オールテレーンタイヤの燃費で12万円損?BFグッドリッチと国産の維持費を徹底比較

オールテレーンタイヤの燃費で12万円損?BFグッドリッチと国産の維持費を徹底比較

SUVやクロカン車に乗っていると、どうしても憧れてしまうのがゴツゴツとした見た目のオールテレーンタイヤですよね。街中でリフトアップされたプラドやラングラーが、泥臭いタイヤを履いて走っている姿を見ると、「うわぁ、自分の車もあんな風に仕上げたい!」とカスタム熱が一気に高まってしまうものです。足元がワイルドになるだけで愛車の雰囲気がガラリと変わり、キャンプ場などでの写真映えも抜群ですから、その気持ちは痛いほどよく分かります。

しかし、いざ交換しようと本気で検討し始めると、頭をよぎるのが現実的な問題、そう、「燃費」です。「ただでさえガソリン代が高いのに、タイヤを変えてさらに悪くなったらどうしよう…」「家族からは『維持費が高くなるならダメ』って言われてるし…」といった不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。実際に、インターネット上では「BFグッドリッチのような本格的なタイヤは重すぎて燃費が激落ちする」という声や、「高速道路でゴーゴーうるさくて家族から不評だった」といったネガティブな評判も目にします。また、ジムニーのような軽自動車ではパワー不足を感じてストレスになるのではないか、タイヤの寿命や特殊な空気圧の管理はどうすればいいのかといった疑問も尽きません。

見た目の格好良さと引き換えに、家計を圧迫する維持費の増大というリスクを負うのは、冷静に考えると勇気がいりますよね。この記事では、私自身が過去に様々なタイヤを履き潰し、燃費データとにらめっこしながら学んだ経験をもとに、規格の違いによる燃費への物理的な影響や、少しでも悪化を防ぐための具体的な対策について、包み隠さずお話ししていきたいと思います。カタログスペックだけでは分からない「リアルな維持費」の感覚を掴んでいただければ嬉しいです。

記事のポイント
  • オールテレーンタイヤへの交換で実際にどれくらい燃費が落ちるのか、リッターあたりの具体的な数値目安
  • 燃費悪化の最大の犯人とも言える「P規格」と「LT規格」の構造的な違いと、見分けるためのポイント
  • 大人気のBFグッドリッチや、バランス型のオープンカントリーR/Tを選んだ際に発生するガソリン代のリアルな差額
  • 「見た目のカッコよさ」と「経済性」のどちらも諦めたくない人のための、賢いタイヤ選びと空気圧管理の裏技
目次

オールテレーンタイヤの燃費悪化の原因と実態

オールテレーンタイヤの燃費悪化の原因と実態

「カッコいいから履きたい!」という情熱は大切ですが、車は物理法則の上で動いている乗り物です。タイヤが変われば、走りの質も燃費もダイレクトに変化します。せっかくのアウトドア仕様、どうせなら一番ゴツいタイヤを履きたい!と思うのが人情ですが、ここではまず、なぜオールテレーンタイヤにすると燃費が悪くなってしまうのか、そのメカニズムを少し深掘りしてお話しします。理由を正しく知れば、「なんとなく不安」から「納得して選ぶ」に変えることができ、タイヤ選びの失敗を未然に防ぐことができますよ。

P規格とLT規格の燃費性能を比較

P規格とLT規格の燃費性能を比較

「オールテレーンタイヤ」と一口に言っても、実は大きく分けて2つの種類があることをご存知でしょうか?この違いを知らずに「サイズが合うから」という理由だけでタイヤを選んでしまうと、後で「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりかねません。これが燃費を左右する、まさに一番の分かれ道なんです。

一つは、新車装着タイヤなどと同じ一般的な乗用車向けの「P規格(パッセンジャー)」です。そしてもう一つは、小型トラックや本格的なクロカン四駆、貨物車向けの「LT規格(ライトトラック)」です。タイヤの側面に書かれているサイズ表記を見たとき、「LT265/65R17」のように数字の前に「LT」と付いているものがそれに当たります。

この2つ、何が決定的に違うかと言うと、「頑丈さ」と、それに伴う「重さ」です。LT規格のタイヤは、鋭利な岩場を走ってもサイドウォール(側面)が裂けないように、内部のカーカスコード(骨格)が分厚く重ねられていたり、ゴムの層が追加されていたりと、非常に堅牢に作られています。分かりやすく例えるなら、P規格が「高機能なランニングシューズ」だとすれば、LT規格は「鉄板入りの安全靴」や「本格的な登山靴」のようなものです。

オフロード走行において、この頑丈さは命を守る頼もしい性能なのですが、舗装路を走る際の燃費という面では大きなデメリットになります。なぜなら、ゴムや補強材が増える分、タイヤ自体が猛烈に重くなるからです。タイヤは車の中で唯一地面に接し、高速で回転し続けるパーツです。そのパーツが重くなるということは、回し始める(発進する)のに大きなエネルギーが必要になることを意味します。

スクロールできます
規格主な用途・特徴重量(265/65R17の目安)燃費への影響度
P規格街乗りメイン、軽量で乗り心地が良い。純正に近い。17kg前後小(数%〜5%程度)
LT規格オフロード、積載、牽引。頑丈だが非常に重い。23kg前後大(10〜20%悪化も)

上の表を見ていただくと分かる通り、同じサイズ表記でもP規格とLT規格では、タイヤ1本あたり5kg〜6kgも重さが違うことがあります。4本合わせれば20kg〜24kgもの重量増です。「たかが20kg、子供一人分くらいでしょ?」と思われるかもしれませんが、タイヤの重量(バネ下重量)の増加は、車内に荷物を積むのとは訳が違います。回転部分が重くなると「慣性モーメント」が大きくなり、アクセルを踏んでも車が前に進もうとしない抵抗感が生まれます。これが、燃費悪化の直接的な原因となるのです。

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ロードノイズ対策が燃費に与える悪影響

ロードノイズ対策が燃費に与える悪影響

「燃費」と「音」は一見関係なさそうですが、実はカスタムを進めていくと、深いところで繋がってくる問題なんです。オールテレーンタイヤ、特にオフロード性能を重視して溝(ラグ)を深くしたタイプや、ブロックの間隔が広いタイプは、走行中に「ゴー」「ウォー」という独特のロードノイズが発生しやすい傾向にあります。

この音は「パターンノイズ」と呼ばれ、タイヤのブロックが路面を叩く音や、溝の中の空気が圧縮・開放される音などが混ざり合って発生します。最初は「四駆らしくてワイルドだな」なんて楽しめるのですが、家族とのドライブや長距離移動では「うるさくて会話が聞こえない」「音楽のボリュームを上げないと聞こえない」といった不満に繋がりがちです。

そこで、この音が気になり始めた多くのユーザーが行き着く対策が「デッドニング(制振・遮音施工)」です。車のフロアやドア、タイヤハウスの内側などに制振材や吸音材を貼り付けることで、車内に入ってくる騒音をシャットアウトしようというわけですね。確かに効果は絶大で、施工後は高級車のように静かになることもあります。

しかし、ここで落とし穴があります。このデッドニングに使われる「制振材(ブチルゴムや鉛シート)」は、振動を抑えるために比重が高く、非常に重たい素材なんです。ドア4枚、フロア、天井、タイヤハウス…と徹底的に施工すれば、車体重量はあっという間に20kg、30kg、あるいはそれ以上増えてしまいます。

つまり、「タイヤがうるさいからデッドニングをする」→「車が大幅に重くなる」→「エンジンの負担が増えて、さらに燃費が悪化する」という、まさに負のスパイラルに陥るリスクがあるのです。

タイヤ自体の重量増による燃費悪化に加え、静粛性を手に入れるための重量増が加算される。これでは、リッターあたりの走行距離が伸びるはずもありません。ロードノイズを気にするあまり、燃費を犠牲にするカスタムを追加してしまうというのは、オールテレーンタイヤ初心者の方が陥りやすい典型的な失敗パターンの一つと言えるでしょう。

タイヤの寿命と経済性のバランス

タイヤの寿命と経済性のバランス

「オールテレーンタイヤは溝が深いから、一度買えば長持ちして経済的だよ」という話、ショップの店員さんや友人から聞いたことはありませんか?確かにその一面は事実です。特にLT規格のタイヤは、荒れた路面で削り取られないように耐摩耗性に優れた硬めのコンパウンドを使用しているため、物理的な摩耗寿命自体は非常に長く、5万キロ、6万キロ走ってもまだ溝が残っているなんてことも珍しくありません。

しかし、ここに「経済性のパラドックス(逆説)」が潜んでいます。「タイヤの寿命が長いこと」と「お財布に優しいこと」は、必ずしもイコールではないのです。なぜなら、先ほどからお話ししている通り、長持ちする頑丈なタイヤ(LT規格)は、燃費が悪いからです。

少し計算してみましょう。仮にLTタイヤが6万キロ持つとして、その間の燃費が純正タイヤよりリッター1km〜2km悪かったとします。その6万キロを走り切るために余分に支払うガソリン代は、タイヤ本体の価格差を軽く超えてしまう可能性が高いのです。「高価で燃費の悪いタイヤを、我慢して長く履き続ける」ことになってしまいます。

さらに、タイヤには「ゴムの鮮度」という問題もあります。いくら溝が残っていても、ゴム製品である以上、経年劣化は避けられません。一般的にタイヤのゴムは3年〜4年経過すると硬化が始まり、雨の日のグリップ性能(ウェット性能)が著しく低下します。特に硬めのコンパウンドを使っているLTタイヤは、古くなると濡れたアスファルトで滑りやすくなる傾向があります。「溝があるからまだ使える」と思って5年も6年も履き続けるのは、安全面で大きなリスクを伴うのです。

「適度な寿命(4万〜5万キロ程度)で、燃費の落ち込みが少ないタイヤ」を選び、ゴムが硬化する前に使い切って新しいタイヤに交換する。このサイクルのほうが、トータルの出費を抑えられるだけでなく、常に新鮮なゴムで安全に走れるため、結果的に「賢い選択」になるケースは非常に多いです。寿命の長さというカタログスペックだけに惑わされず、ランニングコストまで含めたトータルバランスを見極める目が大切ですね。

人気のBFグッドリッチは燃費が悪いのか

人気のBFグッドリッチは燃費が悪いのか

カスタム好きの間で絶大な人気を誇り、もはや「オフロードタイヤの代名詞」とも言える存在が「BFGoodrich All-Terrain T/A KO2(BFグッドリッチ)」です。くっきりと浮き出たホワイトレターのロゴ、サイドウォールまで回り込んだアグレッシブなブロックパターン。このタイヤを履くだけで、どんな車も一気に本格的なクロカンスタイルに変身してしまう、魔法のようなタイヤですよね。私もそのデザインには惚れ込んでおり、大好きなタイヤの一つです。

ですが、心を鬼にして「燃費」という観点だけで評価するならば、正直に言って「かなり厳しい選択肢」であると言わざるを得ません。BFグッドリッチのKO2は、アメリカの広大な荒野や岩場を走り抜けることを想定して作られた、正真正銘のヘビーデューティー仕様です。その頑丈さを実現するために、内部構造は徹底的に強化されており、同サイズの他社製品と比べて圧倒的に重い設計になっています。

サイズにもよりますが、純正のH/Tタイヤと比較すると、1本あたり約8kg〜9kg近く重くなるケースもザラにあります。4本で30kg以上の重量増です。これだけバネ下重量が増えると、発進時の「よっこいしょ」という感覚は誰でもはっきりと感じ取れます。アクセルをいつもより深く踏まないと車が前に進まないため、特にストップ&ゴーの多い日本の市街地走行では、燃費計の数値が目に見えて下がっていきます。

特に影響が顕著なのが、ハイブリッド車です。モーターの力で静かに発進し、エンジンをかけずに走ることで燃費を稼ぐハイブリッドシステムですが、タイヤが重すぎるとモーターのトルクだけでは加速が鈍くなり、すぐにエンジンが始動してしまいます。「せっかくのハイブリッドなのに、エンジンがかかりっぱなし…」なんてことにもなりかねません。ユーザーの口コミでも「リッター2〜3km落ちた」という報告は少なくありません。

「燃費が悪くなっても、ハンドリングが重くなっても、とにかくこの見た目が欲しい!」という強い愛とこだわりがない限り、安易に選ぶと後悔するかもしれない、ある意味で「覚悟が必要なタイヤ」だと言えるでしょう。それでも選ぶ人が絶えないのは、そのデメリットを補って余りあるカッコよさがあるからなんですけどね。

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高速走行時の空気抵抗と燃費の関係

高速走行時の空気抵抗と燃費の関係

燃費に影響するのは「重さ」だけではありません。「空気抵抗」も、実は無視できない隠れた要素なんです。最近の車は、燃費を良くするためにボディ形状を流線型にしたり、床下をフラットにしたりと、涙ぐましいほどの空力対策が施されています。しかし、そこにボコボコとした形状のオールテレーンタイヤを履かせるとどうなるでしょうか。

オールテレーンタイヤの特徴である、サイドウォールまでブロックが回り込んだデザイン(サイドバイター)や、隆起したホワイトレターの文字。これらは見た目の迫力を出す上で重要な要素ですが、空気力学の視点で見ると、タイヤの側面で激しい「乱流」を引き起こす原因になります。タイヤは高速で回転しているため、その表面の凸凹が周囲の空気を掻き乱し、車体の横を流れるスムーズな気流を阻害してしまうのです。

空気抵抗というのは、速度の二乗に比例して大きくなるという性質があります。つまり、街中をゆっくり走っている分にはさほど影響はありませんが、時速80km、100kmとスピードが上がるにつれて、その抵抗は指数関数的に増大していきます。

「キャンプに行くときはいつも高速道路を使う」という方の場合、このタイヤの凹凸による空気抵抗の増加が、予想以上に燃費の足を引っ張ることがあります。「遠出をしたのに、思ったほど燃費が伸びないな?」と感じたら、それは重さだけでなく、タイヤの空力特性が悪化していることが影響しているかもしれません。

実際に、自動車メーカーやタイヤ協会のデータでも、タイヤの転がり抵抗や形状が燃費に与える影響は無視できないレベルであるとされています。日本自動車タイヤ協会(JATMA)の資料によると、一般市街地走行においてもタイヤの転がり抵抗の燃費への寄与率は7~10%にもなると言われています(出典:一般社団法人 日本自動車タイヤ協会 JATMA『タイヤの性能と技術』)。ブロックが大きく変形しやすく、空気抵抗も大きいオールテレーンタイヤは、この「抵抗」の塊のようなものですから、高速走行時の燃費悪化は物理的に避けられない現象なのです。

オールテレーンタイヤの燃費対策と選び方

オールテレーンタイヤの燃費対策と選び方

ここまで、「重い」「うるさい」「燃費が悪い」と、少し怖い話ばかりしてしまいましたが、安心してください。オールテレーンタイヤを選んだからといって、必ずしも燃費で泣くことになり、カーライフが破綻するわけではありません。正しい知識を持って選び、適切な対策を行えば、影響を最小限に抑えつつ、理想のスタイルを楽しむことは十分に可能です。ここからは、具体的な数字と実践的なテクニックで、燃費と賢く付き合う方法を伝授します。

5万キロ走行時のガソリン代差額

5万キロ走行時のガソリン代差額

「燃費が悪くなる」と漠然と言われても、ピンとこないですよね。実際にどれくらいお金が変わってくるのか、シミュレーションをして数字で把握することが大切です。「月々の支払いがこれくらい増えるなら許容範囲かな」と納得できれば、不安も解消されるはずです。

ここではモデルケースとして、RAV4のようなミドルサイズSUV(実燃費12km/Lと仮定)を使用し、タイヤの寿命目安とされる5万キロを走り切るまでのガソリン代(レギュラー170円/L換算)を比較してみます。

  • ケースA:純正H/Tタイヤ(基準)
    燃費12.0km/Lで計算すると、消費燃料は約4,167リットル。
    総額コスト:約70万8,333円
  • ケースB:軽量ATタイヤ(P規格のYokohama G015など)
    燃費が約5%悪化して11.4km/Lになると仮定。
    消費燃料は約4,386リットル。
    総額コスト:約74万5,620円 (純正比:+約37,287円)
  • ケースC:重量級LTタイヤ(BFGoodrich KO2など)
    燃費が約15%悪化して10.2km/Lになると仮定。
    消費燃料は約4,902リットル。
    総額コスト:約83万3,340円 (純正比:+約125,007円)

いかがでしょうか。この結果はかなり衝撃的かもしれません。軽量なP規格のATタイヤを選べば、5万キロ(年間1万キロ走る人で約5年分)走っても、差額は4万円弱です。月々に直せば600円〜700円程度の違いで、あのカッコいいスタイルと、ちょっとした悪路も走れる性能が手に入るなら「安いもの」と感じる方も多いでしょう。

一方で、重量級のLTタイヤを選ぶと、タイヤ1セット分以上の金額(約12.5万円)が、ガソリン代として消えていく計算になります。タイヤ本体の価格も高い上に、ランニングコストも高い。「カッコよさ」の代償としては決して小さくありません。

この「12万円の差」を、趣味のコストとして笑顔で許容できるかどうかが、タイヤ選びの大きな判断基準になります。もし「それはちょっと家計に厳しいな」と感じるなら、迷わずケースB(軽量タイプ)を選ぶのが、長く愛車と付き合うための賢い選択です。

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空気圧セッティングの最適化

空気圧セッティングの最適化

「タイヤはもう買ってしまったから変えられない…」という方でも、今日からすぐにできる燃費対策があります。それが「空気圧管理」の徹底です。特にLT規格のタイヤや、R/T(ラギッドテレーン)タイヤを履く場合は、この空気圧の設定が燃費を左右する生命線になります。

実は、LT規格のタイヤは、純正タイヤ(P規格)と同じ空気圧では性能を発揮できません。構造が頑丈な分、より高い空気圧を入れないとタイヤが適正にたわまず、支える力が不足してしまうからです(これをロードインデックスによる負荷能力の違いと言います)。空気圧が不足した状態で走ると、タイヤが潰れて転がり抵抗が増大し、燃費は最悪になります。それどころか、異常発熱によるバーストの危険性すらあります。

燃費対策としてのセオリーは、「指定空気圧よりも少し高め」に設定することです。空気圧を高めるとタイヤがパンパンに張って変形しにくくなるため、転がり抵抗が減り、車が軽く進むようになります。具体的には、タイヤショップでそのタイヤの適正値を計算してもらった上で、そこから+10kPa〜20kPa程度高めに入れるユーザーが多いです。

ただし、ここにも注意点があります。「高ければ高いほど良い」というわけではないのです。空気を入れすぎると、タイヤが跳ねて乗り心地がゴツゴツと悪化したり、タイヤの接地面の中央部分だけが膨らんで摩耗する「センター摩耗」を引き起こしたりします。センター摩耗してしまったタイヤは寿命が短くなるため、せっかく燃費を稼いでもタイヤ代で損をしてしまいます。

「燃費は稼ぎたいけど、乗り心地も犠牲にしたくないし、偏摩耗も防ぎたい」。この絶妙なバランスポイント(スイートスポット)を見つけるのが、オールテレーンタイヤ運用の醍醐味であり、難しさでもあります。定期的にタイヤの減り方を確認し、ショップのスタッフさんと相談しながら、自分の車にベストな空気圧を探求してみてください。

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ジムニーなど車種別の燃費影響

ジムニーなど車種別の燃費影響

「どんなタイヤを履くか」と同じくらい重要なのが、「どんな車に履かせるか」です。車のパワートレイン(エンジンの種類やハイブリッドシステム)によって、タイヤ交換による燃費へのダメージの受け方は全く異なります。

トヨタ RAV4 / ハリアー(ハイブリッド・PHEV)

先ほども少し触れましたが、トヨタのTHS-IIなどのハイブリッドシステム搭載車は、タイヤ重量増に対して最も敏感です。これらの車は、減速時のエネルギー回生や、低負荷時のEV走行(エンジン停止走行)を極限まで活用することで低燃費を叩き出しています。しかし、重いタイヤはその慣性で加速に多くの電力を食うため、バッテリーがすぐに減り、エンジンがかかる頻度が激増します。結果として「カタログ燃費との乖離」が大きくなりがちです。燃費を気にするRAV4ユーザーの方は、基本的にはP規格の軽量なATタイヤを選ぶのが無難であり、精神衛生上も良いでしょう。

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スズキ ジムニー / ジムニーシエラ (JB64/JB74)

軽自動車規格のジムニーや1.5Lのシエラは、元々のエンジンパワーやトルクにあまり余裕がありません。そこに重いタイヤを履かせると、「出足のもっさり感」や「坂道で登らない」といった動力性能の低下が顕著に現れます。これは燃費以前に、運転のストレスに直結する問題です。
また、ジムニー界隈ではタイヤの外径を大きくするカスタム(185/85R16などへのサイズアップ)が定番ですが、これをするとタイヤ1回転で進む距離が伸びるため、車のメーター(オドメーター)は「実際よりも短い距離」を走ったと誤認します。給油した量とメーターの距離で計算すると「燃費が激減した!」と勘違いしやすいのですが、実はメーター誤差の分だけ数値が悪く見えているだけのこともあります。燃費計算をする際は、タイヤ外径の比率で補正計算(×1.05など)をするのを忘れないでくださいね。

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三菱 デリカD:5(クリーンディーゼル)

この車は少し特殊的です。搭載されているディーゼルターボエンジンは、低回転から太いトルク(力強さ)を発揮するため、多少タイヤが重くなってもグイグイと車体を引っ張ってくれます。そのため、ガソリン車やハイブリッド車に比べると、発進時のアクセル開度の増加が少なく、燃費の落ち幅も比較的緩やか(リッター1〜2kmダウン程度)に収まる傾向があります。「デリカならBFグッドリッチを履いても意外と走るよ」と言われるのは、この強靭なトルクのおかげです。オールテレーンタイヤとの相性は、国産SUVの中でもトップクラスに良い車種と言えるでしょう。

▶デリカD:5におすすめのタイヤ一覧

燃費重視のおすすめタイヤ紹介

燃費重視のおすすめタイヤ紹介

「見た目はワイルドにしたいけど、燃費も極力落としたくない!」「家族からのクレームは避けたい!」という欲張りな方(私もそうです!)におすすめなのが、最近トレンドになっている「ハイブリッド型」や「P規格の実力派」タイヤです。

1. TOYO OPEN COUNTRY R/T(トーヨー オープンカントリー R/T)
今、街中で見かけるカスタムSUVの足元を見ると、かなりの確率でこのタイヤを履いています。人気の秘密は、その名の通り「R/T(ラギッドテレーン)」というカテゴリーにあります。これは、泥道に強いM/Tタイヤと、街乗りに適したA/Tタイヤの中間を狙った設計です。サイドウォールのデザインはM/T並みにゴツくてカッコいいのに、接地するトレッド面はA/Tベースで作られているため、重量はそこまで重くなく、ロードノイズも控えめです。燃費への影響も「許容範囲内」に収まることが多く、まさに現代の「街乗りオフローダー」にとっての最適解と言える一本です。

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2. YOKOHAMA GEOLANDAR A/T G015(ヨコハマ ジオランダー A/T G015)
こちらは「THE 優等生」と呼びたくなるタイヤです。見た目の派手さはトーヨーやBFグッドリッチに譲りますが、その中身はヨコハマタイヤの技術が詰まっています。純正タイヤからの履き替えでも乗り心地の悪化やハンドルの重さをほとんど感じず、燃費の落ち込みも最小限です。さらに、多くのサイズで「スノーフレークマーク」を取得しており、急な雪道規制にも対応できるというオマケ付き。実用性、経済性、そして安心感を最優先するなら、間違いのない選択肢です。

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オールテレーンタイヤ購入のおすすめ店舗

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結論:オールテレーンタイヤの燃費と賢く付き合う

結論:オールテレーンタイヤの燃費と賢く付き合う

長々とお話ししてきましたが、結論として「オールテレーンタイヤへの交換で、燃費がある程度悪化するのは避けられない事実」です。しかし、それが「誤差範囲(数%)」で済むのか、「家計を圧迫する深刻な悪化(15%以上)」になるのかは、あなたが選ぶタイヤの「規格」と「重量」によってコントロール可能です。

大切なのは、周囲の評判に流されることなく、ご自身のライフスタイルと価値観に合わせて「どこまで許容できるか」のラインを明確に決めることです。

  • スタイル絶対重視!コストは二の次: 迷わずLT規格(BFGoodrichなど)を選びましょう。その代わり、燃費悪化は「カッコよさのための必要経費」と割り切る潔さが必要です。
  • 見た目と維持費のバランスを取りたい: 軽量なR/Tタイヤや、デザイン性の高いP規格A/Tがベストパートナーになります。
  • 家族も乗せるし快適性と燃費が第一: オンロード性能を重視したA/T(G015やダンロップAT5など)を選べば、後悔することはまずありません。

物理的なデメリットをしっかりと理解し、納得した上で選んだタイヤなら、多少燃費が悪くなっても「やっぱりカッコいいから許せる!」と思えるはずです。ぜひ、この記事を参考に、あなたにとって「丁度いい」最高の一本を見つけて、素敵なカーライフを楽しんでくださいね。最終的なマッチングや空気圧の設定については、信頼できるタイヤショップの専門家とも相談して決めることをおすすめします。

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