手軽でコストパフォーマンスに優れた選択肢です。ホイール購入費用がかからないため、その分の予算をタイヤのグレードアップに充てることができます。純正サイズの「195/80R15」のままでも、例えば標準のサマータイヤから、トレッドパターンがアグレッシブなオールテレーンタイヤやマッドテレーンタイヤに交換するだけで、シエラの持つオフロードテイストは一気に高まり、力強いエクステリアを演出することが可能です。

人気の16インチ:カスタムの幅を広げる積極派

一方で、より本格的なカスタムや、さらなるパフォーマンス向上を目指すユーザーから絶大な支持を得ているのが16インチへのインチアップです。ホイール径を1インチ大きくすることで、以下のような多くのメリットが生まれます。

  • 豊富なタイヤバリエーション: 16インチは、4WD・SUV向けのタイヤ市場で非常にポピュラーなサイズです。そのため、選べるタイヤのデザインやサイズのバリエーションが格段に増え、理想の一本を見つけやすくなります。
  • デザイン性の向上: オフロードカスタムの象徴とも言えるホワイトレタータイヤや、サイドウォールのデザインが特徴的なタイヤは、16インチの方が豊富なラインナップから選べる傾向にあります。
  • 走行性能の変化: 適切なサイズのタイヤを選べば、ハンドリングの応答性が向上したり、オンロードでの安定性が増したりといった効果も期待できます。

16インチ化のゴールデンサイズは「215/70R16」

16インチへインチアップする場合、数あるサイズの中でも特に代表的で「ゴールデンサイズ」とも言えるのが「215/70R16」です。このサイズはタイヤ外径が約707mmとなり、純正(約693mm)との差が+2%以内に収まるため、スピードメーターの誤差が少なく、車検にも適合しやすいという大きなメリットがあります。純正車高でも干渉しにくい絶妙なバランスを保ちつつ、見た目の迫力をアップさせることができるため、初めてのインチアップに最適なサイズとして高い人気を誇っています。

18インチや限界15インチカスタム

ジムニーシエラのカスタムの世界は非常に深く、定番の16インチ化に留まりません。さらにアグレッシブなスタイルを求めるユーザーの中には、18インチへの大胆な大径インチアップや、あえて純正と同じ15インチのまま、物理的な限界サイズに挑戦するマニアックなカスタムも存在します。

18インチカスタム:見た目と引き換えの注意点

18インチ、あるいはそれ以上の大径ホイールを装着したジムニーシエラは、他に類を見ない圧倒的な存在感を放ち、都会的で洗練されたラグジュアリーSUVのようなスタイルを演出できます。しかし、その華やかな見た目の裏側には、オフローダーとしての性能を犠牲にするいくつかのデメリットが潜んでいます。

大径インチアップがもたらすデメリット

  • 乗り心地の著しい悪化: タイヤの厚み(扁平率)が極端に薄くなるため、路面からの細かな凹凸や衝撃を吸収する能力が大幅に低下します。結果として、ゴツゴツとした硬い乗り心地になり、同乗者から不満が出る可能性もあります。
  • 燃費の悪化: 大径ホイールと薄いタイヤの組み合わせは、一般的に重量が増加します。この「バネ下重量」の増加は、加速性能や燃費に直接的な悪影響を及ぼします。
  • オフロード性能の低下: オフロード走行では、タイヤの空気圧を下げて接地面を稼いだり、タイヤ自体をたわませて岩場をグリップしたりします。しかし、扁平率が低いタイヤではこれができず、ホイールを傷つけるリスクも高まるため、悪路走破性は大きく損なわれます。

結論として、18インチ化はジムニーシエラの本来の強みであるオフロード性能よりも、オンロードでのドレスアップ効果を最優先する、目的を明確に定めた上級者向けのカスタムと言えるでしょう。

限界15インチカスタム:玄人好みの選択

一方で、ホイール径は純正と同じ15インチにこだわりつつ、タイヤの幅や外径を純正車高で収まる限界ギリギリまで攻める、という玄人好みのカスタムも存在します。これは、ホイール購入のコストを抑えつつ、タイヤだけで最大限の迫力を出したい場合に選ばれる手法です。

しかし、前述の通りフェンダーへの干渉リスクが極めて高くなるため、数ミリ単位でのクリアランス計算や、タイヤ銘柄ごとの微妙なサイズ感を見極める専門的な知識と経験が不可欠です。安易に手を出すとトラブルの原因となるため、信頼できるプロショップとの綿密な相談が必須となります。

ジムニーシエラ・タイヤサイズのカスタム術

  • 1インチアップとリフトアップの基本
  • 2・3インチアップとタイヤサイズ最大値
  • 交換時に注意したい車検とナットサイズ
  • おすすめタイヤとスペアタイヤの選び方

1インチアップとリフトアップの基本

ジムニーシエラのカスタムを語る上で欠かせないのが、「1インチアップ」と「リフトアップ」というキーワードです。これらはしばしば混同されがちですが、実際には密接に関連し合う重要なカスタム要素です。その基本を理解することで、理想のスタイルと性能を手に入れるための道筋が見えてきます。

まず、「リフトアップ」とは、サスペンションパーツの交換などによって車高そのものを持ち上げるカスタム全般を指します。そして、その中でも特に人気が高いのが、車高を約2.5cm(=1インチ)上げるリフトアップ、通称「1インチアップ」や「ちょい上げ」と呼ばれる手法です。

この「1インチアップ」がなぜ人気なのか。それは、ジムニーシエラ本来の優れた操縦安定性を大きく損なうことなく、見た目の迫力と悪路走破性の向上という、”おいしいとこ取り”が実現できるからです。わずか2.5cmの変化ですが、車を横から見た際のタイヤとフェンダーの隙間のバランスが劇的に改善され、車全体が引き締まった印象になります。

そして、ここが重要なポイントですが、1インチアップのリフトアップは、単なるドレスアップに留まりません。車高が上がることで生まれたフェンダー内の余裕は、より外径の大きなタイヤを装着する際の干渉リスクを低減させる効果があります。つまり、タイヤサイズの選択肢を安全に広げるための、いわば”土台作り”の役割も果たしてくれるのです。

例えば、純正車高では装着がためらわれるような少し大きめのタイヤサイズでも、1インチリフトアップを施すことで、サスペンションがフルに動いても干渉しない十分なクリアランス(隙間)を確保できる場合があります。リフトアップの方法としては、純正のスプリング(バネ)を専用のロングスプリングに交換するのが最もポピュラーで、信頼性の高い手法です。費用相場としては、主要なメーカーのキットであれば部品代と専門ショップでの交換・調整工賃を合わせておおよそ5万円~15万円程度が目安となります。

2・3インチアップとタイヤサイズ最大値

「ちょい上げ」の1インチアップからさらにステップアップし、より本格的で迫力のあるオフロードスタイルを目指すならば、2インチアップ(約5cm)や3インチアップ(約7.5cm)といった、より大胆なリフトアップが視野に入ってきます。ここまで車高を上げることで、装着できるタイヤサイズの最大値も飛躍的に広がり、カスタムの自由度は新たな次元へと突入します。

2インチ以上のリフトアップを施すことで、ノーマル車高では到底収まりきらなかった、以下のような大径オフロードタイヤの装着が現実のものとなります。

リフトアップ量とタイヤサイズの目安

  • 2インチリフトアップ:225/70R16(外径 約721mm)や 235/70R16(外径 約735mm)といった、明らかにノーマルとは一線を画すサイズの装着が可能になります。
  • 3インチリフトアップ: さらに大きな225/75R16(外径 約744mm)など、見る者を圧倒するような極太・大径タイヤを履きこなすことができます。

これらのタイヤを装着したジムニーシエラは、見た目の迫力が劇的に増すだけでなく、最低地上高が大幅に向上し、アプローチアングルなどの対障害性能も改善されるため、悪路での走破性は格段に向上します。しかし、このような大幅なリフトアップは、メリットと表裏一体のデメリットや注意点を伴うことを理解しなければなりません。

ハイリフトカスタムの注意点と覚悟

車高を5cm以上も上げると、車両のジオメトリー(各パーツの位置関係)が大きく崩れます。そのため、単に長いスプリングを入れるだけでは済みません。ショックアブソーバー、ブレーキホース、ラテラルロッドといった関連部品をすべてロングタイプに交換し、プロペラシャフトの角度補正なども必要になります。

また、重心が著しく高くなるため、オンロードでのコーナリング性能は低下し、高速走行時や横風を受けた際の安定性もシビアになります。費用もパーツ代だけで数十万円に達することが珍しくなく、構造変更の届出が必要になるケースもあります。まさに、専門知識と相応の覚悟が求められるカスタム領域と言えるでしょう。

交換時に注意したい車検とナットサイズ

ジムニーシエラのタイヤやホイールをカスタムする上で、夢と情熱を注ぎ込んだ愛車が公道を走り続けるために、絶対に避けては通れないのが車検です。見た目がどんなに理想通りに仕上がっても、国が定める道路運送車両法の保安基準に適合していなければ、それはただの「不正改造車」となってしまいます。

タイヤ・ホイールのカスタムにおける車検の主なチェックポイントは、非常に厳格です。その詳細を国土交通省の公示を基に解説します。

車検で厳しくチェックされる4大ポイント

  • フェンダーからのはみ出し(突出の禁止): タイヤ及びホイール(リム、ナット、センターキャップ含む)のいかなる部分も、車体(フェンダー)から外側にはみ出してはいけません。フェンダーの頂点から前方30度、後方50度の範囲が対象となり、10mm未満の突出であれば「歩行者等に危害を及ぼすおそれのある鋭利な突起」でなければ許容される場合がありますが、基本的にはツライチに収めるのが鉄則です。
  • 車体への干渉: サスペンションが最も縮んだ状態、かつハンドルを左右いっぱいに切った状態(フルバンプ・フルステア時)で、タイヤがフェンダー内部、フレーム、サスペンションアームなど、車体のどこにも接触しないことが絶対条件です。
  • スピードメーターの誤差: タイヤ外径を変更すると、実際の速度とメーター表示に誤差が生じます。平成19年1月1日以降に製造された車両では、メーターが40km/hを指す時に、実際の速度が30.9km/h~42.55km/hの範囲内にある必要があります。この範囲を超えるタイヤは装着できません。
  • 荷重指数(ロードインデックス)の確保: 前述の通り、純正タイヤに指定された荷重指数を下回るタイヤは、積載能力不足とみなされ装着できません。

これらの基準を一つでも満たしていないカスタムは、車検に通らないだけでなく、警察による取り締まりの対象となり、整備命令が出される可能性があります。安全かつ合法的にカスタムを楽しむためにも、基準の遵守は絶対です。

見落とし厳禁!ナットサイズとホイールの基本スペック

ホイールを交換する際には、デザインやサイズだけでなく、取り付けに関する基本スペックの確認も不可欠です。ジムニーシエラの純正ナットサイズは「M12×1.25」です。

社外ホイールに付属するナットを使用する場合や、ナットを別途購入する際は、必ずこのサイズに適合したものを選んでください。また、ホイールを固定するボルト穴の規格であるPCDと穴数は「139.7mm/5穴」という、国産車の中でも極めて特殊なサイズです。

この規格が一致しないホイールは物理的に装着不可能なため、ホイール選びの絶対条件として覚えておきましょう。

おすすめタイヤとスペアタイヤの選び方

ジムニーシエラのポテンシャルを最大限に引き出すためには、オーナー自身のライフスタイルや走行シーンに合わせたおすすめのタイヤを選ぶことが非常に重要です。また、オフロード走行の頼れる相棒として、背面に装着されたスペアタイヤの存在も決して忘れてはなりません。

あなたのスタイルはどれ?用途別おすすめタイヤタイプ

タイヤは、その特性によっていくつかのカテゴリーに分類されます。それぞれの長所・短所を理解し、最適な一本を見つけましょう。

  • オールテレーン(A/T)
    「All-Terrain(全地形対応)」の名が示す通り、オンロード(舗装路)での快適性と、オフロード(未舗装路)での走破性を高い次元で両立させた、まさに”万能選手”です。日常の通勤や買い物から、週末のキャンプや林道ツーリングまで、一台で幅広く楽しみたいという方に最もおすすめです。BFグッドリッチの「All-Terrain T/A」シリーズや、トーヨータイヤの「OPEN COUNTRY A/T」シリーズなどが、このカテゴリーの代表格として絶大な人気を誇ります。
  • マッドテレーン(M/T)
    「Mud-Terrain(泥濘地)」の名の通り、ぬかるんだ道や岩場など、過酷なオフロード環境での走行性能を最優先に設計されたタイヤです。深く刻まれたアグレッシブなブロックパターンが特徴で、そのワイルドなルックスはドレスアップ効果も抜群。本格的なクロスカントリー走行に挑むユーザーや、究極のオフロードスタイルを追求するユーザーに選ばれます。ただし、その性能と引き換えに、舗装路でのロードノイズが大きく、燃費も悪化する傾向があるため、日常使いには相応の覚悟が必要です。
  • ハイウェイテレーンタイヤ (H/T)
    純正で装着されているタイヤに多いのがこのタイプです。舗装路での静粛性や乗り心地、低燃費性能を重視して設計されています。走行シーンのほとんどが街乗りや高速道路で、オフロードにはほとんど行かないという方にとっては、最も快適で経済的な選択肢となります。

最近では、A/Tタイヤの快適性とM/Tタイヤの迫力を併せ持つラギッドテレーン(R/T)という新しいカテゴリーも登場し、人気を博しています。まさに”良いとこ取り”のタイヤとして、カスタムシーンで大きな注目を集めていますよ。

備えあれば憂いなし!スペアタイヤの重要性

走行用のタイヤ4本のサイズ(特に外径)を変更した場合、背面のスペアタイヤも必ず同じ外径のものに交換することを強く、強く推奨します。これはジムニーシエラのようなパートタイム4WD車にとって特に重要です。万が一のパンク時に、スペアタイヤだけ外径が異なると、4WD走行時に前後輪の回転差が吸収できず、ディファレンシャルギアなどの駆動系に深刻なダメージを与える原因となります。

また、一時的な走行であっても車体が傾き、極めて不安定で危険な状態になります。安全なカーライフのためにも、タイヤ交換は5本同時に行うのが理想的です。

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総括:ジムニー シエラのタイヤサイズ

  • 新型ジムニーシエラ(JB74)の純正サイズは195/80R15が標準
  • 旧型(JB43など)は205/70R15で新型とは外径や幅が異なる
  • 純正車高での過度なサイズアップはフェンダー干渉のリスクが高い
  • 16インチへのインチアップはタイヤの選択肢が広がるカスタムの王道
  • 18インチ化は見た目重視のカスタムでオフロード性能は低下する傾向
  • 1インチアップ(ちょい上げ)は見た目と走行性能のバランスが良い人気の選択肢
  • 2インチ以上の本格リフトアップは関連パーツの交換や補正が必須になる
  • タイヤサイズ最大値を目指すには専門的な知識と相応の費用が不可欠
  • どのようなカスタムでも車検の保安基準を遵守することが絶対条件
  • フェンダーからのはみ出しや走行中の車体への干渉は不正改造となる
  • ホイール選びではPCD(139.7/5穴)とナットサイズ(M12×1.25)の確認を忘れずに
  • タイヤはA/T(万能型)やM/T(オフロード特化型)など用途に合わせて選ぶのがおすすめ
  • 走行用タイヤのサイズを変更したらスペアタイヤも必ず同サイズに交換するのが鉄則
  • 定番の15インチのままでもタイヤ銘柄を変更するだけで車の印象は大きく変わる
  • 複雑なカスタムやサイズ選びに不安がある場合は迷わず専門プロショップに相談する
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